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アイル・オブ・トレインズ:オール・アボード

Isle of Trains: All Aboard

評価:4/10

サンファン式のカードプレイで列車を強化して資材や乗客運び。
クルセイダーズ」デザイナーの新作。
BGAでプレイ。

手札の列車カードを自分の前に出して自分の列車を強化していく。
カードの出し方は、手札からコスト分のカードを捨てる。(いわゆる「サンファン」式)
列車カードには積める資材が示されていて、それを積み込むことでボーナスアクションが可能。
ただし、自分の列車に自分で資材を積み込んでもボーナスアクションは発動しないので、互いに資材を積み込み合う。
一見、ハッピーな状態に見えるのだが・・・

列車カードのボーナスアクションには強弱があって、強いボーナスの列車にはバンバン資材が積み込まれて、しょぼい列車には全然資材が積み込まれない・・・
富める者同士がキャッキャやっているのを横目に、出遅れたプレイヤーは見向きもされない、非常に残酷な構図が生まれる。

まぁ、最終的にはプレイヤー間でバランスを取って、自分が多少損してでも負けているプレイヤーの列車を使うようにはなるんだけど・・・基本的に早取り有利にデザインされているゲームなので、その頃には逆転は不可能。

BGAの実装がまだベータ版っていうのもあって、インターフェイスがイケてないのも低評価の要因。
リアルで遊んだら、もっと場が見通せて楽しめるかもね。

アウラム

Aurum

評価:5/10

錬金術がテーマのトリックテイキング。
パンダザウルスの新作。
Tabletop Sumulatorでプレイ。

1~9。4スート。(3人プレイ時)
あと、公開手札として持つことが出来るゴールドスートがある。
マストノットフォロー。切り札有り。(ゴールドスートが切り札)

マストノットフォローなので、既に出ているスートは出せない。
数字が大きいプレイヤーがトリックに勝つのだが、(ゴールド以外の)一番小さなカードを出したプレイヤーは自分が出したカードと同じランクのゴールドカードがストックに残っていれば公開手札として獲得できる。
あと、一番小さいカードのプレイヤーが次のリード。

得点形式は2種類。
1つ目はビッド。
獲得トリックがビッド未満だと0点。ぴったりだとビッド×2点。オーバーするとビッド×1点。
2つ目がゴールドカード。
ゴールドカードの1~3は1点、4~6は2点、7は3点、になる。
ゴールドカードは切り札としても使えるが、使うと得点を失うことになるので、なかなか使えない。

あと、ゴールドカードを使うことでビッドを変更することも出来たりもする。

誰かがマストノットフォローに従えないと、ラウンド終了。
一番得点が高いプレイヤーが1ラウンド点。
3ラウンドやって、ラウンド点が高いプレイヤーの勝ち。

色々と凝ったルールで、何かありそうな気もするし、まやかしな気もするし、1ゲーム遊んだだけだと、なんともつかみどころの無いプレイ感。
4人プレイだとペア戦になるようで、そっちが本命じゃなかろうか。
是非とも、4人でも再戦してみたい!

アーキオ・ソサエティ

Archeos Society

評価:6/10

エスノス」のリメイク。
テーマがファンタジーから考古学の発掘調査に。

大枠は同じ。
キャラクター能力も、ほどんど変わっていない。
一番大きな違いは「エリアマジョリティが無くなり、各エリアはトラックになった」。

他プレイヤーとの進み具合は関係なくなり、自分がどこまで進めているかで毎ラウンド得点できるようになった。(一部トラックに、マジョリティ要素が残っているが・・・)
プレイヤーインタラクションは嫌われる時勢なので、今風のデザインにあわせてきた感じだろうか。

トラックは両面仕様になっていて、裏面は特殊効果がついている。

あと、カードドローは山か場から1枚っていうのは変わらないんだけど、場にカードが残っていない場合、山から2枚ドローできることになった。
結構大胆な変更なんだけど、これはテンポアップと駆け引きが生まれるようになっていて良い変更じゃないかな。
「エスノス」にも簡単に導入できるしね。
(BGGを見ていると、デザイナーのパオロ・モリの発案じゃなくて、スペースカウボーイのデベロップチームの発案っぽい。やるな!)

