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エネミーアネモネ

Enemy Anemone

評価:5/10

最弱にも意味があるマストノットフォローのトリックテイキング。
「モリ」や「マウンテン・フォトグラファー(リーパー)」といった一捻り効いたトリックテイキングを出すダニエル・ニューマン作。
BGAでプレイ。

1~10、5スート。(5人プレイ時)
マストノットフォローで、カードを出していき、一番高い数字のプレイヤーがトリックに勝つ。
一番低い数字のプレイヤーは、アネモネカードを1枚もらえる。
アネモネカードは以降のトリックで通常カードと一緒に出せて、ランクを+1出来る。

得点は、取ったカードが1枚1点。(3,5,8は1枚2点)
基本的にハイカードが有利なゲームになっている。

あと、マストノットフォローに従えない場合は、トリックの勝敗に絡めないが、自身が出したカードを獲得できる。
手札が弱い時は、わざとボイドを作って、この点数を狙いに行くことも有効。

最弱を取ることで後半に勝てるようにするっていう試みは面白いが・・・
終盤になるほど、トリック勝利点が減っていくのが気になった。
6トリック目と9トリック目にはボーナス点が付くとか、メリハリをつけた方が緊張感が生まれて良いんじゃないだろうか。

エタニチウム

Eternitium

評価:5/10

カードを除去することが目的のデッキビルド。
BGAでプレイ。

カードを除去すると言っても、メインデッキとは別に除去する用の時代カードデッキがある。

時代カードデッキの一番上のカードと一致する図形カードをプレイすることで除去できるのだが、時代カードはほとんどが裏向きなので、ギャンブルで図形カードを出すことになる。

ギャンブルに失敗した場合は自手番の手札が1枚減る上に、時代カードデッキは裏向き全シャッフル!

そうならない為に、時代カードを表向きにしたり複数の図形が描かれたカード等を獲得していく。

カード獲得時にコストとして時代カードを「獲得」しなければならない。

全ての時代カードを除去したら勝ち。

ドミニオン」の勝利点カードみたいにリードしているプレイヤーへのブレーキが無いので、負けているプレイヤーの不満が出るかと思ったのだが、想像以上に短いゲームでスッと終わった。

あまりに短かったので、これはこれで序盤に強いカードを取れたプレイヤーが勝つんじゃないかという懸念点はある・・・


エレメンツトリックス

Elements Tricks

評価:4/10

オフスートが切り札になるトリックテイキング。
ゲームマーケット新作。

4スート、1~9。
各カードに得点が記されていて、獲得したカードの得点を獲得。

マストフォローで、リードしたスートに応じて各スートの強さが決まる。
リードスートは最弱扱いなので、フォローできない場合は自動的にトランプ扱いになる。
この時、出来るだけ弱いスートを出さないとダメっていうルールがある。

今回遊んだ限りだと、これらのルールが窮屈なだけに感じて、デザイナーの意図が計り知れなかった。

カードの得点分布もイマイチピンと来なくて、とりあえず8で小銭を稼いで(ラッキーで大量得点もありえる)、終盤は変化し続けるスートの強さに翻弄され続けることとなった・・・

コンポーネントはすごい豪華!

エイジオブタタール~大侵略時代~

Age of TATAR

評価:4/10

資源を集めて土地を侵略していく。
サザンクロスゲームズ。2016年。

手札を調整したり、駒を位置を調整したりして侵略の準備をしていく。
いざ侵略を開始すると、カード3枚を山からめくって、その3枚と手札を使ってカードを獲得していく。

侵略が成功しても失敗しても手札は全部捨てなければならないので、手札0枚でギャンブル侵略するのはそこそこ有効。

やらせたいことはわかるのだが、共通盤面で次々入れ替わるテキストカード、それでいて運寄りのプレイ感はちょっと合わなかった。
カードテキスト効果が苦にならない人には良いかも。

エキスポ 1906

Expo 1906

評価:5/10

1906年に開かれたミラノ万国博覧会がテーマ。
3リングサーカス」のじゃない方デザイナーと「ダーウィンズジャーニー」「ニュートン」のじゃない方デザイナー。
2015年作。

資源タイルや展示計画タイルを購入して、それらをマイボード上でパズル配置していく。
「オーディンの祝祭」が2016年だから、タイルパズルと重量級ゲームを組み合わせは当時珍しかったかも。

個人的にタイルパズルは重量級ゲームは、思考が追い付かないのでトゥーマッチだった・・・

誰かがカード回収アクションを使うと、全員がカード回収するっていうのは見どころがあるシステム!

