Skip to content →

タグ:

エヴァキュエイション

Evacuation

評価:6/10

崩壊しかけている地球からの移住。
スヒィのエッセン新作。

オールドワールド(地球)からニューワールド(移住先の惑星)に人や物を運びきることが目標。
そのメイン手段は宇宙船による輸送。
輸送するだけじゃなくて、ニューワールドを発展させて生産力を上げることも大事。

一番の特徴であり面白所でもあるのは、オールドワールドとニューワールドで資源を別々で管理するって部分。
オールドワールドに宇宙船を作りたければ、オールドワールドにある資源を支払う必要があり、ニューワールドに娯楽施設を作ろうと思うと、ニューワルドにある資源を使わないとイケナイ。

最初は、オールドワールドにしか資源が無いのだが、徐々に資源も物もニューワールドに移っていき、オールドワールドがスカスカになっていく。
移住の過程を感じられて妙な郷愁がある。

基本的には、自分の中での移住計画を上手く組み立てるソロプレイパズルではあるのだが、移住先の早取り要素だったり、実行したアクション強度に応じた手番順取りだったり、インタラクションのまぶし方が上手い!

基本ゲームかアドバンスゲームか、レースゲームかポイントゲームか、っていう色んなバリエーションがある。
最初のゲームでオススメされている基本ゲーム&レースゲームで遊んだのだが、僕にはこれぐらいのボリュームが丁度いい!
「ウッドクラフト」に続いて、私的スヒィ最高峰ゲームを塗り替えてきた感じはある。

エフテーヴェー?!

FTW?!

評価:6/10

1枚だけ大きいカードを残す!
フリーゼのエッセン新作カードゲーム。

カード構成は1~60。(5人プレイ時)
手札12枚の配り切り。

最初のプレイヤーは手札からカードを1枚出す。
次のプレイヤーはそれよりも大きな数字のカードを1枚出す。
大きい数字を出したくない場合は、手札から1枚を自分の前に出し、補助カードとする。
そうした場合、場にたまっているカードから1枚を選んで手札に加えなければならない。

補助カードは、以降の手番で手札のカードに付けて数値を加算することが出来る。

誰かの手札が1枚になったらラウンド終了で、各プレイヤーは手札の中で一番大きなカード1枚がプラス点、手札の他のカードはマイナス点となる。

ルール読んだだけだと、どう動くのかイマイチわからないが、1,2ラウンド遊ぶと「おお!」と気づく面白さがある。
この気づきが、このゲームの一番の魅力だと思われるので詳細は伏せておこう・・・

遊んでいて、「何か伝統ゲームで元ネタがありそうに感じるな」と話していたのだが、どうなんだろう?

エルサレム:アンノ・ドミニ

Ierusalem: Anno Domini

評価:5/10

最後の晩餐がテーマのゲー厶。

新人デザイナーなんだけど、ルールの端々が変・・・
というか、知らず知らず擦り込まれていたと思われる重量級ゲームのセオリーから外れている感じ。

個人山札が一周しなかったり、倉庫を圧迫するトークンの価値や途中決算のポイントが妙に低かったり。
じゃあ、1点2点を争うゲームなのかとおもえば、急な妨害行為で−12点食らったりする。

これは単にバランスが悪いのか、僕がセオリーに飼いならされているだけなのか・・・

エバーグリーン(Hjalmar Hach)

Evergreen

評価:6/10

太陽による日陰を意識して木を生やしていく。
同じテーマの「光合成」と同じデザイナーの新作。

「光合成」は、太陽の動きと影のシステムが上手く面白さに結びついていなかったのだが・・・
今作は良い!
2種類ある得点が相反する形になっていてジレンマを生んでいたり、
徐々にボーナスが増大していく手数に対して季節ごとのラウンド数が減っていくようになっていて、計画の必要性とダラダラ続かない切れの良さを生み出していたり、
カードドラフトで残ったカードがエリアの価値を変動させることで、ソロプレイパズルに程よいインタラクションを取り入れていたり。

同デザイナーの「グレートスプリット」も良かったし、デザイナーとして覚醒したか!?

エル・ブロ

El Burro: A La Granja Game

評価:5/10

ラ・グランハ」のリメイク。
「ラ・グランハ デラックス」とは別物っぽい。
Tabletop Simulatorでプレイ。来年発売予定。

基本ルールは同じで、陣取りが無くなり、代わりにロバトラックのレースが追加されているのが一番の違いだろうか。
他にも、色々と変わってるっぽいが、元を忘れているので詳細は不明。

とにかく成長してコンボコンボの、今風のゲーム。
「ラ・グランハ」もそうだったか思い出せないが、個人的にはよりトゥーマッチになっている印象で、自分のコンボにすら飽きてしまう感じがある・・・(オンラインで遊んだのも要因っぽいが)

