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ジャーマンレイルウェイズ

German Railways

評価:5/10

袋引きで手番順を決定する「大聖堂」手番システム搭載の株鉄道ゲーム。
シカゴエクスプレス」「パリスコネクション」のデザイナー。
Tabletop Simulatorでプレイ。

手番では「線路を敷く」か「株を競りにかける」の2択。
が、手番が時計回りじゃ無くて袋引きで決まる。
しかも、袋には均等にチップが入るんじゃなくて、収入が少ないプレイヤーが多く、収入が多いプレイヤーが少なくなるようになっている。

序盤は袋引きにワーキャー言いながら、新鮮さもあって楽しめたのだが・・・
中盤以降、下位グループが手番を多くとるも、逆転の目は無く勝者を決めるキングメイク状態になってしまった。
ゲームの終了条件のせいか、そんな状況がダラダラ続いてしまったのも評価を下げた要因。

手練れ同士で遊んだら痺れる状態がキープできるのかも・・・

ジェノタイプ:遺伝子型

Genotype

評価:5/10

メンデルの遺伝学研究のお手伝い。
「サイトーシス」のデザイナー。

メインシステムはワーカープレイスメント。
エンドウ豆を育てて、その遺伝子構造を研究するっていうテーマ。
システム的に見るとセットコレクションカードの獲得、セットコレクションカードの配置、セットコレクションのマス埋め、お金獲得、ゲーム終了時目標購入、アイテムカード獲得。
と、一般的なアクションが並ぶ。

その後、ダイスドラフトでセットコレクションカードのマスを埋めていく。
ダイス目には「大大」「大小」「小小」の3種類があるのだが、この割合をプレイヤーが変えられるっていうのが今作最大の特徴・・・
特徴ではあるのだが、これが面白さに繋がっているかというと疑問はある。

様々なゲームの側だけ真似て作ったようなゲームでシステム的な芯は無い。
テーマは魅力的だけどね。
「サイトーシス」でも同じ印象を受けたので、単にデザイナーとの相性が悪いだけかもしれない。

信濃國土豪衆

Shinanokoku Dogoushu

評価:4/10

駒を移動させながら「カルカソンヌ」風配置パズル。
同人ゲーム。

「カルカソンヌ」的な絵合わせ配置をやっていくのだが、各自駒を1つ持っていて、この駒に隣接する位置にしかカードを配置出来ない。
基本的に移動は1手番に1歩のみなのだが、川を使うと一気に長距離移動が出来る。
2辺の絵が合うと得点2倍、3辺が合うと得点3倍・・・となる。
手札は5枚持っているので、先を見越した計画性が必要になってくるってことだろうか?

基本ルールは悪くないのだが、視認性が問題。
パズル要素があるゲームなので、雰囲気よりも見やすさを優先してほしかった。 
終盤に計画性を求めるデザインになっているので、尚更。 
1辺を半分に区切って、平地、山の2要素で4パターンを表すんじゃなくて、普通に4要素にすれば、不要な混乱を避けられたんじゃなかろうか。
「ああ!置けるかと思ったら逆だった!」っていうハプニングはリアルタイム系以外では要らない気がする。

ジャングルレース

Jungle Race

評価:6/10

カードプレイのみで行うシンプルなレースゲーム。
バラージ」「ツォルキン」のルチアーニ作。

5つの車駒が1列に並んで順位を表している。
手札7枚。このゲームで手札補充は無い。
手番では、1枚を自分の前にプレイして対応する車の順位を1つ上げる、もしくはパスする。
全員がパスすると、残った手札も公開して1位の車のカードが3点、2位が2点、3位が1点。

非常にシンプルなゲームだが良く出来ている。
パスしてしまうと、以降の順位変動に手を出せなくなってしまうので、できるだけ残りたいのだが、場が整ってしまうと動きたくなくなる。

1位のカードをプレイすると最下位に落ちてしまうというルールが効いていて、序盤のこれをされると「ずっと1位をキープするのは難しいからあえて最下位に落とした」のか「本命を悟られずに押し上げた」のか。
中盤の車を進めた場合でも、「純粋にその車の順位を上げたい」のか「追い抜いた車の順位を下げたい」のか。
常に2択の心理戦が動く。

手札が配られた時点で大枠の計画を立てられるカードゲームは好み。
が、ちょっと思惑が交錯しすぎてアンコントローラブルに感じる部分もあって、狙い通りに進めることを目指すというよりは、思っても見ない展開をハラハラ楽しむのが正解かもしれない。

何にせよルチアーニのデザイナーとしての幅の広さを感じさせてくれたゲーム。

シーザー!

Caesar!: Seize Rome in 20 Minutes!

