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タグ: boardgame

思い出を手にのせて

In the Palm of Your Hand

評価:5/10

目をつぶった人の手の上に物を置いて思い出を蘇らせる。
触感を使ったパーティーゲーム。

チーム制。1人が目をつぶって手のひらを出す。
他のチームメイトは物を手の上に置いて、お題のイラストを表現する。

他のチームが混乱させるために出したカードや、山札からランダムで加わったカードの中から見事お題カードを当てられたら得点。

触感を取り入れたのは中々面白いのだが、触感から純粋に連想するんじゃなくて、
「手の上の触感」→「手の上に載っている物を想像」→「お題を予想」という流れになってしまう。
物の種類が少なすぎるのが原因なのかな・・・?

傍から見て感じるワクワク程の楽しさは無いかな。

チューリングマシン

Turing Machine

評価:6/10

4~6種類の自動判定マシンを使って3ケタのコードを当てる。
論理パズルゲーム。

1つのマシンに「紫の数字は3より小さい」「紫の数字は3」「紫の数字は3より大きい」と複数の条件が書かれている。
この中の1つが本当の条件で他2つはダミー。
例えば、これに紫2で入力して「〇」と出ると「紫の数字は3より小さい」ということがわかり、「×」と出ると「紫の数字は3か3より大きい」ということがわかる。
「〇」と出ても、2が確定するわけじゃないっていうのが特徴で、今までの論理パズルから一ひねりした思考が求められる。

この判定をみんな同時に行っていき、より早く正解を導き出せたプレイヤーの勝ち。

複数人でプレイしても一人でプレイしても、プレイ感は変わらない。
本質はパズルなので、一人プレイが最適人数かもしれない。
まぁ、パズル自体に歯ごたえがあるので、下手なインタラクションは無用っていう判断は正しいのかも。

とにかくパズル自体が新鮮で面白いので、一度体験してみてほしい。
実物で遊ぶ前にBGAで遊んで「勝手に判定してくれて楽!実物でやる意味ある?」と思ったが、実物で遊ぶとコレはコレで返答が出る瞬間のエモさはデジタルにない良さだった。

戸口から戸口へ

評価:4/10

キューブでやるトリックテイキング(?)。
同人ゲーム。

7色×20個のキューブ。
手札として20個ずつ引く。

トリックテイキングと銘打ってはいるけど、その要素はほぼない。
他プレイヤーと息を合わせて色の価値をコントロールする、株的な要素の方が強いかな。

非常に同点になりやすいシステムだと思うのだが、タイブレイクがないのは不親切に感じた。

シカゴ・エクスプレス

Chicago Express

評価:6/10

昔、イマイチ面白さがわからなかったが、今なら楽しめるかとおもって再プレイ。

デザイナー名は Harry Wu となっているが、「蒸気の時代」や「ライド・ザ・レイルズ」のデザイナーのJohn Bohrerと同一人物っぽい。

こちらのサイト(buq buq diary)で丁寧に説明されているので、そちらを参照しつつインストしてプレイ!
そのおかげで、今回は、濃密な駆け引きが楽しめた!
なんとなくで始めてしまうと、すぐに挽回不可能な状況になってしまうので、序盤からよく考えて行動することが大事になりそう。

鉄道ゲームの常かもしれないが、途中で脱落プレイヤーが出てしまったり、何気ない適当なプレイが勝敗に大きく影響してしまったり・・・
遊ぶメンバーを選ぶゲームであることは間違いなさそうだが・・・
一回遊んでダメだった人も、時機を見てもう一度チャレンジしてもらいたいゲーム。

ボディーガード

Bodyguard

評価:4/10

大統領を狙う暗殺者と、それを守るボディーガード。
台湾のスワンパナシアのゲーム。

1人が大統領となり、他のプレイヤーの役職を決定する。
1人だけがボディーガード、後の3人は暗殺者となる。(5人プレイ時)

