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ヌースフィヨルド:BIG BOX

Nusfjord : Big Box

評価:7/10

ヌースフィヨルド」に4つのデッキを追加したビッグボックス。

今回はビッグボックスで新たに追加された「ベセーケンデ」デッキでプレイ。

新リソースのゲストが追加。
木2個や魚3この代わりになったり、船に乗せることで魚分配量が増えたり、最終的に所持することで得点になったりする。

相変わらず建物のカードテキストは煩わしいが、ベースシステムがシンプルなので許容できる。

リソースの種類は少ないが、それぞれの取得方法に工夫があり一筋縄ではいかない面白さ。

レイルウェイズ・オブ・ザ・ロスト・アトラス

Railways of the Lost Atlas

評価:7/10

「18xx」系の冗長な部分を削ってスピードアップ!
新人デザイナー。

ゲームの長さをマイクロ、ショート、ロングから選べるんだけど、今回は4人プレイのショート。プレイ時間は3時間ぐらいだった。

「社長株が購入されただけで会社設立」「設立したてでも列車を購入して運行可能」「黄色タイルは2枚配置できる」等々、一気にゲームが進むようになっていてかなりのスピード感。

「銀行のお金が尽きたら」では無く、規定ラウンドでゲームが終わるようになっている。
銀行のお金の管理は、地味にしんどかったので有難い!

「プライベート会社が無くなり、各鉄道会社が能力を持つようになった」
プレイべート会社はゲーム展開に幅を持たせる為のものだろうが、今作はそもそもマップが毎回変わるので、十二分に展開幅がある。

最大の見どころだと思ったのは「会社の合併」
「18xx」は近くの2つの会社が共有路線を強化するのが有効だが、それをスマートな方法で実現している。
合併によって鉄道会社の数が減り、手数も減ってスッキリ見やすくなる!

普通の「18xx」系は僕には長すぎるので、どうにか短い時間で楽しめないか色々と試してきたが、その中で一番良い!(「18チェサピーク」「ポセイドン」「18リリパット」「18MS」等々・・・)
無暗にたくさん集めてしまっていた「18xx」系を整理する機会が訪れたか・・・!?

ヒヴァ

Khiva

評価:7/10

以前にBGAでプレイした「ヒヴァ」が面白かったので、実物を購入してプレイ。

やっぱり、カードをドラフトするゲームは実物の方が断然把握しやすい!

コンポーネントは少ないゲームだけど変にケチってなくて、しっかりした大きさのラクダ駒と分厚いタイルなのも嬉しい!

5人プレイだとカード配り切り、4人プレイだと5枚カードを抜ける。
個人的には5人プレイの方が好みだけど、4人プレイもこれはこれで面白い!
プレイ人数ごとにちょっと違った面白さを生み出すゲームって良いよね。

チケット・トゥ・ライド:韓国

Ticket to Ride South Korea

評価:7/10

「チケット・トゥ・ライド:マップコレクション」の第8弾。
イベリア」の裏面。

色ごとのマジョリティボードが特徴。
線路を敷いた時に、マジョリティボードにも駒を1つ配置する。
敷いた線路の色とマス数と一致するマスに置く。(空いていない場合はより低い数字に置く)
ゲーム終了時、色ごとに数字合計でマジョリティ得点。

あと、「+1」「+2」「+3」の急行カードを各プレイヤーが持っている。
手番でこれを使うことでアクションを強化できる。
線路敷設時はマジョリティボード上のマスを大きく出来る。(実際の駒数を増やすのではない)
カードドロー時は追加で山札からカードを引くことが出来る。
目的カードドロー時はドロー枚数が増える。

あと、マップの線路の色が極端に偏っている。
これが単純ながら中々効果的な調整で、各自「本当に要らない色のカード」が2,3色存在することになる。
中盤以降は、山札からカードを引くことのリスクが非常に高くなってくる。新しいアプローチ!

