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タグ: boardgame

ネオドリームズ

Neodreams

評価:5/10

スマートフォン株式会社」「ファーナス」デザイナーの新作。
寝ている時に見る夢を売るっていうSFテーマ。

でも、テーマ性はほとんどない。

システム的にはワーカープレイスメントでエンジンビルド。

手番では「ワーカーを配置してアクション」か「ワーカー回収」の2択。

ワーカー回収に特徴があって、ワーカー回収マーカーによって次にワーカーが回収される列が示されている。
ワーカー回収マーカーが移動した先の列にいるワーカーは所有者の元に返る上に、それぞれボーナスアクションが発生する。
基本的に自分のワーカーが回収できるときに実行するのだが、リソースが残っていなかったり良いアクションスペースが残っていない時は、実行せざるをえない。

あとは、リソースを集めてカードを自分の前に出して、エンジンをビルドして気持ちよくなっていく、っていういつもの感じ。

こういうド直球エンジンビルド系は好みじゃないので、この評価だけど、アクションのグルーピングが上手くて思考しやすいので、エンジンビルド好きな人は凄く楽しめそう。

アフター・ジ・エンパイア

After the Empire

評価:5/10

ワラワラ湧いてくる敵から城を守り切る。
タワーデイフェンス系ゲーム。

基本システムはワーカープレイスメント。
ワーカーを配置してリソースを獲得したり、特殊カードを購入したり、兵士を雇ったり、城の増強を行ったりする。

その後、敵が攻めてくる。
一部の敵カードは表向きで見えているのだが、ほとんどの敵カードは裏向きで、この時点でようやく表になる。

その後、ほぼ自動処理でバチバチやりあって、兵士は傷つき、壁は壊れる。

兵士への食料供給とお金獲得。

これを規定ラウンド繰り返して金を一番持っているプレイヤーが勝ち。

このゲームの特徴は先行しているプレイヤーへの強烈な制裁処置!
そもそも金を多く持っているプレイヤーの敵の数は増えるのだが、トッププレイヤーには更に敵が追加!
城は見るも無残な状態となり、兵士も全員病院送り・・・
少しの保証はあるものの、一気に最下位へと転落する。

豪華なコンポーネントから難しいゲームを想像するが、本質は「ギャラクシートラッカー」と同じバカゲー。
みんなでボコボコになる城をみて笑うのが正しい遊び方な気がする。

ボドゲの制作者たち

評価:5/10

ボードゲーム制作がテーマのボードゲーム。
ゲームマーケット新作。

アクションポイント制。
場からカードを手札に入れて、手札から自分の前に出す。
カードの種類(システム・アートワーク・モチーフ・コンポーネント)ごとにマジョリティ争いをする。

ゲーム中盤で「生産数の決定」イベントがあり、ここで各自生産数を決定する。
ゲーム終了時に、生産するゲームを販売して勝利点を獲得するのだが、生産数が多すぎて余ったゲームは失点となり、逆に生産数が少なすぎると獲得できるはずだった勝利点を無駄にしてしまうことになる。
このルールが今作最大の特徴であり、面白いと感じた部分。
いくら売れるか掴み切れない中、生産数を決定するのは難しく、実際のボドゲ制作者の気持ちを体験することが出来る!

それ以外の部分(マジョリティ争い)が地味すぎるというか・・・硬派すぎるというか・・・
生産数の決定と販売の部分にフォーカスして作った方が、特徴が出せて良かったんじゃないかな。

パナマックス

Panamax

評価:6/10

パナマ運河のタンカー運行がテーマ。
「ヴァイラル」のデザイナーと「ニッポン」「マデイラ」のデザイナーコンビ。2014年。

ラウンド開始時に共通ダイスを振って、ダイス目ごとに分けて、1個ずつピックしてアクションする「イスファハン」や「グランドオーストリアホテル」と同じ方式。
今作は2種類しかアクションの種類が無いので、ここが面白さの肝ではない。

コンテナを獲得して、船に乗せて、パナマ運河を通って逆側に進めることで、会社へ利益を出していく。

資金は会社と個人が分かれている。
株や配当もあるのだが、最初から自分の会社が決まっていて社長が移ることも無い。
ラウンド終了時に、会社がコンテナの維持費を支払うのだが、会社の金で払いきれない場合、社長プレイヤーが自腹を切ることになる。
その後、配当も会社の金から払われるのだが、株主全員分の配当できない場合、株価が下がってしまう。

自社株を買うことが一番メリットはデカいのだが、あんまり調子に乗り過ぎると回らなくなって大損害を被る。
他プレイヤーの会社の株を買うのは、一時的な救済にはなるのだが、長期的に見るとノルマを課していることになる。
ある程度苦しめるのは良いのだが、破綻してしまうと自分も損害を負うので、ギリギリを攻める必要がある。

初回プレイだと、とにかくやれることに追われて動いていたら終わった感じだけど、1回遊んで振り返ってみると、色々と動き方があったように感じられ、リプレイ欲が掻き立てられる。