後は順番にカードを1枚プレイしていく。
カードは4色と特殊カード。
色カードは他プレイヤーの前に置く。
プレイヤーの前に4色が揃うと、そのプレイヤーは殺されてしまう。

暗殺者は「大統領を殺す」ことが目的。
大統領は「暗殺者1人を殺す」ことが目的。
タイトルにもなっているボディーガードが少し変わっていて大統領が殺された瞬間に手札から異なる色の3枚を出して、「大統領を守る」ことが目的となる。

暗殺者の方が人数が多いので、大統領を殺すことは容易なのだが、その時にボディーガードにカウンターを打たれると逆転負けしてしまうっていうのが、ゲームの基本構造。
暗殺者側は、ボディーガードの手札を偏らせたり、ボディーガードを殺してしまってから大統領を殺す必要がある。

これだけだと、大統領&ボーディーガード側が不利すぎるので、大統領には特別な技がある。
ゲーム中に1回だけ、自分以外の役職を再分配できる。
かなり強烈で無茶苦茶な感じはあるが・・・

全体的に調整が甘いように感じる。

3000人のならずもの

3000 Scoundrels

評価:4/10

スリーブ内に透明カードと背景カードを合わせて入れて3000種類の特殊カードを作り上げる!
っていうギミック1つでゴリ押しのゲーム。
「トワイライト・インペリウム」「バトルスター・ギャラクティカ」のデザイナー。

システム自体は結構シンプル。
0~6のカードが構成される個人デッキから4枚を引き、それを1枚ずつプレイしていくだけ。

カードはマイボード上のスロットにプレイする。
例えば4番のカードスロットは「4金を得る」なので、ここに4のカードをセットして4金を得る。
が、カードは裏向きでセットするので、嘘をついても良い。
しかも、嘘をついてもアクション自体は実行可能!
他のプレイヤーは嘘だと思ったら、自分のチップをカード上に置いて、ラウンド終了時にブラフチェックできる。

特徴は、ならず者カード。
スリーブに透明カードと背景カードを1枚ずつ入れることで、2枚の能力が組み合わさったならず者が誕生する!
これらのカードを金で雇うことで、自分の各アクションを強化していくエンジンビルド。

特殊効果でワーワーかと思ったのだが、どちらかと言えばブラフ合戦でワーワーの方だった。
どっちのワーワーも苦手なジャンルなので、合わないゲームなことに変わりはないのだが・・・
得点経路が絞られていて遊びやすくしていたり、やらせたいことの焦点が絞られているのには好感が持てる。
そして、「2種類のカード組み合わせて3000種類!」が、とにかくやりたかったんだなっていうのは伝わってくる。

ライズ・ザ・シールズ

Raise the Shields

評価:3/10

左隣のプレイヤーを攻撃しつつ、右隣のプレイヤーからの攻撃を受けるためにシールドを貼る。
無料のPnPゲーム。

共用ダイス2個と個人ダイス1個を振って、その3つを「マスを塗るエリア」「塗る形状」「攻撃エリア」に割り振る。

マスを繋げていって、外周まで繋げるとシールドを貼れる。
シールドを貼る前に、そのエリアに5回攻撃を食らうと脱落。

とにかく攻撃が強すぎる!
ずっと同じ数字を指定し続けると大体誰かが脱落してゲームが終わるだろう・・・
もう少し、シールドが完成しやすくなれば面白くなりそうにも思えるが・・・
今のバランスだと、とにかく攻撃特化しか手が無い気がする。

同じように感じた人がいるようでハウスルールで「攻撃を3回受けたら脱落」っていう提案があったが、確かにその方が良いかも。

バルセロナ(Board&Dice)

Barcelona

評価:7/10

19世紀、バルセロナの都市開発。
新人デザイナー。

グリッド状のマップの交差点に市民を配置して、その列と行(と斜めもある場合は斜めも)に示されたアクションを行う。
この、1手で複数のアクションを選ぶシステムは今となってはそこまで珍しくないのだが、この時に配置する市民が建築時に重要になってくる。
市民は共通のリソースなので、他プレイヤーのアクション選択に影響を与えるようになっている。
これが、選択肢を程よく制限しつつも、(攻撃的に見えない)プレイヤーインタラクションになっているのが上手い!