こんなに拡張マップを出しているのに、まだ新しい面白さを提供するって凄いね。

チケット・トゥ・ライド:イベリア

Ticket to Ride:Iberia

評価:7/10

「チケット・トゥ・ライド:マップコレクション」の第8弾。
裏面は韓国マップ。

駒数35個と少ないが、ショートルートが多いマップなのと特殊処理多めなので、思ったよりはプレイ時間が長い。

列車カードの山札の中にフェスティバルカードが大量に混ざっていて、それを引いたら対応する都市付近に置く。(そして、代わりのカードを引く)
フェスティバルカードが置かれている都市のルートを敷くと、その都市に置かれたフェスティバルカードを「全て」獲得できる。

フェスティバルカードは同じ都市のカードを集める程高得点になるボーナスカード。
1枚あたり2~5点になるので、フェスティバルカードが溜まっている都市は、目的を無視しても取りに行くことが大事になる。

あと、目的カードをブースタードラフトで選択するようになった!
ゲーム開始時に6枚をドラフトして、そこから4枚獲得する。
更に、ゲーム中盤に強制で追加の6枚ドラフトの4枚獲得。
つまり、最低でも8枚の目的カードを引くことになる。

「チケライ」は、ちょっと無理目な枚数の目的カードを引かないと勝てないゲームだと思ってるんだけど、それを強制でやらせてくるのは、スパルタだけど皆が勝敗にからみやすくなる良いルールじゃないかな。

エルダーガーデン

Elder Garden

評価:7/10

クトゥルフ+Head Quarter Games。
ゲームマーケット新作。

プレイヤーは邪神の復活を目論む信仰者。
人々から血を奪い邪悪な儀式を行う。

カードプレイでアクション選択しつつ、そのカードが契約達成用リソースの生成エンジン構築となっているのが特徴。
アクションカードの一部を破棄したり、場に残す必要があって、とにかく未来を制限してくる。同サークルの他の作品と比べると難易度が一段階上がっている感じ。
プレイングに小回りが利かないので、初回プレイはずっと「ミスったぁ・・・」と感じ続けることになるだろう。

商用ゲームにある優しさは一切無く、一度ミスるとずっと立ち直れない・・・
個人的には、この緊張感は悪くないのだが万人にオススメできるゲームでは無さそう。
実際、一緒に遊んだ人の半数ぐらいはネガティブな印象を受けていた。

あと、ルールライティングがイケてない。
ただでさえわかりにくいルールなのに、記述ミスが数箇所あって混乱してしまった。

ここに修正されたルールブックがアップされているので、ダウンロード必須!

スカイライズ

Skyrise

評価:7/10

メトロポリィス」のリメイク。
変更点は多い。

1つ目は全てのビルの数字がユニークになり、絶対的な強弱が存在するようになった。
計画は立てやすくなったが、その分、緊張感は薄れたかな。

2つ目は終了条件の変更。
2ラウンド制になり、7個のビルを持ってはじめ、誰かが7つ建てきったら1ラウンド目終了。
ここで1回得点計算が入るので、ここでビルを温存していると得点しにくい。
2ラウンド目は、全員に5つのビルとワンダー駒が補充され、「全員が」ビルを建てきったら終わり。
ノロノロしていても最終的には全てのビルを建てきれるのだが、最初に立て切ったプレイヤーと2番目に立て切ったプレイヤーにボーナス点が入る。
ある程度、妥協してボーナス点を取りに行くか、じっくり粘って狙い通りの土地を取るか。

3つ目は得点形式。
これは、そこそこ複雑になっている。
ビルを建てると、その土地に置かれたチップも獲得できる。
チップの獲得個数により、対応する色の土地の(自分にとっての)価値が決まる。
土地と同じ色のチップが置かれているわけでは無いので、ツイストした思考が必要で難しい・・・
他にも、ワンダー(必勝建物)配置時に発動する個人目標だったり、「メトロポリィス」の上級ルールで個人目標だった「橋の両端を取ると3点」「池の周り3エリア取ると3点」みたいなパターン得点が共通目標になっていたり、個人秘密目標の得点形式が少し変わっていたりする。
得点形式が複雑になった分、他プレイヤーの思惑が読みにくくなっていて、若干ソロプレイ寄りになっているが、競りゲームのシビアさを上手く軽減しているんじゃないかな。

