Skip to content →

タグ: 6

カプライス

Caprice

評価:6/10

駒を置いて移動して、自分の理想の並び順にする。
「テニスマスター」と「ゴルフマスター」のデザイナーコンビ。1999年。

共通盤面に個人目標を作るゲームは苦手なジャンルなんだけど、今作は個人目標にある程度の遊びを作っているのがうまい!

頑なに他プレイヤーとやりあうよりも、柔軟に自分の目標を組み替えることが大事になってきそう。

ゴールドジーバーによる無駄に豪華なコンポーネントが、ゲーム体験に大きく貢献している気がする。

キウィズの王様

The Grand Kiwiz

評価:6/10

消去法でクイズ。
「ボタニク」「アンクォール」のデザイナートリオ。

9種類の〇×クイズの中に1つだけ〇のものがある。
順番に×だと思うクイズを1つずつ選んでいく。
〇を選んでしまうと、得点没収&失点なので「もうリスクがある!」と思ったら抜けることも可能。

非常に真っ当なクイズゲームだが、クイズ選定が上手い!
普通の人なら大体知らないぐらいの難しさだけど、想像で補うことが出来る。
難しくても、ヤマカンでも最初は9分の8でセーフだからね。

チーム戦で1人が代表者となって、難しいと思ったら仲間とタッチできるルールなんだけど、タッチごとにマイナス点を受ける。
責任感をもって真剣に挑むようにってことかもしれないけど、マイナス点はいらなかったんじゃないかな?
まぁ、勝手にその時のメンバーに合ったルールでやれば良いだけだけど。

ゴーアウトガール

GO OUT GIRL

評価:6/10

個人能力有りの大富豪。
ハレルヤロックボーイのゲームマーケット新作。

基本ルールは連番なしの大富豪。
大富豪と同じくソフトパスなのだが、パスした際に直前に出されたカードに示されたダメージを負う。
ダメージを負うと、ダメージ分のカードを山から引き手札に加え、手札からダメージ分のカードを自分の前に伏せて置き、それでダメージを表現する。
つまり、ダメージを受けることで手札調整ができるようになっている。
もちろん一定数のダメージを受けると脱落してしまうので、どこでダメージを受けるかの判断が面白い。

そして、なによりの特徴はキャラクターカード。
全員が同じ内容のキャラクターカードを持っていて、ラウンド開始時、手札を見たうえでキャラクター1人を決めて伏せておく。
自分の手番でキャラクターを公開することで、特殊能力が発揮されるようになる。

重量級ゲームだと、個人能力は当たり前な感じになってるけど、カードゲームにも導入できることを実績をもって証明した感じだね。
このシステムは流行るかも・・・

パス・オブ・シヴィライゼーション

Path of Civilization

評価:6/10

軽いプレイ感の文明発展ゲーム。
チューリングマシン」デザイナーのエッセン新作。スカウトアクション6位。

手札5枚から2枚を「キューブ配置」に使い、2枚を「文明トラック前進」に使い、1枚を破棄する。
キューブは5色あり、色ごとに、戦争の戦力になったり、建造物の建設に使ったり、指導者を獲得に使ったりする。
毎ラウンド、1枚カードを破棄するので、1枚補充しなければならない。
カード補充に使うのが文明トラック。
文明トラックを消費して、カードを獲得する。
もちろん、良いカードは高コスト。

すべてのフェイズは同時処理になっているのが特徴でプレイ感は軽い。
が、哲学トラックや戦争の戦力争い、カードの早取りというインタラクションもある。
セットアップで各ラウンドに割り当てられるイベントや、建造物や指導者のバリエーションも豊富なので、リプレイ性も十分。
隙のないゲームデザイン。
日本語版が出たら人気が出そう。

サンライズレーン

Sunrise Lane

評価:6/10

ロンド」のリメイク。エッセン新作。

基本システムは同じ。
ディスクでは無く、カードになり、盤面には自分の色の家駒を置くようになった。
別の色で裏向きで置く場合は、中立の公園チップを置く。

自分の駒を置くようになったので、マジョリティ得点が追加された。
エリアによって「マス数マジョリティ」と「高さマジョリティ」がある。
あと、ボード全体で自駒の最大グループマジョリティもある。

「ロンド」はちょっとシンプル過ぎる所があったので、これぐらいの追加要素がちょうど良い!
ゲームシステム的には「サンライズレーン」の方が良いんじゃないかな。

チップがカードになって、配置するのが家駒になったのは良いんだけど、ボードや家駒のサイズが小さい・・・
2倍ぐらいのサイズだったら嬉しかったんだけどな。

ブーンレイク:アーティファクト

Boonlake:Artifacts

評価:6/10

ブーンレイク」の拡張。エッセン新作。

基本ゲームで謎の存在だった花瓶を活用するアーティファクトの追加。
ボーナスを獲得できるようになる湖ボード(トラック)の追加。
新カードの追加。

アーティファクトは、プレイヤー人数+1枚が置かれていて、造船所を建てた時に1枚獲得できる。
アーティファクトに花瓶を指すと永続効果が発動する。
セットアップ時に、全員でアーティファクトの獲得コストを決める。
プレイヤーにバランスを調整させるっていうズルい手ではあるが・・・まぁ、バランスが崩れるよりは良いだろう。

湖ボードは、自分の駒を進めていって、任意のタイミングでその駒をスタート地点に戻してボーナスを得る。
また、前述した造船所を建てることで、駒がボート駒に変更でき、ボーナスが強化されるのだが、マイボード上のボート駒を持ってくるのでリソース生産量が減ってしまう。