ルールを読んだ感じだと、「今風になって良いんじゃない」ぐらいの感想だったのだが、遊んでみると、どうも物足りない・・・
駒を一個置けるかどうかで自分か相手が得点!?みたいな緊張感がやっぱりほしい!

アンファゾマブル ~深淵より来たるもの~

Unfathomable

評価:5/10

豪華客船+クトゥルフ+正体隠匿。
「バトルスター・ギャラクティカ」のリメイク。

最初は全員「人間陣営」。
ゲームが進むと、何人かが「クトゥルフ陣営」になる。
途中まで「人間」として頑張っていたのに、急に「クトゥルフ」側にスイッチする感覚は新鮮で面白い。

2アクション制で、船内を移動して、敵を倒したり、乗客を助けたり、設備を直したりする。
ここは、行動が丸見えなので「クトゥルフ」陣営のプレイヤーも悪さは出来ない。

その後のイベント解決では全員でカードを出し合って、規定値以上の合計値にしなければならない。
この時のカードプレイは裏向きなので、「クトゥルフ」陣営は関係ないカードを出して妨害することが可能。

「人間」は船を規定距離以上進めることが目的。
「クトゥルフ」は、それまでに「正気度」「食料」「燃料」「人口」のいずれかを0にしたり、船内を全て破壊したり、モンスターを全て配置することが目的。

妨害が無くても、そこそこ苦しい展開になるゲームなので、クトゥルフ陣営は潜伏しやすそう。

モリモリのカードテキストに細かい処理のゲームなので、全く好みでは無いのでこの評価だが、ゲーム展開の付け方が上手く、長いプレイ時間もダレずに楽しめた。

アッフェンラッフェン

Affenraffen

評価:5/10

リアルタイム神経衰弱。
シャハト作。2002年。

全員一斉にタイルをめくっては戻し、めくっては戻し。
タイルのペアを見つけたらそれらをめくらずに2枚同時に自分の手元に持ってくる。

目標のペアを規定数集めると、完了タイルを獲得。
2人が完了タイルを獲得したらラウンド終了。

あと、裏向きのタイルの中に個人目標タイルも紛れていて、それを取った上で、その目標を達成できればボーナス点。ただし、目標が達成できないとマイナス点。

シンプルなリアルタイムゲームなので、1回遊んだら十分な所はあるけど、子供と遊ぶのには良いかもしれない。

アップダウン(Hammer Works)

updn

評価:5/10

ドミノ牌のような構成のカードで行うトリックテイキング。
Hammers Worksさんの新作。

カード構成は、1~8のドミノ牌(ダブル無し)の計28枚。

リードプレイヤーは好きなカードを1枚出すのだが、そのカードの一方の数字を選んでリードナンバーとする。
他のプレイヤーは、そのリードナンバーのカードを持っている場合は、出さなければならないマストフォロー。
フォローしたしないにかかわらず数字合計が高いカードを出したプレイヤーがトリックを取る。
得点は、カード毎に示された得失点と第2、第4、第6、第7トリックの勝者に与えられるボーナス得失点。
得失点合計が0なのだが、最終トリックである第7トリックの勝者は得失点のプラスマイナスが逆転するので、それを誰が取るかによって総得点がプラスになったりマイナスになったりする。

スートの数が8種類と多く感じるが、ダブルスートのカードなので意外とフォローできてしまう。
結果、リードプレイヤー以外の選択肢はあまり無くて最初は「全然コントロールできない!」と感じたのだが、慣れてくると少しずつ見えてくる面白さがある。
とはいえ、28枚は少なく感じた。
45枚とかだとどう動いたのか興味深い。

アールエコ+

R-Eco+

評価:7/10

「アールエコ」と「アールエコ・リサイクル」の両方が遊べるお得な商品。

名前は同じだし、同じカードを使うので似かよったゲームを想像するが全然別のゲーム。

まず「アールエコ・リサイクル」。
これはブラフ要素のある手札管理(?)ゲーム。
4種類のゴミ処理場に裏向きでカードをプレイするか表向きでプレイするか。
表向きは正しい色でしかプレイできないが、裏向きは好きなカードをプレイできる。
最終的に正しい色のカードが異なる色のカードの2倍以上あればゴミ処理成功。
最後にその色のゴミ処理場に「裏向きで」カードを出したプレイヤーが得点。
逆にゴミ処理失敗した場合も、そのプレイヤーが失点を食らう。

