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アルナックの失われし遺跡:調査隊長

Lost Ruins of Arnak: Expedition Leaders

評価:7/10

アルナックの失われし遺跡」の拡張。
個人能力の追加と研究トラックのバリエーション。(あと、一部カードのバランス調整)

個人能力によってデザイナーが指針を与えてくれるので、ただでさえ遊びやすかった「アルナック」が更に遊びやすくなっている。
テーマも相まって、個性豊かなキャラクターが活躍する様子はアドベンチャー映画のようでワクワクさせられる。

改めて遊んでみて、遊びやすさ、プレイ時間のちょうど良さ、常に楽しく悩めるゲームデザインに感心させられた。
最近の中重量級ゲームの中では最も打率が高い(誰もが満足できる)ゲームと感じております。

ア・ラ・メサ

A la mesa!

評価:4/10

ブースタードラフトで食材を集めて作った料理のプレゼン合戦。

ルール自体は「サンドイッチ」とソックリ。
今作は、包丁やオーブンといった料理器具トークンや調味料トークンが付いていて、それを使って料理工程を説明する。

料理をそこまでしない者同士で遊ぶと、引き出しが「焼く」「切る」「煮る」ぐらいしか思い浮かばず、美味しそうな料理を目指すと平凡なものになってしまう・・・
そうなると大喜利的な展開にならざるをえない・・・
が、今作は「サンドイッチ」と違って真っ当な食材しかないので、それも中々難しく・・・

料理が得意で手数が多い者同士で遊ぶとどういう展開になるのだろうか。

アフター・アス

After US

評価:5/10

人類が滅んだ近未来、地球の支配者はサル達になっていた。っていう「猿の惑星」的な世界観のゲーム。
イマジナリウム」や「モンマルトル」のデザイナ―新作。

メインシステムはデッキビルド。
個人山札から4枚をめくって、それを好きな順番で1列に並べる。
隣同士のスロットが繋がることで、そのアクションが起動可能&コストと貰えるものが決まるので、並び順が大事になってくる。

そうやって得たリソースで新たなカードを獲得したり、カードをデッキから取り除いたりして、デッキビルドしていく。

徹底的にソロプレイに徹したゲームデザイン。
全てのフェイズは同時手番。
カードの獲得も、8種類のカードから種類は選べるが、山からドローなので細かい内容はランダム。
変に悩み所を付けてテンポを削ぐぐらいなら!ってことだろう。
潔い!

と、その潔さには感心したが、肝心のソロパズル部分がそんなに面白くない!

アリー・ゲーター

Allie gator

評価:4/10

ワニに食べられないように物を出し続ける。
あいだの数」デザイナーの新作。

遊んでいて、何か知ってるルールだなぁと思っていたのだが、「あいだの数」のリメイク?っぽい。
ルールは同じじゃないかな。(特殊カードが少し変わってる?)
なのに評価ダウンしているのは、僕が擦れたのか、テーマ替えが影響しているのか・・・

アムステルダム

Amsterdam

評価:6/10

フェルトのシティーコレクション第2段。
マカオ」のリメイク。

これまた結構変わっている。
・カードが裏面で種類分けされた。
・商品以外に労働者を輸送できるようになった。
・獲得した商品をブラックマーケットに売却することで金や任意キューブを得られる。
・金によるボーナスに得点以外にフェルトトラック全員や任意キューブが追加。
・全体的に航路が短くなった。
・エリアマジョリティ得点の追加。

得点要素が増えたり、任意キューブによって窮屈さが緩和されている。
ニューヨークシティ」や「ウィーン」と同じく、元ゲームの軸はブラさず今風に調整してきた感じ。
シティーコレクションのリメイクは全部調整が上手いね。

雨上がり

Nach dem Regen

評価:6/10

多人数アブストラクト風ゲーム。
アレックス・ランドルフ。1995年。

2人は普通に対戦。
3人はランドルフがたまに使う「自分の得点+左隣の得点」で勝負。
4人はペア戦。

4個のキノコ駒が手持ち。
手番では、手持ちから1個を盤面に置く。
1列に4色が連続して並ぶと1点。(空白はスキップできる)
点数を取ると更にもう1個キノコを置ける。
手持ちのキノコは4個なので、最大4連続で置ける。

手番が終わると再び手持ち4個になるようにキノコを補充。

序盤は警戒して得点にならないように動いていくのだが、中盤から一気に得点できるようになっていく。

アブストラクトっぽいが、要所での手駒補充のランダム性が勝敗を分ける感じ。これは良し悪し。
人によってはダウンタイムがエグくなりそうなので、手番はタイマー制にした方が良いかも。

アップルジャック

Applejack

評価:6/10

りんご農園作り。
毎年順当に出しているウヴェのパズルゲーム。
BGAでプレイ。

共通場に環状にタイルが置かれている。
そこを共通駒が時計回りに1歩ずつ動く。
自分の手番では、共通駒の隣接するタイルグループから1枚を取って、マイボード上に配置する。
この時、タイルに示されたハチミツを支払わないとダメ。
ハチミツ=得点なので、無駄遣いは許されない。