評価:6/10

タイルを1枚ずつ置いていくだけのマジョリティ争い。
パオロ・モリの2人用新作。

やることは非常に簡単。
手札2枚から1枚を選んで盤面の同じアイコンのマスに配置するだけ。
各エリアの外周のマス全てが埋まると決算。
より合計数が大きいプレイヤーが支配駒を置ける。
決算を起こしたプレイヤーはそのエリアに置かれていたボーナスチップの効果を発動できる。

あと、隣接した地域を同じプレイヤーが支配するとボーナスで1つ支配チップを置ける。

先に手持ちの支配チップを置ききったプレイヤーの勝利。

ルール自体は非常にシンプル。
ニム的な決算タイミングコントロールとシンプルな数比べのバランス、手札2枚という制限。
全てが意図されたデザインで上手く機能している。
パオロ・モリのデザインには毎回感心させられる。

同メーカー、同デザイナーの「ブリッツフリーク!」とデザインの根幹は同じ。
デザイナーにデザインされた場で争うのが「ブリッツフリーク!」、プレイヤー同士で戦況を作っていくのが「シーザー!」って感じかな。
どちらも甲乙つけがたい魅力がある。

シュリレ シュテレ

Schrille Stille

評価:5/10

音楽のヒットチャート変動。

1~14位までのヒットチャートランキング。
順位変動チップを各自が5つずつ秘密裏にセットしてランキングに影響を与えていく。

このセットに使う石臼型のCDプレイヤーがこのゲームの全て!
各プレイヤーがチップを配置したディスクをCDプレイヤーにセットして、ちょっとずつ回転させることで、14位から順番にチップが転げ出てくる。

そうやって、下位から順番に順位変動を行っていくのだが、この様子が実際のテレビ番組みたいで盛り上がる。

システム的な工夫はほとんど無い。
まぁ、パーティーゲーム感を前面に押し出した調整なんだろう。

基本的に同じことの繰り返しなので、ちょっと単調かな・・・
今回は1ラウンド回した感じで「70点はダレるかも・・・」と感じて「50点で終わり」と決めたが、これが丁度良い長さだった。

シンプリシティー

Simplicity

評価:5/10

共通盤面でやる「キングドミノ」。
「キーマーケット」のデザイナー新作。
BGAでプレイ。

タイルと配置場所がセットになっていて、このセットを順番に選んでいく。
価値の低いセットを取るほど、次ラウンドの手番が早くなるっていう「キングドミノ」の手番決定方法。
タイルはランダムなのだが、配置場所が下に行くほど自由度が高くなっている。

「キングドミノ」だと、タイル自体に価値の違いがあったので、順位が変動した。
今作は上のセットにたまたま良い組み合わせが出ると先手番のプレイヤーが良いセットを取りつつ次手番も先手、後手番は選択肢が少ない上に後手という理不尽なループに入ってしまう・・・
5ラウンドという短いゲームなので、最初の手番順が勝敗に大きく影響しそう。

プレイヤー人数が3人以下だと手番順駒を2つずつ使うみたいなので、そっちの方が良さそう。

シンクロナイズド

Synchronized

評価:5/10

練習通りの演技を行う。
チーム戦の記憶ゲーム。
Tabletopiaでプレイ。

各チームの前に7~10枚の練習用の演技カードが並ぶ。
一生懸命記憶する。
「もう十分だ!」と思ったプレイヤーがホイッスルタイルを取る。
相手チームのカードも含めてすべてのカードを伏せる。

各プレイヤーの本番用のカードが配られるので、練習カードと同じ並びで配置していく。
相談は禁止!

おじさん同士で遊ぶとプロットが1つずれてヘロヘロになったりして笑える。

ラウンド毎にカード枚数が1枚ずつ増えていく上に、特殊ルールが追加される。
「練習カードを交互に上下さかさまにする」とか「カードを伏せた後に相手チームのカード位置を変更する」等々・・・

4ラウンドも遊ぶと、流石に慣れてきて最終的にはパーフェクトが取れた!
記憶力が良いプレイヤー同士でも自分たちで制限時間を短くすることになるので、楽しめるんじゃないだろうか。

新宿

Shinjuku

評価:4/10

東京23区内でのピック&デリバー。
Tabletopiaでプレイ。

毎手番最初に、自動で客が湧いてくるので、その客が自分の店に移動できるように線路を敷いていく。

手番で出来るアクションは、「線路を敷く」「店を建てる」「店のアップグレード」「客の移動」「カードドロー」。

客の移動ルールだったり、カードによる制限の付け方、客の湧く場所の見え具合等々、何か生まれそうな予感は感じるのだが・・・特に面白さに結びついておらず・・・

中でも気になるのは、手番順の有利不利。
基本的に先手有利のゲームなのだが、セットアップに傾斜が無い上に、店のアップグレードのボーナスも早いほど大きくなっているし(アップグレード自体のメリットが大きいのでそもそもボーナスいらないんじゃないか・・・?)、更にはゲーム終了タイミング次第では手番数すら変わってしまう。
調整不足感は否めない・・・

近々、キックスターターで出資募集するみたい。
もろもろ、上手く調整されていると良いが・・・

あと関係ないけど、品川駅が港区、目黒駅が品川区にあるのは外国人が見たら「ミスプリント?」って思うだろうな。

死者の日の祝祭

Fiesta de los Muertos

評価:6/10

言葉だけでやる「テレストレーション」。
協力ゲーム。

各自にお題となる故人やキャラクターが配られる。
そこから連想する単語を書いて隣に回す。
回ってきた単語を見て、そこから連想する単語を書いて、また隣に回す。
これを4回繰り返して最後に書かれた単語とお題を紐づける。

「織田信長」→「武将」→「刀」→「侍」→「日本刀」
みたいな感じ。

人物のタイプがバラバラだと結構簡単。
2ラウンド遊んだけど、半分ぐらいは全員正解で、他も過半数が正解していた。
ダミーで入れる人物カードの枚数を増やしても良いかもね。

あと、ルールで「2人目以降の連想の際にお題となる人物を予想してそこから連想するのは禁止」とあるのだが、このルールを守るために脳を制御させるのは中々に酷な注文だ・・・