Skip to content →

タグ:

ウッドクラフト

Woodcraft

評価:6/10

木工職人がテーマの重量級ゲーム。
新人デザイナーと「プラハ」や「メッシーナ1347」のスヒィ。エッセン新作。

スヒィっぽい、あまりインタラクションの無いソロプレイパズル。
が、このパズル自体が面白いので、ソロ感が気にならない。

まず、テーマ付けが上手い。
ダイスを木材リソース見なしていて、これを切ったり(6のダイスを4と2のダイスにわける)くっつけたり(1と3のダイスを捨てて4のダイスにする)して、注文カードに示された形にしていく。
図画工作っぽさがあって妙に楽しい。

アクション選択は「プラハ」と似ていて「長く選ばれていないアクションにはおまけが付く」ようになっているのだが、おまけのおまけ加減が絶妙!
正直、狙っているアクションに良いおまけが付くかどうかは他プレイヤーの気持ち次第なのでコントロールするのは難しい。
なんとなく人と被らない戦略を取っていたら、良いおまけが付くかもね・・・ぐらいの感覚で遊べば良さそう。
そう割り切ってしまうと、この不確かな僅かなインタラクションとやりがいのあるソロパズルの組み合わせのバランスは上手い!

成長要素も上手い。
コンボコンボの連続でやることが長くなるタイプでは無くて、手段が増えて幅が広がるタイプ。
言い換えれば、パズルの問題数が増えるんじゃなくて、パズルの難易度が上がる感じ。
重量級ソロプレイゲームによくある、人が気持ちよくなっているのを眺めるだけの時間がほとんど無くて、終盤でもテンポが削がれないようになっている。

歴代のスヒィ重量級ゲームの中では一番好み。

ヴィレッジ・レイルズ

Village Rails

評価:6/10

鉄道テーマのパズルゲーム。
ダンスタン&ギルバートの新作。

「センチュリー」式で線路カード1枚を取って、自分の前に配置していく。
3×4=12枚配置し終えたらゲーム終了。

出発地点の線路が右端か下端まで伸ばすと、その路線は完成で得点計算。
更に、手札から終点カード1枚をプレイして「その路線に含まれる色数」とか「その路線に含まれる牛の数」みたいな条件に応じてお金を獲得。

最初はお金が無いので、苦しいのだが、うまく路線を完成させると一気に大金が手に入って楽になる。
お金に余裕が生まれると、線路カードとは別にトリップカードを購入できる。
トリップカードは未完成の路線にくっつけて、完成時に得点を生み出す。
トリップカードの条件は「その路線の最初と最後が水地形だと6VP」とか「その路線で森地形が最も多いと6VP」等々・・・

シンプルながら、序盤、中盤、終盤で悩ましさが変わり、プレイヤーによって異なる戦略が試せる。
まさにこのデザイナーコンビが得意とする、みんなが楽しめるパズルゲーム。
似たゲームはたくさんあるけど、流石のまとまりの良さ。

ただ、新しさは皆無なので、驚きは無いかな。

ウェスト オブ アフリカ 拡張

West of Africa Extra

評価:7/10

ウェスト オブ アフリカ」に5つの要素が追加されるミニ拡張。

対象の島のマジョリティからお金を奪う「海賊」
手番順を一つ上げられる「前方への押し進み」
特定のエリアの労働者を除去する「労働者の反乱」
対象の島の自分のワーカー価値を上げる「労働者階級の英雄」
船の積載量、移動力を上げる「大型船」
もともと選択肢の幅が狭いゲームなので、それが広がるので良いんじゃないでしょうか。

ただ、今回5人プレイだったのだが、「ウェスト オブ アフリカ」で5人は多すぎるかも・・・
序盤の事故で脱落するプレイヤーが生まれてしまう。
プレイヤー人数で調整入れてほしかった。

ウォッチ

Watch

評価:5/10

第二次世界大戦時代の軍需工場だったソビエトの時計工場で働きながら、軍備品を密輸したり、政府の腐食を探っていく。

ワーカーを移動させる形のワーカープレイスメント。
アクションエリアは8か所しかないので、4人プレイだと選択肢は常に4択。
なかなか狙いのエリアを選べない。

ステータスアップと得点マジョリティが結びついているのも面白いシステム。

あと、タイトルになっている「ウォッチ(監視)」アクションも特徴で、次のラウンドに罰金が発生するエリアを秘密裏に選択できるうえに、罰金を徴収できる。
急な心理戦!

