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アンボックスド

Unboxed

評価:4/10

古代遺跡から発掘されたボードゲーム。
ルールブックは朽ちて無くなっているので、ルールを予想する。
っていう設定のゲーム。

コンセプトはかなり期待できそうなのだが・・・
結局は、謎解きゲームみたいになってしまっている。

そして、何よりも問題なのは「正解のゲームがどれもつまらない!」ってところかな・・・

まぁ、面白いゲームが出来たら、こんなまどろっこしい事せずに普通に発売するだろうからね・・・

これを製品として成立できるのは、無尽蔵に傑作バリエーションを生み出せるクニツィアぐらいだろうか。

アキューズ!

Accuse!

評価:5/10


「クルー」的な推理ゲームにブラフ要素を追加。
クー」のデザイナー。エッセン新作。

人物カード6枚、凶器カード6枚、場所カード6枚から1枚ずつ抜き出して、それらのカードを当てることが目的となる。
残りのカードから3枚を表向きに場に公開し、他のカードはプレイヤーに均等に分配する。

手番では、手札1枚を場に出し情報を出していくのだが、カードは裏向きで出すのでブラフ可能。
ブラフに対してチャレンジできるのだが、これが曲者で「ん?迷わず、チャレンジしたってことは???」となってしまうので、チャレンジする際もブラフが必要になる!

あと、チャレンジを誘うトラップカードを各自1枚ずつ持っているので、結構カオス気味。

他の推理ゲームと比べて、他プレイヤーの人柄読みのウェイトが大きいので、推理ゲーム好きよりも、ブラフゲーム好きの方が刺さるかも・・・

このメーカーは、2年前の「サルベージ」と同じく、エッセンで売れ残った物は寄付にまわしちゃうみたいなので、(他メーカーが拾わない限り)一般流通は無いか・・・?

アーケオロジック

ArcheOlogic

評価:6/10

古代遺跡の内部構造を解明する。
チューリングマシン」デザイナー。エッセン新作。

大枠は「チューリングマシン」と同じで、マシン(と言うほどたいそうな物ではないが・・・)を使って、質問を繰り返して正解を導き出す論理パズル。
今作は、その答えがタイル配置パズル。

手番システムも同時手番制では無く、テーベ式の手番システム。
詳細がわかる質問ほど時間を使ってしまう。
手番制だと、無用にダウンタイムを生んでしまうんじゃないか・・・
と思ったのだが、タイルパズルを解くのに必死で全然気にならない!

「チューリングマシン」は理詰めで解けるてしまうガチ感があったけど、今作はラッキーでピンポイントな情報を仕入れることが出来るとかなり有利に動けるところがありそう。
質問できる列が徐々に移っていくシステムも、自然と人によって持っている情報が変わるようになっていて上手く考えられている!

個人的には「チューリングマシン」よりも好き!

アビエーション・タイクーン

Aviation Tycoon

評価:3/10

シンプルな株要素&ピック&デリバリー。
シティ・スクウェアオフ」のデザイナー。

株カードを自分の前に1枚配置して、任意の色の飛行機駒を盤面に配置、任意の荷物を輸送してルートを使用した会社にお金を補充。
5ラウンド終了時に決算。
会社にたまったお金を持ち株順に分配していく。

ベースルールは中々面白そうなのだが、ルールとコンポーネントに不備がある・・・

まず、5人だと、カードが足りない・・・
BGGによると3人プレイでも1枚カードが足りないみたいなので、実質4人プレイしかルール通り遊べない・・・
あと、飛行機の駒数も赤が足りずに黄色が多い・・・
キック発のゲームとは言え、制作陣はコレに誰も気づかなかったの!?

あいうえバトル

aiue battle

評価:6/10

各プレイヤーが決めた7文字以下の単語を推理するパーティーゲーム。
「はぁっていうゲーム」の米光さん作。

手番では、50音表から1文字選んで宣言。
自分の単語にその文字があればそれを公開する。
自分の文字が全部公開されてしまうと脱落。
最後の1人になることを目指す。

こういうゲームだと、ついつい対象の単語を選びたくなるが、全員攻撃にすることで、テンポアップと共に、「自分の文字を宣言しない」っていう推理も追加されてゲームに深みが生まれている!
1つのルールが複数の意味を生み出している上手いデザイン!

