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クベルネシュティッヒ

Kbernestich

評価:5/10

トリックをしつつ、ルールを決めていく。
ゲームマーケット新作。

4スート、12枚ずつ。計48枚。
マストフォロー。

手札11枚ずつ配られて、残り4枚はウィドウ。(4人プレイ時)
最初のトリックの前にリードプレイヤーが切り札を決める。
その後、リードプレイヤーから順番にシート上にキューブを2個まで置いていく。
これによって、このラウンドの得点ルールを決めたり、自分の取るトリック数予想、特殊アクション等を得ていく。

そして、1トリック終わると、再びキューブ配置フェイズ。
その後、また1トリックだけして、再びキューブ配置フェイズ・・・
と4トリック目までは、トリックの前にキューブ配置フェイズが挟まってくる。

11トリック終わると、途中で決まったルールで得点計算。

途中でルールを決めていくっていうのは中々面白い試みなんだけど、悩ましさよりも煩雑さが勝ってしまった。
序盤の、トリック、キューブ配置・・・の繰り返しは流石にテンポが悪いように感じた。
2個までキューブを置けるっていうのも煩雑さを感じる要因かも。
個人的にトリックテイキングは手なりでポンポン、たまに悩む、ぐらいの方が好みっていうのもありそうだけど。

可能性を感じるルールだが、ちょっと欲張りすぎてマニアックに寄りすぎている気がする・・・

クロッシング・オーシャン

Crossing Oceans

評価:6/10

トランスアトランティック」の続編として開発されていたゲームの製品版。
エッセン新作。

船を買って海に置いてお金を儲けるっていう基本の流れは同じなんだけど、もろもろ調整されている。

手番システムが「コンコルディア」式カードプレイからロンデルに変更された。

他にも、交易所の建設方法が変わったことで船の配置場所にも少し意味が生まれていたり、マーケットの船の補充方法や、流れた船の扱いも変わっているので、「何でもいいからとにかく買っとけ」って感じではなくなっている。

あと、船の配置タイミングも変わっている。
手番の開始時に手元の船を1隻配置できるのだが、この配置をする代わりに契約書を1枚もらうことが出来る。
この契約書がお金になったり、石炭になったり、ロンデルを4マス以上進めたり、何かと便利なリソースで、ロンデルのシビアさを少し緩和してくれている。

途中からダレてくる「トランスアトランティック」と違って終始ドキドキ感が持続する。
つまり、それはインタラクションが強いってことで、得点がほぼ丸見えっていうこともあって、終盤にキングメイク問題は発生しがちかも・・・(今回も実際起こってしまった)
とは言え、「トランスアトランティック」の気になっていた大部分を改善してくれていて、良いリメイクと感じた!
「トランスアトランティック」は、一番ゲルツらしくないゲームと感じたのだが、それがゲルツらしいゲームになっている感じ。

「トランスアトランティック」を持っている人は「アップグレードキット」を買うだけで、コンポーネントを流用して「クロッシング・オーシャン」を遊べるようになるのでお得だよ。

クラッシュ・オブ・デッキ

Clash of Decks

評価:5/10

手札管理に工夫があるTCG風2人用ゲーム。

8枚のカードをシャッフルして手札に持ち、一番左に塔カードを入れる。
手札の並び替えは禁止。

手札のクリーチャーを場に出していって、互いに戦わせていって、防御がいない攻撃はプレイヤーに直接あたる。っていう「マジック・ザ・ギャザリング」に代表されるトレーディングカードゲーム的なルール。

このゲームが面白いのは、手札の枚数やカードの位置が色んな意味を持っているって部分。
まず、手番開始時の手札枚数が「マナ」となる。
場にカードをたくさん出しているプレイヤーは必然的に手札が減るので、形勢逆転が起こりやすくなっている。
あと、ライフが塔カードの位置によって決まる。
プレイヤーがダメージを負う毎に手札内の塔カードが右側にスライドしていって一番右まで行くと、今一度左端に戻って、もう一回右端まで進んでしまうと負け。
これまた、不用意にカードを場に出し過ぎると自分の首を絞める形になっている。

このあたりのシステムには感心させられたのだが、いかんせんベースがTCG・・・
そのあたりの勘所が全くつかめず、楽しみ切れなかった・・・
逆に、TCGの素養がある人には是非遊んでいただきたい。(BGAでも遊べるよ)

