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エキスポ 1906

Expo 1906

評価:5/10

1906年に開かれたミラノ万国博覧会がテーマ。
3リングサーカス」のじゃない方デザイナーと「ダーウィンズジャーニー」「ニュートン」のじゃない方デザイナー。
2015年作。

資源タイルや展示計画タイルを購入して、それらをマイボード上でパズル配置していく。
「オーディンの祝祭」が2016年だから、タイルパズルと重量級ゲームを組み合わせは当時珍しかったかも。

個人的にタイルパズルは重量級ゲームは、思考が追い付かないのでトゥーマッチだった・・・

誰かがカード回収アクションを使うと、全員がカード回収するっていうのは見どころがあるシステム!

エルダーガーデン

Elder Garden

評価:7/10

クトゥルフ+Head Quarter Games。
ゲームマーケット新作。

プレイヤーは邪神の復活を目論む信仰者。
人々から血を奪い邪悪な儀式を行う。

カードプレイでアクション選択しつつ、そのカードが契約達成用リソースの生成エンジン構築となっているのが特徴。
アクションカードの一部を破棄したり、場に残す必要があって、とにかく未来を制限してくる。同サークルの他の作品と比べると難易度が一段階上がっている感じ。
プレイングに小回りが利かないので、初回プレイはずっと「ミスったぁ・・・」と感じ続けることになるだろう。

商用ゲームにある優しさは一切無く、一度ミスるとずっと立ち直れない・・・
個人的には、この緊張感は悪くないのだが万人にオススメできるゲームでは無さそう。
実際、一緒に遊んだ人の半数ぐらいはネガティブな印象を受けていた。

あと、ルールライティングがイケてない。
ただでさえわかりにくいルールなのに、記述ミスが数箇所あって混乱してしまった。

ここに修正されたルールブックがアップされているので、ダウンロード必須!

エイジオブフェアー

Age of Fairs

評価:4/10

商人となって綺麗にお釣りを返すことを目指す。
サザンクロスゲームズ。

メインシステムはウィンストンドラフト。
聞きなれないドラフト方式だけど、ボードゲームだと「マメィ」や「雲海」でも使われている。

そんなウィンストンドラフトを使って、お客カードを獲得して商品を売っていく。
この時、お釣りをキッチリ返す必要があって、そうできない場合はそもそも代金も受け取れず評判だけが下がる。

面白い着眼点のゲームなんだけど、サザンクロスゲームズの特徴であるユニークな特殊カードがどうしても許容できない・・・
特殊カードの種類を「商品の入荷」「価格の値下げ/値上げ」程度に絞ってくれたら(個人的には)遊びやすくなりそうなんだけど・・・
そんなことしたら、このサークルの魅力が半減しちゃうんだろうな。

エイリアン

ALIEN: Fate of the Nostromo

評価:4/10

映画「エイリアン」をボードゲーム化。
各自クルーとなってエイリアンを避けながらミッションをこなす協力ゲーム。

アクションポイント制。
基本は船内に散らばるスクラップを集めてアイテムを作ることを目指す。
アイテムは能力を付与されるほか、各自のミッション達成にも関係している。

船内にはエイリアンが徘徊していて、遭遇してしまうと危機トラックが前進して負けが近づく。

プロスペロホールが作ったIPものと違って、システム的な工夫は無い・・・
原作ファンは楽しめるかもしれないが、システム的に見る部分はなさそう。

エリオス

Elios

評価:6/10

自分の手元のブロックを先に無くすことを目指す。
セットアップにスピード要素のあるアブストラクト。

8色+白のブロック。
太陽ディスク2枚を重ねておき、白以外のブロック1本ずつを放射状に置く。

プレイヤーは白1本と8本のランダムな色のブロックを持つ。(4人プレイ時)

セットアップで、各プレイヤーは自分のブロックをグループを作る。
条件としては1グループは1~3ブロックで構成しなければならず、同じ色のブロックはグループになれない。
このセットアップがリアルタイム!
アブストラクトなので、他プレイヤーの状況を見てからグループを構成した方が有利なわけだが、最後になったプレイヤーは初手番で便利なワイルドを含むグループを使用しなければならないという制限を負う。

手番では基本的に自分の1グループのブロックを全てプレイするのだが、制限があって、どの色のブロックも太陽ディスクよりも高くなってはイケナイ。
手番でのほかの選択肢は「太陽ディスクを1段高くする」「自分のグループ1つを分割する」。
太陽ディスクを高くすると次手番プレイヤーが確実に1グループ出せるようになるし、グループを分割するのも出しやすくはなるが、総手番必要数は増えてしまう。

ゲームが始まるとガチガチの「ニム」的アブストラクトなのだが、セットアップのスピード要素が、不思議とそれを和らげている。

3人プレイと4人プレイ(ペア戦)を遊んだが、圧倒的に4人プレイが面白かった。
3人プレイは右隣りをいじめる動きが良さそうだが・・・どうすれば良いのか初回では見通せなかった・・・

エオロス

Aeolos

評価:5/10

オリンポスの神々によるコンテスト。
「ビッグ・キニ」のデザイナーと「エルガウチョ」のデザイナーの共作。

手番では手札を1枚プレイし、それに対応するアクションを実行する。
カードをプレイするスペースが2つあり、カードの色と一致するスペースに置かなければならない。
そして、2つのスペースのカードの数字合計と対応するアクションを実行する。

アクションするには、そのスペースに自分の船駒を置かなければならない。
が、船駒はトラック上に配置してボーナス得点を取りに行くことも出来、そうすると新たな船駒を手に入れなければならなくなる。

早取りのボーナス得点を取りに行くか、装備を充実を優先するかのバランス取り。

各要素を見ていると間違いなく面白いゲームになりそうなのだが・・・
実際遊んでみると、ずっと胸にモヤモヤする想いが残り続ける・・・
決して面白くないわけじゃないのだが、要素がハマらないというか、メリハリが無いというか・・・
絶対もっと面白くなるはずなのに、感情が付いてこない!

