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タグ: boardgame

最善

評価:4/10

スートごとのルールがあり、それが切り替わるトリックテイキング。
ゲームマーケット新作。

プレイカードは普通のトランプデッキ。
各スートのルールカードが場に並べられ、そこにチップを置くことでルールを表す。
各スートのルールと書いたが、リードスートのみを見てルールが適用される。

ルールの種類は「大 / 小」「(タイブレイク)後 / 先」「MUST / MAY」「必勝(マストウィン)/ 自由」あたりは分かるのだが「無視 / 決勝」というのがあるのが特徴。
「決勝」ルールとは、同じトリックで同じランクが出た場合、それらを出したプレイヤーのみ2枚目のカードを出して、そのカードで勝敗を決する。というもの。

ただでさえトリッキーなルールなのに、独自の「決勝」ルールも入っていて、とってもカオス!

さらに、手札はデュプリケート制・・・

とにかくてんこ盛りのゲームデザイン。
僕には早すぎるシステムでした・・・

みんなでミスれば怖くない!?

評価:6/10

正解するよりもバッティングを目指すクイズゲーム。
ゲームマーケット新作。

「最も長い期間続いた日本の元号は何?」みたいな普通のクイズが出てくるので、全員がフリップボードに回答を書く。
正解は「昭和」で、正解した人は1点。
ただし!間違えた回答が他の人とかぶった場合、その全員がかぶった人数分の得点を貰える。

正解を書くよりも「みんなが書きそうな間違いを書く」ことが高得点につながるようになっている。

クイズゲームは、レベルがあった人同士じゃないと圧勝する人が出たりして興ざめするところがあったけど、このゲームでは知識が無くても勝てる!
とはいえ、正解からちょっとズラしてかぶせに行くことも出来るので、クイズ好きの人も満足できる!

収録されているクイズ内容も一般人がギリギリわかるかわからないかぐらいのちょうど良い塩梅になっていて、しっかり選定されている感じで素晴らしい!

ダイシーカード

Dicy Cards

評価:4/10

役の選択肢を削ることでリロールする「ヤッツィー」。
ファーストエンパイア」デザイナーの新作。
BGAでプレイ。

「任意の2個」「2ペア」「2個以上の連番」「奇数1個以上」「6以外6個」といった役カードを全員が持っている。

手番ではダイス6個を振って、自分のいずれかの役カード1枚に適用して、ダイス目の合計が得点。
使った役カードは裏返る。

ダイス目が気に入らない場合は、表向きの役カードを裏返すことで、任意のダイスを振りなおせる。

カードが全て裏返っていたり、良いダイス目が出なかった場合は、裏向きのカードを全て表向きにする。
これをすると、他のプレイヤー全員が裏向きのカード1枚を表にできる。

ルールはとても綺麗!
絶対面白くなりそうなのだが・・・
実際遊んでみると、非常に作業的と言うか・・・一か八かっていうドキドキ感が無い・・・
オンラインで遊んだっていうのも大きそうだけど、獲得できる得点に幅が無いのも要因な気がする。
今回、初回プレイセットだったので、そういう展開になっただけかも。
難易度高めのカードセットでも遊んでみたい!

五帝の年

The Year of the 5 Emperors

評価:5/10

任意のタイミングで皇帝になるデッキビルド。

ベースは「ドミニオン」風のデッキビルド。

プレイヤーは全員、高官モードで始める。
手番開始時、「皇帝になります!」と宣言することで皇帝になれる。
何もコストはかからない。
皇帝にならないと使えないカードもあるので、早めに皇帝になりたいところだが、1つ大きなデメリットがある。
購入できるカードは6山あって、高官モードだと好きな山から買える。
皇帝になると、自分の国を決めて、その国の山からは普通通り変えるのだが、それ以外の山から買う場合はコストが+2されてしまう。

あと、皇帝になると、カードを圧縮して影響力を得られるようになる。
影響力のマジョリティだったり、セットコレクションで得点出来て、最初に4点に到達したプレイヤーの勝ち。

なかなか面白い試みなのだが、軍事要素もあって、他プレイヤーを攻撃することが出来る。
戦略が全く意味がないことは無いが、最後の最後は軍事要素の思惑が勝敗を決する気もする。

ミドルエイジス

Middle Ages

評価:5/10

マジェスティ」のリメイク。
BGAでプレイ。

タイル(カード)の選択が「センチュリー」式から「キングドミノ」式に変更。
3つ先のラウンドのタイルまで公開されているので、より計画性が求められるようになった。

4ラウンドごとにイベントが解決されるようになった。
ゲーム開始時から公開されているので、これまた計画性。

タイルの効果も変わってそうだけど、「マジェスティ」を忘れたので比較不可。

総じて今作のほうが好印象。
「キングドミノ」って、すげーなとなった。

ミスターダイヤモンド

Mr. Diamond

評価:6/10

レアゲーとなっていた「ミスターダイヤモンド」が再販!

元版の変にややこしいドロボールールがシンプルになっている。

あと、個人が目標カードを持つんじゃなくて、共通の場札にダイヤを置いていく形になっていて、完成前に失敗しても、ダイヤがカードに残るようになっている。

カード運が減って、他プレイヤーの成否に関心が行きやすくなっていて良い調整じゃないかな。

お値段安めで、お買い得!