全体的に厳しさを削った丸いデベロップ。
要素が増えて煩雑さは増しているけど、今出すならこれぐらい要素が無いと満足してもらえ無さそうだからね。
時代に合わせた良い調整じゃないでしょうか。

「メトロポリィス」は上級ルールよりも基本ルールの方がシビアだと思ってるんだけど、基本よりも上級の方が好きな人には「スカイライズ」をオススメできそう。

あと、キック版のコンポーネントは、見た目が豪華で有りながら機能性も残る見事な出来!
Roxley Gamesの信頼度は更に上がった!

ネクスト・ステーション・パリ

Next Station:Paris

評価:7/10

ネクスト・ステーション」のパリマップ。

パリの特徴は立体交差。
立体交差ポイントが点在していて、そこでは路線が交差できる。
ラインを引くだけでボーナス点が貰える。

あと、どのシンボルでも入れる「記念碑」マスも追加された。
入りやすい上にボーナス点ももらえるので、積極的に踏んでいきたい。
ワイルドカードで入ると、追加の1ライン引けるボーナスが付くので、ワイルドカード待ちのジレンマを生み出している。

東京」は少し難しくなっている印象があったが、「パリ」は「ロンドン」と同等の難易度。
それでいて、自由度は増しているので、一番完成度が高いマップじゃないだろうか。

今ならBGAで無料で遊べるよ。

ニュークレウム:オーストラリア

Nucleum: Australia

評価:7/10

ニュークレウム」の新マップがもう発売!

新要素は船と石炭鉱山。

マップ上に航路が追加され、各プレイヤーが船を置ける。
船は石炭とウランを輸送できるが、電気は運べない。
あと、自分の船しか使えない。

基本のウラン鉱山とは別に石炭鉱山がマップ上に追加された。
これはタービンやウラン鉱山を建設する「工業化アクション」を使って確保できる。
発電ごとに自分の炭鉱鉱山から石炭1つが生まれる。

「ニュークレウム」は基本を1.5回しか遊んでないので、全く比較できない・・・
遊んでるときは楽しいのだが、1回遊ぶと満足してしばらく遊ぶ気にならないゲーム。

あと、実験A~Dの強弱差が気になるぐらいやり込んだ人用に、エキスパートバリアントが提案されている。
ゲーム開始時に勝利点を使って実験の選択順を競るだけ!
あなた達でバランスとってください!っていう丸投げ方式だが、一番文句が出にくい賢いやり方かもしれない。

ノーチラス・アイランド

Nautilus Island

評価:7/10

カードを取るか出すかのシンプルなカードゲーム。
ピクシーズ」「ファラウェイ」のデザイナー。

ボード上には7列のカード置き場がある。(4人プレイ時)
各列は置かれているカード枚数が1~3枚と異なり、さらに裏表も違う。

手番では、誰も選んでいない1列を選んで「カードを取って手札に入れる」か「手札からカードを自分の前に出す」のいずれかを行う。
全員が手番を行ったら、カード枚数が少ない列を選んだプレイヤー順に次のラウンドを行う。

非常にシンプルなルールなのだが、思った以上に展開が早いので「まず最初はカードを溜めに溜めて・・・」みたいな悠長なことは言ってられない!
同じ色のカードを集めることで得られる早取り得点だったり、短いサイクルで補充される色の早取りボーナスもあって、ずっと緊張感がある!

最近の短時間ゲームで良いと思ったゲーム全部このデザイナー作なんじゃないか!?
今後も要注目のデザイナーだ!