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レッド カテドラル

The Red Cathedral

評価:6/10

モスクワにある聖ワシリー大聖堂の建設。
1987:海峡トンネル」デザイナーのエッセン新作。
Tabletopiaでプレイ。

プレイヤーは建築家となって、大聖堂の建築に取り組む。

手番では
A.建築場所の予約
B.予約した建築場所で建築
C.ダイスムーブでリソース獲得。
のいずれかを実行。

このゲームの特徴となっているのはCのダイスムーブ。
メインボードはロンデルっぽくなっていて、そこにダイスが置かれている。
いずれかのダイスを選んで、そのダイス目分だけエリアを移動して、移動先に示されたリソースを得る。
この時、そのエリアにあるダイスの個数が多いほど得られる数が増えるようになっている。
さらに、エリアに紐づいたサブアクションもある。

ダイスエリアと建築エリアの2つのエリアでゴニョゴニョする感じが台湾のゲームっぽくて(というかEmperorS4 Gamesっぽさ?)・・・なんとなく単調なゲームをイメージしたのだが、今作は違ってずっと緊張感が続く!
予約と建築の関係にも工夫はあるのだが、一番貢献しているのは得点トラックの工夫だろうか。
得点には認識点と名声点の2種類あって、認識点を獲得した場合は単純に得点駒が1マス進む、名声点を獲得した場合は得点駒が次の名声マークのマスまで一気に進む。
得点トラックの序盤は名声マークの間隔が広くて、徐々には名声マークの間隔が狭くなっていて、最終的に全てのマスに名声マークが付くようになる。
これだけのことなのだが、序盤から得点を取る意味を生み出し、終盤には得点のバリエーションが増えるようになっている。

ちょっとした工夫で他にない面白さを生み出しているのはセンスを感じる。
ただ、見た目なのか、システムの地味さなのか、大ヒットしない感じの野暮ったさがあるんだよな・・・
メジャーメーカーがその辺をフォローしたら、傑作を生みだしそうなデザイナー。
今後にも期待!

Published in ボードゲーム