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種の起源

On the Origin of Species

評価:5/10

ガラパゴス諸島で生物を調査。

手番では、「自駒を2個タイル上に置く」か、「その駒を消費して新たなタイルを配置する」の2択。

駒の価値は、それが置かれているタイルによって決まる。
誰が置いたタイル化は関係ないので、誰かが価値の高いタイルを建てたら積極的に駒を置いて活用していきたい。

互いに利用しあって、成長していく感じは面白いのだが、そこまで戦略めいたものは感じられなくて、その場その場の流れ次第という感じで、ぼんやりしたプレイ感。

もう一回遊んだら印象変わるだろうか。

シティズ

Cities

評価:6/10

オープンドラフトで都市開発。
ビブリオス」のスティーブ・フィンと「クマ牧場」「イムホテップ」のフィル・ウォーカーハーディング共作。

土地タイル、ビル駒グループ、目標カード、上書きタイルの4種類が、それぞれ4つずつ配置される。
手番順でこれらを1つをピックしていくだけ。
ただし、同じプレイヤーが同じ種類のものを2つ以上ピック出来ない。

これを8ラウンド繰り返すのだが、悩みどころが明確でテンポが良い!

得点は、毎ラウンドピックする個人目標、早取りの共通目標、上書きタイルのセットコレクション。多すぎも少なすぎもしない、ちょうど良い分量。

全てがこなれていて、とにかく遊びやすいフィル・ウォーカーハーディングっぽい作り!

「クマ牧場」と同じく、1つ持っておくと便利なボードゲーム!


ジ・アート・オブ・クーハンデル

The Art of Kuhhandel

評価:6/10

「クーハンデル」40周年版。
ニュルンベルク新作。

動物が名画を模したアートになっている。クオリティが高くて可愛らしい。
あと、オークションハンマーが付いていて競りの雰囲気アップ!

基本ルールに変更は無いのだが、色々とバリアントルールが付いている。
「クーハンデル」はカードゲームなのに1時間を超えるプレイ時間になるので、中々遊びづらい印象があるのだが、それを改善するバリエーションばかり。

今回は「取引を実行した後も競売が実行する」「各動物カードを4枚ずつから2枚ずつに減らして、2枚で得点化とする」「競売時、入札額を1回ずつしか宣言できない」の3つを導入して遊んでみた。

このバリエーションがかなり良い!
各動物カードが2枚だけにすると序盤から緊張感があるし、競売が常に実行されることでテンポも良い。2枚ルールで遊ぶと「なんで今まで4枚だったの?」と思うぐらいスッキリしている!
入札1回だけは、そこまで影響ない気がするけど、相場観のすり合わせがしにくくなって良いかも。

他のバリエーションは「セットアップで各自、動物カードをランダムで獲得する」「競売は1枚では無く2枚めくって行う」
これらも、そのうち試してみたい!

去年発売された「クーハンデル・フェスティバル」も、短時間化を狙ったバリエーションだったけど、ちょっと複雑化しているのが気にはなっていた。
今作のバリエアントの方が好印象!

シックスフォース

6 Forces

評価:5/10

リードプレイヤーによって切り札が変わるトリックテイキング。
ゲームマーケット新作。

1~12、4スート。マストフォロー。
スタンダードなビッド式のトリックテイキング。

特徴は切り札の変わり方。
誰がリードするかによって切り札が変わる。
そして、自分がリードする際の切り札もビッド時に決める。

スタンダードなトリックテイキングっぽいんだけど、スートじゃなくてフォロー関係なくランクの大小で決まるっていう切り札の存在が、思考を乱してくる!

シャクルトン・ベース

Shackleton Base: A Journey to the Moon

評価:6/10

月の南極付近のシャンクルトンクレーターに基地建設。
ロピアーノのエッセン新作。

ラウンド開始時に6つのワーカーを取り、1手番に1ワーカーずつ使って6手番行う。
3ラウンドでゲーム終了なので、合計18手番。

アクションの選択肢は5つ。
・メインエリアに建物を建設
・企業カード(特殊能力)獲得
・サブアクションを3回起動
・メインエリア外周に置いて、そのラインからリソース獲得。
・色々ちょっとずつ貰える補助アクション。

他のロピアーノ作品同様、建物が重要な要素となる。
リソース獲得時に自分の建物があるマスは無料になるし、ラウンド終了時にラインごとのマジョリティに勝っているプレイヤーはそこに置かれたワーカーを獲得し、自分の建物で働かせることができる。

ここまでだと中量級ゲームだが、ここに3枚の企業ボードが追加される。
7つの企業から3つを選んで導入することでゲームバリエーションを生み出している。
得点バランスが違うだけとかのチンケなものじゃなく、それぞれに独自コンポーネントがありルールも異なる。
渋い印象のロピアーノのゲームを華やかにする良いアプローチ!