今となっては「ラ・グランハ」ぐらいでは物足りない猛者は多そうなので、そういう人にはオススメできそう。

エアメール

Air Mail

評価:5/10

航空輸送黎明期テーマのルートビルディングゲーム。
新人デザイナー。

カードをドミノ的にプレイして、つながった色のエリアを対象にしたアクションを3つ実行できる。
・駒の配置
・輸送の実行
・カードドロー
・輸送レベルアップ

駒を配置してルートビルディングして、輸送の実行を行うのだが、輸送レベルを上げておかないと距離が出せない。

全体としては古き良きユーロ味を感じるデザインでワクワクしたのだが・・・
ちょっとカードプレイが窮屈過ぎるように感じた。
5人プレイだったこともあってか、手番がくるまでどうなるかわからず計画が立たない。

ドミノを活かすなら個人場でのドミノにした方が計画が立つだろうし、カードプレイが得点計算をトリガーするシステムを活かすならドミノ配置を捨ててカードを単色にして、ただ1枚ずつプレイするだけにした方まとまりが良いんじゃないだろうか。

エンデバー:ディープシー

Endevor:Deep Sea

評価:7/10

今から思えば、エンジンビルドの走りと思われる「エンデバー」の舞台を深海に移し、今風にリメイク。
Tabletop Simulatorでプレイ。

基本システムは同じだが、個人的に「エンデバー」の唯一にして最大の欠点だと思っている「攻撃アクション」が無くなっている!これは嬉しい!

だからと言ってインタラクションが無くなったわけじゃなくて、互いに協力し合うインタラクションが盛り込まれている。
元の「エンデバー」では隣り合うマスを自分だけで占有するとボーナスが貰えたが、今作では隣り合うマスを異なるプレイヤー同士で占有すると互いがボーナスを貰える。
同じプレイヤーだけで占有しても貰えるボーナスは1回だけなので、効率は良くない。
今風のインタラクションに変わっている。

あと、ボードは探索することで徐々に拡張されていくようになっている。
これは「計画が立ちにくい」と捉えるか「序盤の焦点が絞れて良い」と捉えるかで評価が別れそう。

8つ付属されるシナリオから1つを選んで遊ぶことになり、シナリオの違いによって最終スコアリング形式が変わったり、初期マップ状況が変わったりする。
無限に遊ばせる気だ。

これは是非とも実物でも遊んでみたい!

エヒトシュピッシェ

Echt Spitze

評価:5/10

紙をペンが貫通する紙ペンゲーム。
「カンステ・クニッケン」のデザイナーと「カルカソンヌ」のクラウスの共作。

プレイヤー人数+2個のダイスを振って、1個ずつピックしていく。
手番プレイヤーが残ったダイス2個を振りなおすか、そのままかを選択。

そして、全員が自分の取ったダイスと場のダイス1個を使って座標を決定し、そこに✖を付ける。
この時、シャボン玉のマスに✖を付けると、鉛筆で穴をあけて、シートを裏返して、以降はそちらの面に✖を描いていく。

シャボン玉を潰すごとに2つの世界を行き来する感じは新鮮で面白い。
世界観を載せれそうな設定なのにノーテーマなのはもったいなく感じた。

翠色の習作

A Study in Emerald

評価:5/10

シャーロックホームズとクトゥルフが共存する不思議な世界観の同名小説のボードゲーム。
ワレス作。

クトゥルフ陣営と人間陣営に分かれる正体隠匿ゲームだが、勝敗は個人戦。
最下位のプレイヤーと同陣営のプレイヤーはマイナス点を被るので、程よく連帯感が生まれ、陣営に人数差が出ても成立するようになっている。上手いデザイン。

メインシステムはデッキビルド。
カードを獲得したり、モンスターを倒したり、他プレイヤーの駒を除去したりすることが主な目的となるのだが、それらの行動をするにはエリアでマジョリティを取っていないければならない。
なので、クトゥルフ系ゲームにありがちな「とんでもカードがいきなりドン!」ってことにはならない。

と、メインシステムはしっかりしているのだが、ワレス特有の枝葉の粗さは今作にも健在。
各エリアのカードの登場順が陣営の有利不利に大きく影響しそうな気がする・・・
まぁ、パーティー寄りのゲームと捉えれば許容範囲なのかな?

魅力はあるゲームなので、リプレイしてみたい。

エクストラ!エクストラ!

Extra! Extra!

評価:6/10

新聞編集テーマのワーカープレイスメント。

カードを集め、カードをコストとして支払って得た記事(タイル)を紙面(マイボード)上にレイアウトする。

箱絵が古いので、もっとイカツいゲームを想像したのだが、基本はカードを集めてセットコレクションを作る「チケット・トゥ・ライド」的なゲーム。
ワーカープレイスメント部分は、金を積めば置かれているワーカーも追い出せる競りに近いシステムなので、ヒリヒリした駆け引きもある。

見た目があまり面白く無さそうなので損をしている気がする。