一番のポイントは「裏向きにカードを出すときは、そのゴミ処理場の表向きのカードの枚数+1枚ちょうど出さないとダメ」っていうルール。
手札は5枚なので、表向きに5枚出ている時点で裏向きでカードを出すことは不可能になる。
また、手札は個人山札から補充するので、ラウンド終盤は手札が減り、「裏向き出し」の制限が高まっていく。

ルールは非常に綺麗で、天才味を感じるのだが・・・
実際遊んでみると、思った以上にフワフワしたプレイ感。
慣れてくると、お互いの思惑が透ける高度なブラフ合戦になるのだろうか・・・?

「アールエコ」の方はドイツ語版も出ている傑作カードゲーム。

久々に遊んで、序盤は「ん?手なりでしか動けん・・・そして不法投棄するなんてあり得るの?こんなゲームだっけ?」となったのだが、徐々に状況が変わって、どんどん面白くなる!
最初の手札以外は公開情報なので、どんどん言い訳出来ない状況になっていくし、途中の-2点カードのせいで場が膠着して不法投棄を誘発してくる!
まごうこと無き傑作!

「アールエコ」7点、「アールエコ・リサイクル」5点、ぐらいの評価。
「アールエコ・リサイクル」はオマケっぽい感じ。

アムステルダムの商人

Merchants of Amsterdam

評価:5/10

ダッチオークション用の装置が目を引く競りゲーム。
クニツィア作。2000年。

手番プレイヤーが山からカードを1枚ずつ引いて「自分が獲得」「競りにかける」「捨て札にする」のいずれかに割り当てる。
ビブリオス」方式。(「ビブリオス」の方が後だけど)

競りは、ダッチオークション。
ゼンマイ式のダイヤルが指す競り値がどんどん下がっていく。
「ここだ!」と思った時にボタンを押したプレイヤーが、その競り値で競り落とす。

カード効果はシンプルで、自分のチップを所定の位置に置いたりパラメーターを上げたり。
得点もシンプルで、3グループ×4エリア=12エリアでマジョリティ争いをするだけ。
激戦になっているエリアほど得点が高くなるようになっているのは上手い。

まぁ、見た目通りのゲーム。
ダッチオークション装置の面白さが全てのゲームかな。
他の部分に着目するような独自性は見受けられなかった・・・

アルナックの失われし遺跡:調査隊長

Lost Ruins of Arnak: Expedition Leaders

評価:7/10

アルナックの失われし遺跡」の拡張。
個人能力の追加と研究トラックのバリエーション。(あと、一部カードのバランス調整)

個人能力によってデザイナーが指針を与えてくれるので、ただでさえ遊びやすかった「アルナック」が更に遊びやすくなっている。
テーマも相まって、個性豊かなキャラクターが活躍する様子はアドベンチャー映画のようでワクワクさせられる。

改めて遊んでみて、遊びやすさ、プレイ時間のちょうど良さ、常に楽しく悩めるゲームデザインに感心させられた。
最近の中重量級ゲームの中では最も打率が高い(誰もが満足できる)ゲームと感じております。

ア・ラ・メサ

A la mesa!

評価:4/10

ブースタードラフトで食材を集めて作った料理のプレゼン合戦。

ルール自体は「サンドイッチ」とソックリ。
今作は、包丁やオーブンといった料理器具トークンや調味料トークンが付いていて、それを使って料理工程を説明する。

料理をそこまでしない者同士で遊ぶと、引き出しが「焼く」「切る」「煮る」ぐらいしか思い浮かばず、美味しそうな料理を目指すと平凡なものになってしまう・・・
そうなると大喜利的な展開にならざるをえない・・・
が、今作は「サンドイッチ」と違って真っ当な食材しかないので、それも中々難しく・・・

料理が得意で手数が多い者同士で遊ぶとどういう展開になるのだろうか。