エルダーガーデン

Elder Garden

評価:7/10

クトゥルフ+Head Quarter Games。
ゲームマーケット新作。

プレイヤーは邪神の復活を目論む信仰者。
人々から血を奪い邪悪な儀式を行う。

カードプレイでアクション選択しつつ、そのカードが契約達成用リソースの生成エンジン構築となっているのが特徴。
アクションカードの一部を破棄したり、場に残す必要があって、とにかく未来を制限してくる。同サークルの他の作品と比べると難易度が一段階上がっている感じ。
プレイングに小回りが利かないので、初回プレイはずっと「ミスったぁ・・・」と感じ続けることになるだろう。

商用ゲームにある優しさは一切無く、一度ミスるとずっと立ち直れない・・・
個人的には、この緊張感は悪くないのだが万人にオススメできるゲームでは無さそう。
実際、一緒に遊んだ人の半数ぐらいはネガティブな印象を受けていた。

あと、ルールライティングがイケてない。
ただでさえわかりにくいルールなのに、記述ミスが数箇所あって混乱してしまった。

ここに修正されたルールブックがアップされているので、ダウンロード必須!

エイジオブフェアー

Age of Fairs

評価:4/10

商人となって綺麗にお釣りを返すことを目指す。
サザンクロスゲームズ。

メインシステムはウィンストンドラフト。
聞きなれないドラフト方式だけど、ボードゲームだと「マメィ」や「雲海」でも使われている。

そんなウィンストンドラフトを使って、お客カードを獲得して商品を売っていく。
この時、お釣りをキッチリ返す必要があって、そうできない場合はそもそも代金も受け取れず評判だけが下がる。

面白い着眼点のゲームなんだけど、サザンクロスゲームズの特徴であるユニークな特殊カードがどうしても許容できない・・・
特殊カードの種類を「商品の入荷」「価格の値下げ/値上げ」程度に絞ってくれたら(個人的には)遊びやすくなりそうなんだけど・・・
そんなことしたら、このサークルの魅力が半減しちゃうんだろうな。

エイリアン

ALIEN: Fate of the Nostromo

評価:4/10

映画「エイリアン」をボードゲーム化。
各自クルーとなってエイリアンを避けながらミッションをこなす協力ゲーム。

アクションポイント制。
基本は船内に散らばるスクラップを集めてアイテムを作ることを目指す。
アイテムは能力を付与されるほか、各自のミッション達成にも関係している。

船内にはエイリアンが徘徊していて、遭遇してしまうと危機トラックが前進して負けが近づく。

プロスペロホールが作ったIPものと違って、システム的な工夫は無い・・・
原作ファンは楽しめるかもしれないが、システム的に見る部分はなさそう。

エリオス

Elios

評価:6/10

自分の手元のブロックを先に無くすことを目指す。
セットアップにスピード要素のあるアブストラクト。

8色+白のブロック。
太陽ディスク2枚を重ねておき、白以外のブロック1本ずつを放射状に置く。

プレイヤーは白1本と8本のランダムな色のブロックを持つ。(4人プレイ時)

セットアップで、各プレイヤーは自分のブロックをグループを作る。
条件としては1グループは1~3ブロックで構成しなければならず、同じ色のブロックはグループになれない。
このセットアップがリアルタイム!
アブストラクトなので、他プレイヤーの状況を見てからグループを構成した方が有利なわけだが、最後になったプレイヤーは初手番で便利なワイルドを含むグループを使用しなければならないという制限を負う。

手番では基本的に自分の1グループのブロックを全てプレイするのだが、制限があって、どの色のブロックも太陽ディスクよりも高くなってはイケナイ。
手番でのほかの選択肢は「太陽ディスクを1段高くする」「自分のグループ1つを分割する」。
太陽ディスクを高くすると次手番プレイヤーが確実に1グループ出せるようになるし、グループを分割するのも出しやすくはなるが、総手番必要数は増えてしまう。

ゲームが始まるとガチガチの「ニム」的アブストラクトなのだが、セットアップのスピード要素が、不思議とそれを和らげている。

3人プレイと4人プレイ(ペア戦)を遊んだが、圧倒的に4人プレイが面白かった。
3人プレイは右隣りをいじめる動きが良さそうだが・・・どうすれば良いのか初回では見通せなかった・・・

エオロス

Aeolos

評価:5/10

オリンポスの神々によるコンテスト。
「ビッグ・キニ」のデザイナーと「エルガウチョ」のデザイナーの共作。

手番では手札を1枚プレイし、それに対応するアクションを実行する。
カードをプレイするスペースが2つあり、カードの色と一致するスペースに置かなければならない。
そして、2つのスペースのカードの数字合計と対応するアクションを実行する。

アクションするには、そのスペースに自分の船駒を置かなければならない。
が、船駒はトラック上に配置してボーナス得点を取りに行くことも出来、そうすると新たな船駒を手に入れなければならなくなる。

早取りのボーナス得点を取りに行くか、装備を充実を優先するかのバランス取り。

各要素を見ていると間違いなく面白いゲームになりそうなのだが・・・
実際遊んでみると、ずっと胸にモヤモヤする想いが残り続ける・・・
決して面白くないわけじゃないのだが、要素がハマらないというか、メリハリが無いというか・・・
絶対もっと面白くなるはずなのに、感情が付いてこない!