「ニッポン」に続いてリメイクしてほしいゲームではあるけど、プレイヤーインタラクションが強いゲームなので、相当手を入れないと時代に受け入れられないだろうな・・・

原語のルールライティングがひどくてルールが読みにくい読みにくい・・・和訳ルールにもあいまいな表記がいくつかあったので注意が必要。

狂乱の14分間

14 Frantic Minutes

評価:6/10

迫る時間制限の中、協力して回路を繋げるタイルパズル。

7つの部屋の回路を順番に解除しながら進む。
後ろからマッドサイエンティストが追ってきていて、2分ごとに部屋1つ分進んでくる。

2分×7部屋=14分以内に7部屋完走できればプレイヤーの勝ち。
その前に追いつかれると負け。

タイルの形状がいやらしく、小回りが利かない形状になっている。

協力のタイルパズルなので、奉行問題が気になったが、自分のタイルしか触れないし、全てのタイルを把握するのは大変なので、全く問題なかった。

テキサスの流儀

Style of Texas

評価:5/10

よりシンプルになった「テキサスホールデム」。
ゲームマーケット新作。

手札2枚、場札5枚っていう大枠は「テキサスホールデム」と同じなんだけど、場札と手札の5枚から役を作るんじゃなくて、役となるのは手札2枚だけ。
場札は、ランクの高い方が強いか低い方が強いかを決めるのと、有効な役を決定する。
手札に最強の役であるペアが出来ていたとしても場札に「ペア有効」のカードがなければ役が成立しない。

今回、みんな慎重すぎるのか、中々ショーダウンが発生しない・・・
役が成立することが稀なので、手札合計が高い、低いだけでも、全然勝負にいっても良さそう。

おそらく初心者でも楽しめるように設計されたゲームだろうが、このゲームも難易度はそこそこ高いので、もっとシンプルにしないとその目的は達成できないように感じた。

ネオヴィル計画

Neoville

評価:6/10

タイル配置で未来都市建設。
フィル・ウォーカー・ハーディング作。2021年。

手札3枚から1枚を自分の前にプレイして場札3枚から1枚をドロー。
を繰り返して4×4の都市を作っていく。

タイルを1枚配置するごとに、そのタイルの1マスに建物を配置することが可能。
建物はそれぞれ「そのグループが8マス以上だと8点」とか「そのマスのグループが2×2の正方形になっていたら6点」等の条件&得点が決まっている。
最終的に、その条件を満たすことができればプラス点、満たせなければマイナス点となる。

「チケット・トゥ・ライド」もそうだけど、僕は「できればプラス、できなければマイナス」っていう得点ルールが好きみたい。

ハーディングは同系統のタイルパズルを出し過ぎていて、かつどれも及第点は取れているので、どのゲームも埋もれやすいが、その中でも、今作は上位グループに入っても良い出来だと感じた。

えだまめの国

評価:6/10

「ピーナッツ」に影響を受けて作られた同人ゲーム。
ゲームマーケット新作。

ダイス5個をヤッツィーロールして役を作る。

役ができると対応するカードの上に自駒を置く。
この時、他プレイヤーの駒が既に置かれている場合はそれを追い出せる。
追い出されたプレイヤーは、再びヤッツィーロールに挑まなければならない。

全員がカード上に駒を置いたら決算で、一番高い点の役を作ったプレイヤーに、自分の役の点との差分を支払わなければならない。
更に、一番高い役を作ったプレイヤーは、いずれかのカードの所有権を購入できる。
この所有権を3つ取るとゲームに勝利。
さらに、自分が所有権を持っているカードの役は、他プレイヤーから追い出されなくなる。

あと、お金を払うことで追加のリロールが出来るのだが、リロールを繰り返す毎に額が上がっていく。
ギャンブルの怖さと面白さを体験できる作り!

「ピーナッツ」の肝をしっかりとらえていて、その愛が伝わってくる同人ゲーム。いいね!

ボムスカッド

Bomb Squad

評価:6/10

協力して爆弾解除。
今年のSDJノミネートの「ボムバスターズ」の同人版。

1~12のタイルが4枚ずつと爆弾タイルとスタータイルがいくつか(難易度によって構成が変わる)。
各プレイヤーに配り切って、各自昇順になるように並び替える。

ざっくり説明すると「協力型ババ抜き」。
同じ数字を2枚揃えると捨てることが出来て、全員が全タイルを捨てきることが出来れば勝ち。
普通のババ抜きと違って、(基本的に)自分の手札タイル1枚と他プレイヤーのタイル1枚でペアを作らないとイケナイ。
しかも、他プレイヤーのタイルを1枚指定して「これが5」といって、当たっていれば自分の手元からもう1枚の5を出して捨てることが出来る。
外してしまうと、ライフを失ってしまい、ライフが0になると負け。

ちょっと手続きが複雑なので、とっつきの悪さはあるけど、爆弾解除の緊張感を上手く表現した面白い協力ゲーム!

製品版の「ボムバスターズ」では、とっつきの悪さをどれぐらいケアできているか気になる。

祝宴の夜に

The Great Evening Banquet

評価:5/10

パーティーの席ぎめがテーマのドラフトパズル。
Saashi & Saashi新作。

毎ラウンド、プレイヤー人数分のタイルセットが公開され、順番に1セット取って自分の前に配置していく。
非常にオーソドックスなパズルゲーム。

席ごとに禁止事項が定められていて、それを犯してしまうとテーブル点が半分になってしまう。
それとは別に縦ライン、横ラインの得点がある。
2軸の条件があって、アワアワさせてくる最近よく見るタイプのパズルゲームになっている。

驚くような要素はないけど、安心して楽しめるゲーム。

コンポーネントの質が高く、メジャー感のある作り。