「ブーンレイク」自体、久々に遊んだが、記憶よりも楽しかった。
これは拡張によるものなのか、心境の変化によるものなのか・・・

必須の拡張って感じでは無いけど、「ブーンレイク」好きにはうれしい拡張だろう。

トールテイルズ

Tall Tales

評価:6/10

次ラウンドの手札を獲得していくトリックテイキング。
作り話がどんどん誇張されていくっていう変わったテーマ。
新人デザイナー。

1~19,4スート。

マストフォロー切り札無し。
最初は1~9までしか使わない。
10以上のカードは10が一番上、19が一番下になるようにスートごとに山にしておき、これを誇張マーケットと呼ぶ。
それとは別にメモリーマーケットにプレイヤー人数分のランダムなカードを表向きに並べる。

トリック毎に、強いカードを出したプレイヤー順にメモリーマーケットからカードを1枚ずつピックしていく。
このカードは個人捨て札に入り、次ラウンドの手札となる。
そして、最弱のカードを出したプレイヤーは、メモリーマーケットでは無く誇張マーケットからピック出来る!
メモリーマーケットに残った1枚はゲームから除外され、今回トリックに出たカードがメモリーマーケットに移動する。

手札が無くなると、ラウンド終了で、個人捨て札にあるカードを拾って手札として次のラウンドが始まる。

4ラウンドするのだが、2ラウンドと4ラウンドのみ得点計算を行う。
ラウンド終了時、捨て札にあるカード(次ラウンドの手札)のランクを合計して、その半分が得点となる。(4ラウンドでは半分にせず満額もらえる)

綺麗なルール。

1ラウンドは小さいランクを獲得して、それを使って2ラウンドは誇張マーケットから大きいランクを獲得・・・っていうのがセオリーだろうが、全員がそれを狙うとうまくいかなくなる。
逆に1ラウンドで大きめのランクを獲得して、連勝して、自分が出したカードを回収していく手もある。

なんとも不思議なプレイ感。
自分の獲得札を記憶するのに夢中で、他プレイヤーの状況を全く記憶できなかったが、何を記憶すれば良いかがわかってからが本当の勝負かもしれない。
変わっているし、何かコツもありそうな気もしているので、トリックテイキング好きは是非プレイしてもらいたい。

オルレアンの大聖堂

The Cathedral of Orleans

評価:6/10

子供向け(?)の協力型「オルレアン」。
エッセン新作。

赤袋と青袋の2つあり、これを全員が使う。
最初はわかりやすいチップ構成になっているのだが、徐々にグチャグチャになって「どっちから引けば良いんだ!?」ってなる寸法。

「オルレアン」と違って、チップでセットを作る必要はなく、1枚でアクションを実行できる。
必ず1アクションしなければならず、他に置く場所がなければ「ラウンド終了」スペースを選ばなければならない。

自駒を移動して、資源を集め、所定の場所に納品することで大聖堂が出来上がっていく。
資源は個人が持つので、しっかり役割分担しないとダメ。
全3ラウンド中に大聖堂を完成しなければならないので、無駄な手は打ってられない。

チップが大きくなっていたり、絵柄が少し可愛くなっていたり、子供向けっぽくなっているが、大人でも十分歯ごたえがある。

オルレアン:侵略」でも感じたけど、「オルレアン」は協力型でこそ真価を発揮するんじゃなかろうか。

失われた種の探索

The Search for Lost Species

評価:6/10

惑星Xの探索」の続編。
今度は、絶滅危惧種の捜索。

「惑星Xの探索」は環状につながったマスだったが、今作は2次元に広がったヘクスマップ。

今作も、「テーベ」式の手番制なのだが、「惑星Xの探索」は手番決定の駒が捜索範囲を規定していたと思うのだが、今回は手番順駒とは別にマップ上に駒があり、これが捜索範囲を規定する。
マップ上の駒は、比較的自由に動き回れるので、窮屈さは無くなっている。

また、村を訪れることで能力カードを取ることが出来るようになっている。
これはちょっと荒い調整という印象。
よりゲームっぽくなっているので、人によってはポジティブに受け取られそう。

窮屈&シビアなプレイ感が好きな人は「惑星Xの探索」、自由&個人能力なプレイ感が好きな人は「失われた種の捜索」って感じかな。

個人的には「惑星Xの捜索」の方がシステマチック&テーマとの親和性も良くて好み。

ウェーブ

Wave

評価:6/10

数字や色の上下を波に模した協力カードゲーム。
新人デザイナー。エッセン新作。

0~5,6色。(ただし、白0と青5は無い)
手番では、捨て札のカードよりも数字か色の価値が高いカードを1枚出す。(白<黄<オレンジ<ピンク<水色<青)

手札の持ち方も変わっていて、3枚は自分向き、2枚は裏向き(他プレイヤーに向ける)にして持つ。
どちらからでも出せるのだが、手札補充の際、逆側で補充する。
裏向きの手札の情報は他のプレイヤーから教えてもらえるのだが、「出せるよ(出してほしい具合も可)」「出せないよ」しか教えられない。

ルールを読んだ段階だと、大したことないゲームかと思ったのだが、なかなか良く出来ている。
自分向きのカードの情報は出せないので、奉行問題も起こりにくいし、各カードは1枚ずつしかないので、終盤に向けて数字と色のバランス、表向き裏向きのバランスを整える必要がある。

あと、キーカードとなりそうなカードには手番順逆転マークが付いている。
このゲーム程、手番順逆転が効いているゲームは珍しい!