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ヒート

Heat: Pedal to the Metal

評価:7/10

カードプレイでのレースゲーム。
フラム・ルージュ」のデザイナー。エッセン新作。

全体的なシステムは「フラム・ルージュ」と似ているのだが、遊んでみると感触はかなり違う。

全員、同じ構成のカードデッキを持って、そこから7枚引いて手札とする。
まず最初にギアチェンジをして、プレイする枚数を決める。
ギアを上げる程たくさんプレイ出来るので一気に進めるのだが、コーナーでは速度制限があって、高速で突っ込むとダメージを受けてしまう。

このダメージの表現の仕方が秀逸。
最初、手札や山札とは別に、ヒートカードってのをマイボード上に6枚持っている。
これが言わば、ライフポイントみたいなもので、無理をした時に捨て札に移動する。
ヒートカードは手札に入ってしまうと単なる邪魔もので、選択肢を狭めてくる。
ギアを下げると「クールダウン」出来て、手札のヒートカードをマイボード上に移してライフ回復できる。

このヒートカードとスピードの管理がゲームの肝となる。
遅れをとらないように、ヒート(ライフ)が尽きないように、コーナーをギリギリ攻めていく。

「フラム・ルージュ」はプレイしたカードが除去されたり、集団の先頭に配られる疲労カードで自転車レースの雰囲気を上手く表現していたが、今作もコーナーを同じターンに超えられるか超えられないかで大きな差が付く緊張感が、カーレースの熱を上手く表現している。
(どっちもリアルを知らないので想像でしかないが・・・)

マップは4つ付いているし、最初に特殊カードをドラフトする上級ルール、コースに特徴を加える天候ルール、自分のデッキ(車体)をカスタムしながら数レース行うキャンペーンモードと、ボリュームもたっぷりで、いきなりビックボックスの装い。
長く楽しめそうだ。

Published in ボードゲーム