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マジック・トリック

Magic Trick

評価:6/10

誰も表面を見ることが出来ない状態でやるトリックテイキング。
海外の同人ゲーム。

0~7,7スート。裏面からスートがわかるカード。
マストフォロー切り札あり。

均等にカードが配られるので、まずそれを数字順に並び変える。
そして、それを左隣のプレイヤーに渡す。
渡されたカードは裏向きのまま自分の前に一列に並べ、それが手札となる。
つまり、自分の手札のランクがわからない状態で始まるわけだ。

あとは、マストフォロー切り札有りのルールで普通にトリックを行っていく。
「3」だろうと思って出したら「5」だったりするのが面白いのだが、中盤ぐらいになると大体見えてくる。

そこで、もう一つの面白ポイントはビッドの仕方。
自分が通常のカードをプレイした直後に、手札のカード1枚をビッド札として公開できる。
このカードのランクが「自分のとるトリック数」宣言となる。
このタイミングは自由なので、序盤にビッドを確定して合わせに行くか、状態が確定してからビッドを決めるか・・・
マストフォローのルールがあるので、ビッドとして出そうと思ってたカードが使えなくなることもあったりして、面白いルールだ!

ルイス」とか「ピココ」とか、自分以外の手札が見えているタイプのトリックテイキングがあったが、情報量が多すぎてテンポが悪い印象があった。
今作は、すべてのカードを見せない!ことにより、序盤は「よくわからんがエイッ!」、中盤から流れを読んでの場のコントロールっていうプレイ感の変化を生み出しているのは上手い!

ただ、一つ不満なのは得点形式。
ビッドがぴったり当たると+3点。外れると差分が失点。
あと、自分のとったカードのスート数がビッドと一致していれば+2点ボーナスがつく。
「0」の札でミゼールも可能なのだが、成功の場合3+2の+5点が取れる。
これは難度に対して、得点が高すぎる気がするのだが・・・
ミゼールは+3点。他はビッド数+2点ぐらいが良いんじゃないだろうか。

マクロバー

Mac Robber

評価:4/10

スコットランドで氏族同士の争い。
「皇帝の影」のデザイナー。2005年。

袋からキューブを6個引いて、それらをマイボード上に配置する。
キューブは色によって効果が違っている。
黄色は手札増加、青は戦闘強化&得点、緑はマジョリティ得点、赤は基本点&マジョリティ得点。

その後、他プレイヤー1人を指定して戦闘できる。
カード1枚出し数値比べバトルの3回勝負。
攻撃側が勝つと、1点獲得&相手からキューブを奪ったり、捨てさせたり出来る。
防御側が勝つと、2点獲得&攻撃側が-1点。
引き分けの場合は、攻撃側が1点獲得なので、攻撃することが推奨されているゲームデザイン。

得点はトラックで管理されていて丸見えで、勝っているプレイヤーは攻撃されるので、じゃれ合いながら全員の得点が増えていく。
ラウンド最後にタイルをめくって、そこに示された得点以上に誰かが到達しているとゲーム終了。
そのタイミングで上手くトップになれている人が勝つ感じだ。

今となっては見どころが無いゲームだが、「これが初めて触れるユーロゲームだったらどう感じるか?」と話していて、「確かに初めてだったら色々感銘受けちゃうかもなぁ・・・」と思ったりもした。

マジッコア

Magicoa

評価:5/10

シンプルなカード集めゲーム。

各自1~12のカードを手札として持つ。

場にはプレイヤー人数分のポーションカードが公開されている。(うち1枚は裏向き)

場のポーションカードを見て、各プレイヤーは今ラウンドで使うカード2枚を決定する。
この時、出す順番も決めないとダメ。

後はスタートプレイヤーから、決めたカードを1枚ずつプレイしていく。
欲しいポーションの前にカードを出すのだが、既にカードが置かれている場合はより高い数字のカードしか置けない。

2周して、一番上のカードのプレイヤーがポーションを獲得。

これを手札が無くなるまで6回繰り返して獲得したポーションから得点。

シンプル過ぎて不安だったのだが、手番順や並んでいるポーションの価値による程よい心理戦があって楽しめた。

マンティス

Mantis

評価:6/10

山札の一番上をどのプレイヤーに渡すかだけのシンプルなめくりゲーム。
今年のSDJロングリスト入り。

ランク等の情報の無い7色のカード。
裏面に3色示されていて、表面がその3色のどれかということがわかるようになっている。

手番では山の一番上のカードを(表を見る前に)いずれかのプレイヤー(自分でも可)に渡す。

他プレイヤーに渡した場合、そのプレイヤーの前に同色のカードがある場合は、その色のカードをまとめて奪い、自分の前に置ける。
同色のカードが無い場合は、単純にそのプレイヤーの前に置かれるだけ。

自分に渡した場合、自分の前に同じ色のカードがあれば、自分の前のその色のカード全て得点化できる。
同色のカードが無い場合は、単純に自分の前に置かれるだけ。

これを順番に繰り返していって、最初に10枚得点したプレイヤーの勝ち。

プレイヤー間を行ったり来たりしながら、どんどん得点が大きくなっていくのは「ファミリーインク」と似た感じで面白い!