クズーカ

KuZOOkA

評価:6/10

動物たちがゴミだらけの動物園からの脱出するっていう変なテーマの協力ゲーム。
コロヴィーニの新作。

6色のカード。51枚。色によって枚数が違う。
シャッフルして20枚を各プレイヤーに均等に配る。

全員の手札の中に「赤が4枚以上ある」とか「緑が8枚以上ある」ってのを当てるのが目的。

手番では、コース上のマスに駒を置くか、ラウンドを終了するかの2択。
マスには色と数字が書かれていて、どのマスに置くかが予想&自分の手札に多い色アピールとなる。
駒を置く場合は、コース上を進むように置かなければならないので、自然と予想枚数は増えていくことになる。

誰かがラウンド終了というと、全員の手札を公開して、一番先の駒のマスの宣言が成功しているかチェック。
成功していたら経験値ゲット。より難しい宣言ほど高い経験値が貰える。
経験値10貯まるごとにレベルが上がって、配られる枚数が増えて有利になっていく。
更に、宣言枚数と実際の枚数が完全一致すればワイルドカード1枚が山に追加される。

第7ラウンドまでに、最終エリアでの宣言成功を果たせれば勝ち。
最終エリアは、かなり難しい数値となるので、ある程度レベルを上げてから挑む必要がある。

言葉によるコミュニケーションは一切禁止なので、自分の手札がいくら偏っていても上手く伝えられないのがもどかしく悩ましい・・・
各プレイヤーそれぞれが特殊能力を持っているので、それを上手く使うことも大事。

英語ルールで「第1ラウンドのスタートプレイヤーは最初のエリアのいずれかのマスに駒を置きます」となっているので、ラウンド毎に駒を除去せずに前ラウンドの駒の続きから駒を置いていたのだが難しすぎた・・・
恐らく「第1ラウンドの」って部分が誤訳で「各ラウンドのスタートプレイヤーは・・・」が正しいんじゃないだろうか。
ラウンド毎に盤面の駒をリセットするのが正解だと思われる。(実際、そっちで遊んだ方が面白かった)

グリーンタウン

Green Town

評価:5/10

パズル色強めのネットワークビルド?

他プレイヤーの建物を使うと、そのプレイヤーに得点が入るのだが、どっちのプレイヤーの建物を使っても達成できるっていう状況が多発するので、途中まではプレイヤー間でバランスとりあって、最後の最後にキングメイカー問題!ってことが起こりやすそう・・・

今回、初回プレイということもあって順当にプレイしすぎたのも問題かも・・・
終盤になって気づいたけど、上書きを使って、あえて既存の接続を切るプレイングが肝になるんじゃなかろうか・・・
そこら辺を意識しつつ、もう一度遊んでみたい。

最初はホテル周りに自然がいっぱいなのに、徐々に建物が建って自然が外側に追いやられていく様は良いシミュレート。

クジャクの誘惑

Enchanted Plumes

評価:6/10

逆ピラミッド型にカードを配置してクジャクを完成させる。
新人デザイナー。

カード構成は10色0~9の計100枚。
手番では手札から1枚か2枚プレイした後に手札補充。

カードプレイは、自分の前に配置していく。
ぺンギンパーティーっぽい配置の仕方なのだが、少し緩くて「前の段のどこかにある色」であれば配置可能。
1段目は何枚置いても良いのだが、次の段に配置してしまうと、前の段に戻ることは許されない。

1段目はカードの数値がマイナス点。
2段目以降はカードの数値がプラス点となる。
さらに、ピラミッドを完成させるとボーナス点ももらえる。

このゲームで一番感心させられたのはカード補充の仕方。
山札の横に5枚のカードが公開されている。
「山札から1枚引く」か「手札と場札を1枚交換する」かを2回行う。
つまり、場札からカードを取りたい場合は手札が増えない。
手番では最大2枚カードをプレイできるので、そうし続けたい場合山からランダムドローをし続けざるを得ないことになる。
このちょっとした工夫が、このゲームを平凡な物じゃ無くしているように感じた。

今回5人プレイだったので、他プレイヤーのことなんてあんまり考えず、良いカードもどんどん場に流したが、少人数だとそこら辺の駆け引きも生まれそう。
少人数でも試してみたい。

