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ビール・パイオニア

Bier Pioniere

評価:6/10

ビール醸造がテーマの骨太ワーカープレイスメント。
コール&コロニー」等の石炭3部作のデザイナー。エッセン新作。

通常ワーカー2つと、管理ワーカー、トラックワーカー、手番順ワーカーの計5つのワーカーを1つずつ使っていくだけのワーカプレイスメント。
各ワーカーは置ける場所が決まっているので、どれを先に置くかが悩ましい。

誰かが20点獲得したラウンドでゲーム終了なのだが、1回の配送で平均で4,5点取れる。中々のスピード感。
ただ、ビールは完成までに様々な準備が必要となるので、ビールを作らずに金や樽を回して小さい得点を積み重ねるのでも全然勝機がありそう。

目新しい要素は一切ないのだが、ワーカーの種類ごとの特徴、適度に制限されたワーカー数、20点という得点レース、等々によって最後まで緊張感が続き、中だるみが無い。

各社トレンドを追って、似たようなゲームが多くなる中、こういうキャッチーさのかけらもない骨太ゲームで勝負されるとグッとくる。

ビーコン・パトロール

Beacon Patrol

評価:5/10

協力型「カルカソンヌ」風タイルパズル。
screentop.ggでプレイ。

協力して「カルカソンヌ」風にタイルを配置していく。
タイル回転は禁止だが、手札3枚あるので、それなりに自由は効く。
自駒を空きスペースに移動することでタイルを配置するので、徐々に各自の担当エリアみたいなものが出来てきて、自然と責任感が生まれてくるのが面白い。

難易度はそこまで高くなくて、初回でも結構いい得点が取れた。

screentop.ggは2DのTabletopiaみたいなサイト。
ユーザー登録も不要で、簡単に立卓出来て、使い勝手が良い。
まだまだ登録ゲーム数が少ないが、今後の発展に期待したい。

ピラミッド・オブ・ザ・サン

Pyramid of the Sun

評価:4/10

カードをピラミッド状に配置していくシンプルなカードゲーム。
「お邪魔者」のデザイナー。

手番では「カードを2枚ドロー」か、「カードを1枚以上プレイ」の2択。
カードプレイする場合は、共通の場にピラミッド状にカードを配置していく。
配置したカードの数字と、配置したカードの階層を比べて小さい方を得点として獲得。
あと、カードのアイコンの隣接ボーナスもあって、低階層ではこっちの方が重要。

あと、端専用のカードもあって、これを端に配置できると得点2倍。
ただ、端には通常のカードも配置できるので、なかなか達成は難しい。

今回、最大人数の5人で遊んだのが良くなかったか、手番が一周する間にどんどんピラミッドが出来上がっていく・・・
あれよあれよという間に終わってしまった。
3人以下で遊んだ方が良いかも。

ヒューマニティ

Humanity

評価:6/10


宇宙開発競争がテーマ。
蟻の国」のデザイナー。
エッセンで発売予定。BGAでプレイ。

一風変わった時間システムが特徴。
メインボード上に円形に並んだ施設タイルを取って自分の前に配置することで、リソースの効率を上げたり得点を得たりしていく。
この時、自分のワーカーを獲得したタイルが元あった位置に置かなければならず、しばらく使えない状態になる。
メインボードの中央部分は回転するようになっていて、ラウンドごとにタイル補充と共に回転する。
クレーンが通過することでロックされていたワーカーが手元に戻ってくる。

中々面白いが、ちょっとチマチマ感があるね・・・
今回、オンラインで遊んだので、他プレイヤーの持ちリソースが見えやすくて考えやすかったが、リアルだとイチイチ確認するのが面倒そうなのも不安要素。

ビッグボス(2023年版)

Big Boss

評価:6/10

クラマー解釈の「アクワイア」と言われている「ビッグボス」の新版。

色々とルールに手が入っている。
一番大きいのは、公開されたカードから購入できるようになったのと、高層化カードは高めだけどいつでも買えるようになったところだろうか。
ちなみに旧版ルールでも遊べるようになっている。

「ビッグボス」自体が初プレイだったんだけど、確かにルールは「アクワイア」と酷似していて1次元になった「アクワイア」という印象。

「アクワイア」の序盤は如何に自分の筆頭会社を潰すかっていうゲームだが、「ビッグボス」は筆頭っていう概念はなく若干ファジー。

会社設立時は既存の会社と3マス離れていないとダメ!っていうのとマップが直線になったことで中々合併が起こらない。
みんなよく分からず、吸収されるのを嫌う展開になったけど、近い会社の株を両方持って、どちらがつぶれても得が出るように動くのが良いのかも。

3人と5人で遊んだけど、3人の方がコントロールが効く感じがあって好みだった。

ビーバー21XX

BEAVER 21XX

評価:4/10

ダムの氾濫を防ぐ協力ゲーム。
Scamountの同人ゲーム。

4人それぞれが1つのダムを担当し、カードプレイで放水量を決定。
ダムの水が氾濫するとダメージを負うので放水していきたいのだが、下流のダムに流れてしまうので、相談しつつ調整して一定ラウンド乗り切ったらクリア。

降雨量が天気予報である程度予測できるようになっているのだが、振れ幅が大きくて運の比重が高い。
基本的に手なりでプレイするしか無くて、降雨量オープンでワーキャーってゲームかな。

ビバレッジ(新版)