エイピアリー

Apiary

評価:4/10

人類滅亡後、ミツバチが地球を支配し更に宇宙進出する。
ウィングスパン」のドラゴン版「ワームスパン」のデザイナー。
Tabletop Simulatorでプレイ。

基本システムはワーカープレイスメントだが、アクションエリアに既にワーカーがいても押し出して置ける。
押し出されたワーカーは強さが1つ上がり再利用できるようになる。
強さが4のワーカーが押し出されると、そのワーカーは死亡しボーナスが貰える。
「村の人生」みたいなシステム。

開拓でリソースを獲得し、そのリソースでタイルを購入しマイボード上に配置し拡大していく。

それなりにボリュームがあるゲームなのだが、全ての要素が知っている味!
各要素のリンクにも感心する部分は無いし、タイル能力やカード能力の強弱も激しそう・・・

エスケーププラン

Escape Plan

評価:5/10

銀行強盗成功後、警察の追跡を搔い潜り町から脱出。
ラセルダ作。2019年。

ラウンド毎に拡張していくマップ。
3移動ポイント使って移動して、移動先の建物に応じたボーナスを得る。
隠しておいた金を回収したり、商店の金庫を開けたり、ギャングの助けを借りたり・・・

盤面には大量の警察駒があり、そこを移動するときはダメージ。
上手く迂回しながら、最適なルートを探していく。

ラセルダにしては、ルール量は少ないし、プレイ時間も短め。
全体的にテーマ重視で、装備を買いそろえて、敵をよけながらおつかいして・・・と、ひと昔前のゲームっぽいが、各要素はそれなりに複雑。
ラセルダが作ったパーティージョイって感じのゲーム。

エンパイアズエンド

Empire's End

評価:5/10

様々な災害によって街を破壊されつつも、それでも発展を目指す。
スペースベース」や「キュビトス」のデザイナー。エッセン新作。

メインシステムは災害の「ゲシェンク」競り。
指定されたリソースを使って「ゲシェンク」と同様の「リソース1つをポットに払う」か「ポットに溜まったリソースを獲得して災害を被る」かを選ぶ。
災害を受けると、自分の街タイルを裏返し、得点や収入を失うのだが、代わりに災害カードに示されたボーナスを受け取れる。

災害の合間合間に収入や建設や戦争がある。
収入では、自分のタイルやカードから収入。
建設では、リソースを払って裏返ったタイルを元に戻したり、新たなカードを配置することが出来る。
戦争では、リソースの握り競りで得点やリソースを得たり、予期せぬタイル場所の移動が発生する。

このデザイナーは、借り物のシステムをうまく昇華して遊びやすく作るのが上手いね。
今作も、無難に面白いのだが、どうしても「ゲシェンク」と比べてしまい、「ゲシェンク」の偉大さを感じてしまう・・・
「ゲシェンク」競りは、他プレイヤーの状況把握が簡単っていうのが何よりも大事なんだなぁと感じた。
このゲームも何度かやると状況が見えやすくなって楽しみやすくなるかも・・・

エヴァキュエイション

Evacuation

評価:6/10

崩壊しかけている地球からの移住。
スヒィのエッセン新作。

オールドワールド(地球)からニューワールド(移住先の惑星)に人や物を運びきることが目標。
そのメイン手段は宇宙船による輸送。
輸送するだけじゃなくて、ニューワールドを発展させて生産力を上げることも大事。

一番の特徴であり面白所でもあるのは、オールドワールドとニューワールドで資源を別々で管理するって部分。
オールドワールドに宇宙船を作りたければ、オールドワールドにある資源を支払う必要があり、ニューワールドに娯楽施設を作ろうと思うと、ニューワルドにある資源を使わないとイケナイ。

最初は、オールドワールドにしか資源が無いのだが、徐々に資源も物もニューワールドに移っていき、オールドワールドがスカスカになっていく。
移住の過程を感じられて妙な郷愁がある。

基本的には、自分の中での移住計画を上手く組み立てるソロプレイパズルではあるのだが、移住先の早取り要素だったり、実行したアクション強度に応じた手番順取りだったり、インタラクションのまぶし方が上手い!

基本ゲームかアドバンスゲームか、レースゲームかポイントゲームか、っていう色んなバリエーションがある。
最初のゲームでオススメされている基本ゲーム&レースゲームで遊んだのだが、僕にはこれぐらいのボリュームが丁度いい!
「ウッドクラフト」に続いて、私的スヒィ最高峰ゲームを塗り替えてきた感じはある。