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ニュークレウム

Nucleum

評価:6/10

パラレルワールドの19世紀での原子力発電。
ルチアーニと「アナクロニー」や「テケン」デザイナー。
今年のエッセンで発売予定。

ルールを読んで最初の感想は「ルチアーニ解釈の『ブラス』」。
でも、実際遊んでみるとプレイ感はかなり違った。

鉱山や外国と発電所を線路でつないで、石炭やウランを輸送して発電。
その電気を自分の建物タイルに線路で運んでタイルを裏返すことで得点、実績点、収入アップを得る。
ってのが主な目標となる。

手番では、手元のタイルをプレイして、そこに示されたアクションを実行する。
使用したタイルはマイボードの上に置かれて、決算を選択すると手元に戻ってくる。
コンコルディア」式手札システムなのだが、ここに一工夫ある!
タイルをメインボード上に線路として配置することもできる。
タイル端の色が一致すればアクションも実行可能。
線路として配置したタイルは手元に戻ってこないので、今後そのタイルのアクションは使えなくなるのだが、線路は建物建設で重要な役割を担うので疎かにできない。

あと、建物建築の制限もちょっとややこしいのだが、良く出来ている。
建物は自分の線路がある都市にしか建てられない。
線路はどこにでも建てられるので、まず線路で都市にアクセスしてから建物を建てる必要がある。
ただ、輸送時は全ての線路を全員が無料で使えるので、「ここに線路を置かないと建物が建てられない、でも線路を置くと外国と発電所が繋がって他プレイヤーに石炭を安く買われてしまう!」っていうジレンマが発生する。
これが悩ましく面白い!

ほかにも、「バラージ」的な目標タイルの獲得&達成と、決算ごとの足切り実績点、「コンコルディア」の決算までに使った手札枚数が収入につながるシステム等々、傑作ゲームの要素が盛沢山!

と、色々語ってしまったが、実は時間の関係で中盤あたりまでしか遊べていない・・・
オンラインプレイはリアルより時間がかかるとはいえ、4人プレイ、インスト1時間、プレイ3時間で半分ぐらいしか進まなかった。
ダウンタイムが発生しがちなゲームなので、もっさり感は否めないが・・・それを補って余りある魅力がある。
このテンションを終盤までキープできるなら傑作だが、終盤ダレる可能性を感じるので、とりあえず評価6にとどめておこう。
是非とも、実物で最後まで遊んでみたい。

Published in ボードゲーム