キーセドラル

Keythedral

評価:5/10

早いもの収穫合戦。
リチャード・ブリーズのキーシリーズ。2002年。

セットアップで土地タイルと自分の家タイルの配置を行うのだが、この初期配置が「カタン」以上に重要!
というのも、(基本的に)ゲーム中に家タイルやタイルの追加、移動は無い!

家には1~5の数字が割り振られていて、手番プレイヤーが1~5のどの家を起動するか宣言し、順番に自分のその数字の家の隣接する土地にワーカーを配置する。
既に他のワーカーが置かれている土地タイルには配置できないので、順番が非常に重要!

全ての家が起動した後、ワーカーを置いた地形から対応する資源を獲得する。
その資源を消費してキーセドラルの建設に協力することで勝利点を得ていく。

キーセドラルの建築以外に、自分の家のアップグレードや他プレイヤーの移動を制限する柵の建設なども出来る。

キーセドラルの建設に必要な資源は、直近の段しか公開されないので、次の段がめくられるタイミングを予測して、ある程度資源を用意しておくことも大事になる。

資源の全体生産量は限られていて、それをプレイヤー間で取り合う上に、特殊カードも攻撃的なものがあり、マルチ待ったなしのゲーム展開。
今遊ぶには、ちょっと古臭いプレイ感かもね。

とはいえ、得点経路は限られていてわかりやすいので、ゲーム自体はサクサク進む。
今回、ダラダラ間延びするのを恐れてショートゲームで遊んだが、ちょっと短すぎると感じたぐらい。

公開されている和訳の「誰かが新法カードを入手したら、このラウンドではそれ以降、他のプレイヤーも「新法を入手する」以外の行動を選べなくなります」は誤訳で、制限は全員じゃなくて新法カードを入手したプレイヤー自身に対してだけじゃなかろうか・・・

黄金の川

River of Gold

評価:5/10

ダイスが選択肢を制限してくる共通ロンデルビルド。
BGAでプレイ。

メインボードには1本の大きな川。

手番では
「金を払って建物を建てる」
「船を進める」
「リソースを払って人物カードを出す」
の3択。

船を進めることで、止まったマス周辺の建物のボーナスを受け取る。
建物は誰のものでもボーナスが貰えるのだが、建物の持ち主もボーナスが貰えるので、基本的に自分の建物を使っていきたい。

建物を建てると、ボーナスが貰える以外にもそのエリアの影響力を得られ、最終的にマジョリティ得点がもらえる。

人物カードは即時、永続、終了時効果を持つカード。
これを起点に戦略を組んでいく。

最大の特徴はダイス。
各自ダイスを1個ずつ振り、その目が「船の移動歩数」「建物を建てるエリア」「出せるカードの種類」を決定する。
恩寵というリソースを払えば出目変更できるが、このあたりのダイス運を許容できるかどうかが評価を分けそう。
個人的にはポジティブな印象。

ちょっと変わった中量級を求めている人は一度遊んでみては?

チケット・トゥ・ライド:イベリア

Ticket to Ride:Iberia

評価:7/10

「チケット・トゥ・ライド:マップコレクション」の第8弾。
裏面は韓国マップ。

駒数35個と少ないが、ショートルートが多いマップなのと特殊処理多めなので、思ったよりはプレイ時間が長い。

列車カードの山札の中にフェスティバルカードが大量に混ざっていて、それを引いたら対応する都市付近に置く。(そして、代わりのカードを引く)
フェスティバルカードが置かれている都市のルートを敷くと、その都市に置かれたフェスティバルカードを「全て」獲得できる。

フェスティバルカードは同じ都市のカードを集める程高得点になるボーナスカード。
1枚あたり2~5点になるので、フェスティバルカードが溜まっている都市は、目的を無視しても取りに行くことが大事になる。

あと、目的カードをブースタードラフトで選択するようになった!
ゲーム開始時に6枚をドラフトして、そこから4枚獲得する。
更に、ゲーム中盤に強制で追加の6枚ドラフトの4枚獲得。
つまり、最低でも8枚の目的カードを引くことになる。

「チケライ」は、ちょっと無理目な枚数の目的カードを引かないと勝てないゲームだと思ってるんだけど、それを強制でやらせてくるのは、スパルタだけど皆が勝敗にからみやすくなる良いルールじゃないかな。

華曼荼羅

Flowers: A Mandala Game

評価:6/10

マンダラ」を4人まで遊べるように多人数化。

1つのエリアに同じ色は置けない制限のエリアマジョリティっていう基本システムは同じ。

同じ色でも裏向きで配置できるようになっていたり、得点札は自動で配置されだけになっていたり、後で獲得した色の方が点が高くなるシステムが無くなっていたり・・・

濃密な駆け引きを狙った2人用からすると、だいぶライトに遊べるように調整されている。
2人用のルールそのままだと、よりマルチゲームになっちゃうから、正しい調整だろう。

とはいえ、2人用の「マンダラ」を知っている身からすると、ダウングレード感は否めないかな・・・
得点札がカードじゃなくてタイルになっているのだが、これがカードの色と微妙に違っていて混乱させるのもマイナス。

「華曼荼羅」を遊んで面白い!と感じた人は、是非とも2人用の「マンダラ」も遊んでみてほしい。