BEVERAGE

評価:6/10

同人ゲームの商品版。
Tabletop Simulatorでプレイ。

同人版との大きな違いは
・ゲーム開始時に10金持って、それでワーカーや後入札トークンを購入できるようになった。
・スタジアムの構成がランダムになり、接続グループ得点が追加。
・最大ラウンド数が8→7に。
・各アクションの初手にボーナスが付いた。(早い手番を取りに行くメリットが出来た)
・市場カードの大体の額が裏からわかるようになった。
・市場カードの中にもう1枚の市場カードもろとも捨て札になる「-MAX」カードが追加された。
・ゲーム終了時の持ち金マジョリティ得点の追加。
・販売フェイズ後手番の得点がゲーム終了加算に。(ゲーム中の税金が増えない)
あたりだろうか。

同人版も1回しか遊んでいないので、プレイ感の違いは比較できないのだが・・・
そこまで劇的な変化はない気がする。

気になったのは市場カードが裏面と「-MAX」カードの存在。
これによって、「-MAXが出ると+2金ぐらい、出ないと+12金ぐらい」みたいな2択に思考が集約されてしまう。
同人版の裏面から額がわからず、「-MAX」カード無しぐらいの方が、読み合いにブレが出て良い気がするのだが・・・どうだろうか。

ゲームとしては非常にシャープでシビアな経済ゲーム。
個人的には、この尖りぐあいは嫌いじゃないんだけど、万人に向けて売り出すには、ちょっとシャープ過ぎな気もする・・・
幅を持たせるとプレイ感がぼやけてしまうだろうってのは想像に難くないが・・・そこに切り込んで欲しかった。

東インド会社(パスカル・リブロー)

East India Companies

評価:7/10

東インド会社をテーマにしたゲームは多いけど、リメイクとかでは無くて新作。
ビルトゥ」デザイナーの新作。

インドで商品を仕入れて、ヨーロッパで売る。

毎ラウンド決まる需要と供給を見て、設備を整えたり、船で商品を輸送して利益を出していく。
会社の利益は基本的に自分のものになるので経営を頑張りたいのだが、株システムが曲者。

他プレイヤーの会社の株を購入することもできて、保有数によっては自分が頑張れば頑張るほど他プレイヤーのほうが利益を得る状況になったりして、程々に頑張ることが大事になったりする。

この塩梅がよく分からず、自社株を頑張って上げた2人よりも、経営はそこそこで株の売買で利益を出したプレイヤーが圧勝した。

予想外の結果に驚きつつも、普通のゲームにない魅力を感じてしまい、頭から離れない。
なんだ!このゲームは!
すごくリプレイしたい!出来れば4人で!

(追記)
4人でリプレイしたが、やっぱり面白い!
3人プレイよりも商品の取り合いが激化するのと、売り上げが最下位だと株価が下がってしまうので、より緊張感がある。
評価6→7にアップ!
他プレイヤーの動き次第で自分の計画が崩れることが多々あるので、ソロプレイ寄りの人はストレス感じるかも・・・

ビルトゥ

Virtù

評価:6/10

ロンデルビルドでイタリアの覇権争い。
エッセン新作。

ラウンドは春と冬にわかれている。
春はロンデルアクション1人1回ずつ。
冬はカード購入してロンデルビルド。

ロンデルビルド部分は非常に魅力を感じるデザイン。
ロンデル上にカードを置いて更新していくのだが、ワンステップ挟む必要があって、そこまで自由にロンデルをいじれないっていうのが、計画性を問われる感じで面白い!

が、メインシステムが戦争による都市の奪い合い、諜報活動による相手のアクションの制限、等々・・・ちょっと個人攻撃的すぎるか・・・
戦争は許せるにしても、諜報活動で気楽にウィークポイントを突けるのが気になった・・・

結果的に、みんな気が引けて、誰も個人ボードへのエージェント駒の配置はやらなかったこともあって、個人攻撃要素の理不尽さがどれぐらいのものかは体験できてないのだが・・・
これが納得いくバランスなのであれば、オリジナリティの高い傑作ゲームな予感。

まぁ、バランス云々言っても、攻撃される痛みは間違いなくあるゲームなので、遊ぶメンツには気を付けた方が良さそう。


気になるエッセン新作は大体遊べたので、個人的ランキングを記しておこう。(拡張、リメイクを除く)

1.ヒート
2.リバイブ
3.クズーカ
4.チャレンジャーズ!
5.サビカ
6.超辛い
7.クロッシング・オーシャン
8.ラクリモーサ
9.ホット・リード
10.ファザネリー

2022年ってくくりだと「チッタ・スタート」「カーネギー」。
国産だと「オープン」。
拡張だと「グレート・ウェスタン・トレイル:アルゼンチン」が良かった。

今年は、爆発的に面白いゲームは少なくて、佳作級の面白さのゲームが多かった印象で、このランキングを作るのも大変だった。
ほとんどのゲームは1回しか遊んで無いので、リプレイしたら簡単に順位変わりそう・・・

ピンコンビトリオ

評価:5/10

芸人をピンかコンビかトリオで出す。
「大富豪」系ゲーム。
倦怠期の新澤大樹さんのデザイン。

カード構成は1~80。(プレイ人数によって何枚か抜くみたい)

基本は「大富豪」と同じルールなんだけど、役が「ピン」か「コンビ」か「トリオ」。
「ピン」は1枚。
「コンビ」は連番の2枚。
「トリオ」は間隔が同じ3枚。(1,5,9とあ5,12,19とか)

出せない、もしくは出したくない場合は山から1枚ドロー。

「トリオ」の存在がこのゲームの持ち味なんだろうけど・・・
イマイチ面白さに繋がっていない印象。
あと、山からドローするのは計画が台無しになってしまいがちなので、「大富豪」系にはあって無い気がするが・・・どうなんだろう。