じっくり推理したい人には、軽すぎるかもしれないけど、僕にはちょうどいい手軽さと楽しさのゲーム。
久々に手元に置いておきたくなったパーティーゲーム。

アルジュバロータ

Aljubarrota: The Royal Battle

評価:4/10

トランプの「スピード」亜種。
ピタゴラスの2人用。

リアルタイムで個人山札からどんどんプレイしていき、先にカードを無くしたほうが勝ち。

カードには「色」「数字」「シンボル」があり、捨て場のカードといずれかが一致すればそこにプレイできる。

プレイできないと思ったら個人山に戻して別のカードを引いてくる。

計画性もテクニックも無く、とにかく反射神経と手の速さのゲーム。

ピタゴラスの初期作品は、既存ゲームの亜種で工夫も無いのでイマイチ・・・

アルボレア

Arborea

評価:5/10

汚れた土地を浄化し、動物たちを呼び戻す。
バルセロナ」デザイナーのエッセン新作。
Tabletop Simulatorでプレイ。

ベースシステムはワーカープレスメント。
4つあるベルトコンベアの上に配置。
奥に進むほどアクションが強力になる。
ツォルキン」を思い起こさせるシステムだが、プレイ感はかなり異なる。
というのも、ベルトコンベアは自動で進むわけじゃなくて、手番の最後に自駒が乗っているベルトコンベアが進む。
つまり、みんながワーカーを置く人気の場所はたくさん進むようになっている。

もう1つの特徴は、すべてのリソースは全員の共有物!
誰が生産したものでも、誰でも使える。
そうなると、生産するのがバカらしくなりそうだが、自分が生産したリソースを手番の最後まで使用しなかった場合、得点が貰える。

他にも、乗算の得点形式だったり、ランダムセットアップの使い方の上手さ等、このデザイナーの「らしさ」は出ている。

4人&オンラインプレイということもあって、ちょっと他プレイヤーの動向が把握しきれずカオス感があったけど、新しいことをしようとするチャレンジ精神は感じる。

「バルセロナ」と比べると要素は多く、個人的にはトゥーマッチかな・・・
アウトバーン」でも感じたけど、Alley Cat Gamesは要素を削るデベロップをしない雰囲気。

重量級ゲームはオンラインで遊ぶことがマイナスに働くことが多いので、実物でも(できれば3人で)遊んでみたい。

アンサンブル

Ensemble

評価:6/10

全員の感覚を同調させる。
完全協力のパーティーゲーム。

場に何枚かの選択肢となるカードとお題カードが1枚。
お題カードと一番合うと思うカードを全員が同時に決定。
全員のカードが一致すると正解!次のレベルに進める。
一致しなければライフポイントを失ってしまう。

レベルが上がるごとに選択肢が増えていくので難易度が上がる。
選択肢が9枚となるレベル9をクリアできれば全員勝利。

なんてことは無いルールなのだが、カード補充のルールだったり、ライフが無くなった際の救済、レベルアップ時のライフ回復といった調整が上手くて自然と盛り上がるようになっている。

同系統のゲームはたくさんあるので、それらと比較すると厳しいところはあるけど、十分及第点のパーティーゲーム。

アトリエ・ダ・ヴィンチ

Atelier da Vinci

評価:4/10

シンプルなセットコレクション。

場に並んだ色カードを取って手札に入れるか、場の絵画カード上に色カードを出すかの2択。
(もう1つ特殊カードの獲得という選択肢もあるが、各自1回やるかやらないか程度)

大して工夫のする部分は無く、淡々と取って出してをひたすら繰り返す感じ・・・

5人でプレイしたのも良くなかった感じもあるが、それにしても平凡過ぎる。

アイル・オブ・トレインズ:オール・アボード

Isle of Trains: All Aboard

評価:4/10

サンファン式のカードプレイで列車を強化して資材や乗客運び。
クルセイダーズ」デザイナーの新作。
BGAでプレイ。

手札の列車カードを自分の前に出して自分の列車を強化していく。
カードの出し方は、手札からコスト分のカードを捨てる。(いわゆる「サンファン」式)
列車カードには積める資材が示されていて、それを積み込むことでボーナスアクションが可能。
ただし、自分の列車に自分で資材を積み込んでもボーナスアクションは発動しないので、互いに資材を積み込み合う。
一見、ハッピーな状態に見えるのだが・・・

列車カードのボーナスアクションには強弱があって、強いボーナスの列車にはバンバン資材が積み込まれて、しょぼい列車には全然資材が積み込まれない・・・
富める者同士がキャッキャやっているのを横目に、出遅れたプレイヤーは見向きもされない、非常に残酷な構図が生まれる。

まぁ、最終的にはプレイヤー間でバランスを取って、自分が多少損してでも負けているプレイヤーの列車を使うようにはなるんだけど・・・基本的に早取り有利にデザインされているゲームなので、その頃には逆転は不可能。

BGAの実装がまだベータ版っていうのもあって、インターフェイスがイケてないのも低評価の要因。
リアルで遊んだら、もっと場が見通せて楽しめるかもね。