クウィックス:デュエル

Qwixx: Das Duell

評価:4/10

二人用になった「クウィックス」。

紙ペンシートじゃ無くて、ボードになった。

基本ルールは同じだけど、他プレイヤーのダイスロールでチェックするルールは無くなって、自分のダイスロール結果のみ適用する。

共通のボード上に駒を置いていくので、相手プレイヤーの駒が置かれている場所には置けない。
ただし、各列の一番右の駒だけは例外で、そこに駒を置く場合は相手の駒を除去して置ける。
一番右の駒が自分の駒の場合は、そこに重ね置きすることも可能。

元の「クウィックス」からダイス運が強いゲームだけど、あーだこーだ言う対象が一人だけなのでちょっと盛り上がりに欠ける・・・
パーティーゲームを2人で遊ばせるのはちょっと無理があるかもね・・・

クルセイダーズ:ディバイン インフルエンス

Crusaders:Divine Influence

評価:5/10

クルセイダーズ」の拡張。
販売元のTMGが倒産して発売されないかと思われたが、レネゲードに拾われて販売までこぎたという曰くつきの拡張。
未発売だけど、BGAでプレイ。

基本ゲームだと「強すぎる!」と言われた「インフルエンス」アクションの変更と、建物の種類が倍に増えたってのが大きな変更点かな。

基本のインフルエンスは「ただただ得点する」っていう地味なアクションながら、アクションパワーを強化すると毎手番高得点を叩き出せるっていうズルみたいな戦略が問題だったみたい。

拡張では盤面に新たに布教タイルというものが追加されて、これを獲得するアクションに変更された。
得点効率は減ったのだが、ちょっとしたボーナスが貰えるようになっている。

あと、建物の種類が増えている。
新建物の効果は、
「軍隊トークンを裏返す」「マンカラ駒を1つ追加」「マイボード上の建物を除去」「マンカラタイルのアップグレード」と、どれも魅力的。

実際遊んでみると、「ちょっとインフルエンス弱くし過ぎじゃない?」という展開で、新建物によってブーストされた軍事戦略が猛威を振るった。
インフルエンスによって得点チップが減りにくくなって間延びしたり、情報量が増えてダウンタイムが増加してしまったのも気になった・・・
1回遊んだ感じだと、あまり良くない拡張な気がしているのだが・・・
オンラインで遊んだ弊害なのか、どうなのか、実物でも遊んで確かめてみたい。

クレバーキッズ

Clever Junior

評価:5/10

ガンシェンクレバー」の子供版。
今年のドイツ年間ゲーム大賞キッズ部門ノミネート。

対象年齢5歳以上なだけあって、すごく簡略化されている。

手番プレイヤーは、ダイス5個を振って1色すべてのダイスを使ってチェック。
他プレイヤーは使われなかったダイスから1色選んでチェック。

色毎にチェックの制限がある。
左から順番にチェックしないとダメだったり、ビンゴ式だったり、ペアじゃないとチェックできなかったり。

手軽にワーキャーと楽しめるけど、意図しないイジワルが起こりがちなので子供だけで遊ぶにはちょっと危険性があるかも。

クアック&コー

Mit Quacks & Co. nach Quedlinburg

評価:6/10

クアックサルバー」の子供向け版。

バッグビルドってのは同じだけど、手番システムはかなり変わっている。

手番制になっていて、手番では自分の袋からチップ1枚引くだけ。
チップに示された数字分だけ自駒を進めて、チップの種類に応じたボーナスを得る。

ハズレの「マジックハーブ」チップを引くと何もなしで次のプレイヤーの手番。
3枚目の「マジックハーブ」を引くと、それまでに手に入れたルビーを使って新たなチップを購入でき、全てのチップを袋に戻す。

これを繰り返して最初にゴールマスに到達したプレイヤーの勝ち。

子供向けとは言え、チップのボーナス効果は様々でコンボも組める。
手番制ながら、テンポが良くてサクサク進む。
これを遊ぶと元の「クアックサルバー」がややこしく感じて来る。

弱者救済具合も程よくて、自然と接戦となる。

逆にコレをベースに大人向け「クアック&コー」を作り直してくれないだろうか。