10年後ぐらいに取り出したら珍しがられて受けそうなゲーム。

ウボンゴ:ライン

Ubongo : Lines

評価:5/10

「ウボンゴ」と「ウボンゴ3D」の中間のような、いわば「ウボンゴ 2.5D」

パーツが全て直線パーツになっているので「ウボンゴ:ライン」。
直線とは言えば、デコボコしていて、その凸凹をうまく合わせて指定の形状&すべてのマスが2層になるようにする。

得点形式は「ウボンゴ」のと同じ。

「ウボンゴ」と「ウボンゴ3D」の中間ぐらいの難易度かと思ったのだが、実際遊んでみると3作の中で一番簡単だった。
最初は少し手間取るのだが、コツを掴むと簡単に解けるようになる。

今のところ、ポーランド語版しか販売されてないみたい。

ヴィヴィッド・メモリーズ

Vivid Memories

評価:5/10

アズール」フォロワーと思われるパズルゲーム。
ダンスタン&ギルバートの新作。

記憶を紡いで夢をかなえるっていうフワッとしたテーマ。

場にタイルが横一列に並べられて、各タイルの上に5つずつチップが置かれる。(4人プレイ時)
順番に端からチップを1~3個獲得してマイボード上に配置していく。
この時、同時に取ったチップは同じマスに置かなければならない。
タイル上のチップが無くなると、そのタイルを獲得。

場のチップとタイルが無くなると、獲得したタイルやマイボード上に記されたアクションを使用してチップを移動したり変換したりのパズルをして、タイルに記された得点や同色チップのコネクション得点が貰える形状を作っていく。

各要素の意味合いに変な所は無いし、プレイ中の気づきもあるのだが・・・
ちょっと複雑さを拗らせちゃってる感じ。
テーマも変で拗らせを助長させているような・・・
「アズール」という存在が無ければ、もうちょっと評価してただろうけど、後追い感が否めないか・・・

ウェルカム トゥ ザ ムーン

Welcome to the Moon

評価:6/10

ウェルカム・トゥ・・・」「ウェルカム・トゥ・ニュー・ラスベガス」に続く、ウェルカムシリーズ第3段。
住宅地、ラスベガスときて、今度は宇宙。
エッセン新作。

ベースシステムは今までと同じ、3択のフリップアンドライト。
ただし、今回はボリュームが桁違い!

紙じゃ無くてホワイトマーカーで消せるシートになったのだが、そのシートが8種類入っている。
しかも、マスの配置が違うだけのバージョン違いとかじゃなくて全部が違うルールのシートになっている。

遊んだのはまだ2つだけだけど、ルールを見る限り色々と趣向が凝らされていて毎回違った楽しみを提供してくれそう。

さらに!
それとは別にキャンペーンモードがついていて、ゲームブック式にプレイヤーの選択でステージが変わっていく。
詳細は見ていないが、それ専用のカードも付属しているので、普通とは違ったちょい足しルールがありそう。

無限に発売され続ける紙ペンゲームに終止符を打とうという気概を感じるゲーム。
実際、これを持っていれば「たいていの紙ペンゲームは要らない」って気にさせてくる。

ウリーとポリー

Uly & Polly

評価:5/10

簡易版「スコットランドヤード」。
フラガの新作。

一人が狼役となって、16枚ある羊タイルの1枚を取り除き、そこに狼タイルを忍ばせる。
8タイルめくられるまで逃げ切れば狼の勝ち。

狼プレイヤーと羊チーム(その他のプレイヤー)が交互に手番を行う。
狼プレイヤーは隣接(斜め可)するタイル2枚を交換する。
羊チームは牧羊犬駒を隣接(斜め可)に動かして移動先のタイルをめくる。

単純な心理戦なんだけど、心理戦のゲームはこれぐらいで良いのかもね。
でも、ちょっと心理戦へのフックが少なすぎる気はする。

ヴィンテージ

Vintage

評価:5/10

ヴィンテージ品のセットコレクション。
フェドゥッティの新作。

カードには年代、ジャンル、色の3要素と素点。

自分の前の表向きで並べられたカードはディスプレイ、裏向きに重ねたカードは倉庫と呼ばれる。
手番の最初に、自分のディスプレイの1枚を倉庫にしまう。
その後、他プレイヤーのディスプレイか捨て札の一番上からカードを1枚取り、自分のディスプレイに置く。
最後に、山から2枚を引き、1枚を自分のディスプレイ、もう1位枚を捨て札にする。

最終的に倉庫に貯めたカードの素点。
更に年代、ジャンル、色のそれぞれでマジョリティ得点がある。

基本は素点が高いカードを取っていくのだが、マジョリティ得点も1位のみなのでしっかり狙っていかないと取れない。
マジョリティが17種類もあるので、どれを誰が集めているかを完全に把握することは難しい。
すごい集めていることを印象付けつつも、3枚ぐらいでマジョリティを取るっていう印象操作がこのゲームの肝かもしれない・・・

フェドゥッティだけど特殊効果の類は無い。
プレイヤー間でバランスを取るゲームなので、ちょい古めのゲームが好きな人に受けそう。

ウィッチストーン

Witchstone

評価:5/10

頭脳絶好調」でフェルト風アクションを選択する。
クニツィア+「デックスケープ」デザイナーの新作。

クニツィアがフェルトの真似をしたゲーム。
デザイナー名を伏せて遊んだら絶対に作者当てられない!

序盤は「クニツィア!フェルトを真似るの上手いね!」と感じさせて、そこそこ面白いのだが・・・
ゲーム終了後に振り返ってみると、特定の戦略が強すぎるように感じた。
ガワは真似できても、バランス感覚までは真似できなかったって感じかな・・・

もしくはクニツィアは「頭脳絶好調」部分の使用許可だけ出して、もう一方のデザイナーがほとんど作ったのかな・・・?