展開によってはスン・・・と終わることもあるけど、新しいことをしようとする試みはあって、SDJロングリスト入りは納得。

マギvs.ドラゴン

Zauberschwert & Drachenei

評価:5/10

魔術師となって、秘宝を集めて魔物を倒す。
アドルングの「魔法の剣とドラゴンの卵」の日本語リメイク。

毎ラウンド、2枚めくられる冒険カードのどちらに挑むかを順番に選択。
複数人が同じカードを選んだら、カードによって全員が恩恵を受けれたり競りをしたり共闘したり。

共闘しようと思ったら突然の裏切り!
っていうのが面白所。

悪くは無い・・・悪くは無いが・・・何かひっかかる。
競りになった時、徐々に競り上げていく感じがどうにも泥臭い。
まぁ、15年前のゲームだから仕方ないと言えば仕方ないが・・・

マガロン

Magalon

評価:4/10

「エルグランデ」のカードシステムを使ったお使いレース。
クラマー。1998年。

全員が同じ構成のカードセットを持つ。
順番にカードを1枚ずつ出していくのだが、他の人が既に出しているカードは出せない。
全員がカードを出し終わったら数字の大きいプレイヤーから手番を行う。

数字が自駒の移動量。
各カードには移動以外に追加アクションが付いている。
壁の移動だったり、邪魔駒の移動だったり。

追加アクションでトップは邪魔されて、最終的に団子状態になる。
全員がゴール手前で団子になったタイミングで、良い状態を作っておくのが肝だろうか?

マインド・アップ!

Mind Up!

評価:6/10

カード1枚同時出しで、場のカードを取っていく。
BGAでプレイ。

手札7枚、場にプレイヤー人数分のカード。

全員が手札からカードを1枚同時出し。
一番小さい数字を出したプレイヤーが、場の一番小さいカードを獲得、
2番目に小さい数字を出したプレイヤーが、場の2番目に小さいカードを獲得・・・
と全員が1枚ずつカードを獲得していく。

獲得したカードは自分の前に並べていく。
ラウンド開始時に、1色目のカードは4点、2色目のカードは2点、3色目のカードは5点・・・みたいに決まっているので、自分が取りたい色を高得点のタイミングで取れるようにコントロールすることが大事になる。

今回出されたカードが、次の場のカードとなる。

3ラウンド制なのだが、ラウンドまたぎで、獲得したカードが次ラウンドの手札になる。
カードが循環する綺麗なデザイン。

ルールが少なく遊びやすく、考えどころもあるが、みんなの思惑が交錯して思い通りにならない。
手軽に遊べるカードゲームとして、非常に良く出来ている。
でも、最近遊んだ同系統ゲーム「ホット・リード」の方が好み。

マリノ

Marino

評価:6/10

マリノを取られないように、自分の駒全てをゴールさせるアブストラクトゲーム。
2 or 4人用。

各プレイヤー7個ずつ駒を持っているのだが、そのうち1つはマリノ駒。
ただし、駒は全て裏向きで、自分以外はどれがマリノか、わかっていない状態で始める。

駒には向きがあって、手番では1つの駒を、前に3歩か、右に2歩か、左に1歩か、90度回転。
プレイヤーによっては左に2歩、右に1歩になっている。

他プレイヤーの駒があるマスに入ると、その駒を除去できる。
マリノだったら、除去されたプレイヤーは脱落!
そうじゃなかったら、そのまま続行。
勝利条件の1つに「残っている自分の駒『全て』をゴールマスに収める」というのがあって、マリノ以外を除去してもらうことで、ゴールマスに収める駒の数が少なくて済むようになるので、駒を除去されるのが、むしろ嬉しかったりする。

あと、クローバーマスに駒を止めると、駒をひっくり返して飛行状態にできる。
飛行状態に駒は移動方式が変わって、斜めに1歩移動になる。
ひっくり返してマリノ駒で有ることを公開した場合は、将棋の王と同じ全方向1歩移動になる。

もう1つの勝利条件は「対戦相手のマリノ駒2つを獲得する or 自分以外のマリノが全て除去される」なので、駒の機動力を上げてドンドン駒を除去するのもアリだ。

相手に駒を取られるのが有利に働くっていうのが「ガイスター」を思い起こさせるプレイ感。
今作は当たりは1つだけで即脱落なので、緊張感がある!
駒の形態変化も良い味付け。

「ガイスター」は初心者と遊べるわかりやすさっていうメリットがあるけど、ゲーマーなら「マリノ」の方が受けが良いんじゃないかな。

マイ・シティ:ロール&ライト

My City : Roll & Write

評価:6/10

マイ・シティ」の紙ペン版。
カードめくりではなく、ダイスロールになっている。

ダイス3つを振って、それによって決まる形状をマイシートに書き込んでいく。
青ダイス2個をくっつけることで1つの形状になるようになっていて、各形状の出る確率が変わるようになっている。
ここが、今作の一番の見所かもね。

元の「マイ・シティ」同様、徐々にルールが追加されていくのだが、ゲーム毎に新しいシートを使うので、レガシー要素は無い。
あと、弱者救済や勝者への足かせも無い。

ルールを読んだ段階で「確率が均一化されるカードフリップじゃなくて、ダイスロールになったのはどうなんだ?」と思ったのだが、遊んでみると全然気にならない。
むしろ、先を考えずにその場その場の判断でパズルしていくのもコレはコレで手軽で楽しい。

「マイ・シティ」を遊んでいる人は「既に知っている味」だろうけど、未プレイの人は手軽に遊べるこっちを選ぶのも全然アリ。

マイ・ファームショップ

My Farm Shop

評価:6/10

街コロ」「スペースベース」系統の拡大再生産ゲーム。
イスタンブール」「ベガス」のドーン作。

ダイス3つを振って、1つをカード獲得で使い、残り2つが全員に適用される生産ダイスとなる。

4種類の資源を生産して、それをお金(得点)に変換していく。
あと、麻袋というリソースがあるのだが、これを使うとダイス目を変更できる。
同系統のゲームと比べてダイス目変更が容易なので、よりカードピックの計画性が試されるゲームとなっている。

「街コロ」をコントローラブルして拡大再生産を派手にしたのが「スペースベース」。
その「スペースベース」の派手さを削ってカッチリさせたのが今作。という感じかな。