タイル配置で、以下2種類のパズルを同時にやることになる。
最近のタイルパズルのトレンドだね。

1つ目はハチの巣合わせ。
隣接するタイルのハチの巣がくっつくと、それらの数字を見て小さい方の数字分のハチミツを得られる。
できるだけ近い数字を合わせることが大事になる。

2つ目はリンゴのグループ作り。
同じ種類のリンゴのグループを形成することで定期収入が得られるようになる。
また、最終的に4個以上のグループが出来ているリンゴの種類ボーナスもある。
1つのタイルに複数種類のリンゴが含まれるので、うまく別のグループを交差させる「フレームワーク」的な思考が必要になる。

巡り次第ではどうしようもない時もあるけど、パチっとハマった時は気持ちいい。
最近のウヴェパズルの中では、個人的に上位に入ってきそう。(単にタイルの巡りが良かっただけかもしれないが・・・)

新しい学

The New Science

評価:4/10

17世紀の科学革命での名声争い。
「テスラvsエジソン」や「アインシュタイン」のデザイナー。科学好きなのね。

ニュートンやガリレオといった科学者となり、様々な分野を研究し、最終的には書物を出版することで名声を得ることを目指す。

ベースシステムはワーカープレイスメント。
アクションは「休憩(手番順&リソース獲得)」「事件(イベントカード発動)」「影響(ステータスアップ)」「発見」にわかれているのだが、メインは「発見」。

メインボード上のテックツリーを下から順に達成していくのだが、各項目は「研究」「実験」「出版」の順に達成しなければならない。
「実験」まで達成できると、「自分だけは」その項目を理解したことになり、テックツリーの次の先に進める。
「出版」まで達成すると名声を得られるのだが、全ての人々に開けた情報となってしまい「全員が」テックツリーの次に進めるようになる。

と、中々面白そうな根幹システムを持ったゲームなのだが・・・

問題は「実験」の成否に使われるダイスロールと毎ラウンド登場する「事件」効果の派手さによって、一気にアメゲー化してしまっている点。
そのあたりのハチャメチャさが気にならないなら、楽しめるかもしれないが・・・

あと、基本的に同じことの繰り返しなのに、妙に時間がかかるのも気になった。

アティワ

Atiwa

評価:6/10

コウモリと人間の共生がテーマのワーカープレイスメント。
ウヴェのエッセン新作。

システムは非常にオーソドックスなワーカープレイスメント。
特徴はリソースの管理方法。
リソースは自分の土地タイルに保管しなければならず、できない場合は獲得できない。
しかも、土地タイルのマスごとに置けるリソースが指定されているので、そこら辺も考えて土地タイルを取る必要がある。
あと、各リソースには繋がりがあって、このリソースサイクルに載ることが肝になりそう。

得点的には、家族を増やすことが大事になるのだが、家族を増やすだけでは土地を汚染してしまう。
しっかり教育することで土地を汚さず、コウモリと共生できるようになる。

なんだかフリーゼっぽいテーマ性の強さだが、ウヴェらしいスマートなシステムの繋がりもあって面白い!
ヌスフィヨルド」や「レイクホルト」あたりの90分級ウヴェで非常に好みのレンジ!

が、遊び終わってみると満足しきってしまうというか・・・
レールが出来過ぎていて幅の無さを感じてしまったのだが・・・ウヴェお得意の拡張商法だろうか?

アホイ(レダーゲームズ)

Ahoy

評価:5/10

ヴァスト」「ルート」と、超非対称ゲームを作ってきたレダーゲームズの新作。

今作は非対称具合がマイルドになっている。
最大プレイ人数は4人で、そのうち2人はエリアマジョリティをし、残り2人はピック&デリバーをする。

ピック&デリバーをすればするほど、エリアの価値が上がっていき、それによってエリアマジョリティ組のエリア濃淡が出来るようになっている。

「ヴァスト」や「ルート」と違って、手番でやることは大体同じ。
ラウンド開始時に振った自分のダイスを、マイボード上に配置して対応するアクションをするだけ。
アクションの種類も7割方同じ。
インストは他2作と比べたら、だいぶ楽。

「クロマグロ中隊」は手数の多さと攻撃力でゴリ押ししていくパワー型。
それに対する「軟体動物連合」は特殊カードを上手くつかってマジョリティを取りに行くテクニック型。
後の2人は全く同じ能力の「密輸業者」。
ただひたすらに商品を運び続けるのだが、運んだカードが「クロマグロ中隊」か「軟体動物連合」の株券みたいな扱いになるので、状況次第では戦闘で一方を応援することも大事になってくる。

1時間ぐらいで終わるので、非対称ゲームの導入には良さそう。
でも、遊びやすくまとめた分、衝撃も薄いかも・・・

個人的には、もっとユーロ寄りの超非対称ゲームを待ち望んでるんだけどな・・・