あと、得点形式が秀逸!
個人目標&共通目標という、いつもの面々なのだが、これに乗数ブーストを組み合わせている。
場合によっては、1つの目標で5×3×4=60点とか入ることもある。
一気にガン!ガン!と得点が入るので、ラウンド数が抑えられているのも好印象。
大体、6、7手番でゲームが終わる。

その分、1手番で強烈なコンボが発生しがちで、コンボが嫌いな僕はちょっと「うっ・・・」とはなるのだが、まぁ、そこはご愛敬ってところかな。

ラウンドが進むにつれ、得られる得点が増えるようになっていて、逆転を夢見れるのも良い!
とはいえ、序盤に基盤を作っている方が動きやすくなるので序盤の動きも大事だ。

あとあと、セットアップの多様性&バランスの良さも評価したい。
共通目標やアクションの配置でだいぶゲーム展開が変わるんじゃないかな?(まだ基本セットアップでしか遊んでないので、想像でしかないが・・・)

マニアックさも無いので、間口も広いんじゃないかな。
これは、久々に期待の新人の登場かもね。
このバランス感覚はすごい!
今年のエッセンにもう一作発売されるみたいなんで、今から楽しみだ。

最強王者決定戦!

Champions!

評価:6/10

様々な人物・キャラクターを様々な勝負で対決させる。
パーティーゲームを多数出しているレポス&「ボタニク」や「アンクォール」のデザイナートリオ(うち1人はセバスチャン・ポーション)。

同じコンセプトのボードゲームはいくつかあったが、議論・弁護しあったりして1試合が長くテンポが悪かった。
今作は、そこら辺をスマートに解消して、ライトに遊べるパーティーゲームに仕上げている。

8人の人物がトーナメント式で対決していくのだが、対決ごとに項目が違う。
「キウイを皮ごと食べそうな方」
「派手な下着をつけている方」
「自転車に補助輪をつけている」
等々、いろんなバリエーションがある。

そのトーナメント表を見て、だれがチャンピオンになるかを予想。
対決は全員の多数決で決まる。
この時、議論なんかは一切ない!各自がどちらが勝つかを判断して同時出しだ!
多数側に投票したプレイヤーは勝利点獲得。
これをチャンピオンが決定するまで繰り返す。
チャンピオン予想が当たっているとボーナス点。

チャンピオンを当てることももちろん大事なのだが、そのボーナス点はそこまで大きく無く、あくまでメインは各対決の多数派に投票することで得られる点!
このあたりの得点バランスのおかげで、(たとえ自分のチャンピオン予想した人物が初戦で敗退しても)真剣に勝敗を判定する気になるようになっている。

2ラウンドやるのだが、逆転性を考えると2ラウンド目は倍の点が入っても良いかもね。

電力世界

Electropolis

評価:6/10

発電と環境がテーマのタイル配置ゲーム。
台湾発。2019年。

前ラウンドの後手番プレイヤーから、手番順トラックに駒を置いていく。
手番順が早いと取れるタイル枚数が少なく、手番順が遅いとタイル枚数が多くなる。

取ったタイルはマイボード上に置いていくのだが、配置できるエリアを決定するカードも先手番から順番に取る。

そうやって規定ラウンド終えた後に、発電量と公害量から得点を加点減点する。

非常にまとまりの良いタイル配置ゲーム。
遊んでいて、どこにも不満点がわかず遊びやすいのだが・・・
コレっていう特徴が無くて、記憶に残りにくいゲーム。