要素モリモリで嫌になると思ったが、そこはさすがのロピアーノ!
各要素が露骨過ぎず綺麗に繋がっている。

ダウンタイムを誘発する作りで、プレイ時間は3時間は超えるので、それなりに覚悟して挑んだほうが良いだろう。

シナジー

Synergy

評価:5/10

息を合わせて各自の目標を達成する協力ゲーム。

1~5の数字カードと7種類の目標カードを持つ。
目標カードは「自分と数字が同じプレイヤーがいる」「自分の数字が下から2番目に小さい」「自分の数字ー1のプレイヤーがいる」等々・・・

全員が同時に数字カード1枚を同時出し。
それらを確認してから、今度は目標カード1枚を同時出し。
最後にもう1枚数字カードを同時出し。

そうやって各自の目標カードの達成状況で成否判定。

2枚ずつ出した時点で、全員が目標を達成することが不可能な状態になったりするので、自分の目標を諦めて他プレイヤーのアシストをすることが大事になりそう。
会話は禁止だが、ジェスチャーは許されているので、それぐらいのことは伝えられる。

はじめのうちは「こんなの運次第じゃないか!」となるが、
慣れてくるとセオリーめいたものが生まれてきて、徐々に上手くなってくる。
そして難易度が上がってくると手札がランダムになるので、また「こんなの運次第じゃないか!」に戻る。

シボリューション

Civolution

評価:7/10

フェルトの作った文明発展ゲーム。
今年のスカウトアクションエキスパート部門6位。

各自、6個のダイスを持っていて、そこから2つを使ってアクションを実行する。
2つの出目と対応するアクションを実行するのだが、その数22種類!
聞いただけで気持ち悪くなる数で、実際インストとセットアップだけで1時間はかかる大変さ・・・

でも、パブリッシャーも気合が入っているようで、インターフェイスがかなり洗練されていて、1ラウンド回せば体に馴染んでくる。

最初は盤面の資源やボーナス要素が隠されていて、開拓するにつれ徐々に公開されていくようになっている。
これが、思考量を程よく抑えてくれていているのは好印象。(人によっては逆に長考していしまう可能性はあるが・・・)

あと、ダイスによる選択肢の制限が程よい!
ダイス個数は増えても8個ぐらいなので、2~4手番の短いスパンでダイスの使い方を計画していくのは、ままならなさもあるが、常に悩ましさを生み出している。
もちろん、ダイス目をコントロールするリソースもあるので、完全な運ゲーでは無い。

他にも、建造物やカードプレイによるボーナス&能力、「テラミスティカ」風のラウンド毎に異なる得点要素、個人目標達成によるアクションの強化、等々・・・重量級ゲーマーが大好きな要素総出!

今回は4人プレイで、インスト1時間、プレイ時間4時間という長時間ゲームとなったが、ずっとダレずに楽しめた。
4時間も遊んだのに「ほとんど何も成し遂げれなかった・・・」となっていて、リプレイ欲がぐんぐん湧いてきている!

ここにきてフェルトの新たな代表作の誕生か!?

シロタール

Xylotar

評価:6/10

マジック・トリック」の商用版。
色々と調整が入っている。

まず、スートごとにランクのレンジが異なるようになっている。
「ランクの予想が簡単になり過ぎるんじゃないかな?」と思ったのだが、実際遊んでみたらそんなことなかった。
裏返したら「え!?」みたいなこともあるし、枚数の少ないスートの存在によってトリックの流れの読み解きもしやすくなっている気がする。

他にも「リードでは一番左のカードを出せない」だったり「ビッド時に、隣接2枚の表を見たうえで選択できる」ようになっていたりする。

「マジック・トリック」で一番気になっていた得点計算にも手が入っている。
ビッドの成否に関係なく1トリック1点。
ビッド成功で+5点。
スート数がうんぬんのボーナス点は無くなっている。
わかりやすい!
ルール根幹がトリッキーだから、このわかりやすさは正解じゃないかな。

シンソクキネマ

評価:6/10

透明カードとスリーブを使った映画ポスター合成システム。
ゲームマーケット新作。

システム的には平凡なんだけど、コンポーネントの質が異常に高い!
自然と既存映画のパロディポスターが生成されるので、それを見るだけで楽しい。

映画は人並みに見る方なので、大体の元ネタはわかったが、全然映画を見ない人はつまらないかも・・・
(なんとなく、ボードゲーマーは映画好きが多いイメージがあるけどね)

イラストを見てると、かなりギリギリ(というかアウト?)を攻めたものが多くて心配になるが・・・是非とも拡張も出してほしい!

ジェネシス

Genesis

評価:6/10

クニツィアの陣取り+エリアマジョリティ。

手番では地形ダイスを2つ振って、対応する地形タイル2枚を盤面の好きな位置に置くだけ。
同じ地形が3つ以上繋がるとエリアとなり、そのエリアでのマジョリティを取っているプレイヤーが4点。2位が2点。
エリアの大きさが3つでも、7つでも、マジョリティ得点は4点なので、大きくなり過ぎないようにしたい。

そうなると、小さいエリアばっかり作りたくなるが、そのカウンターとして最大のエリアの得点は3倍。それ以外のエリアで、地形ごとの最大のエリアは2倍って言うボーナスがつく。
大きいエリアでボーナスを狙うか、小さいエリアで効率よく稼ぐか・・・

ダイスによって置くタイルが指定されるのだが、2面はワイルドなので理不尽感は無い。
むしろ思考を絞ってくれてテンポを良くしている。ガチ感も減って良い。

箱絵からはヤバさしか伝わらないけど、流石のクニツィアクオリティ。