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キャメルート

Kameloot

評価:6/10

2つの酒場(陣営)を切り替えながら、チームでセットコレクション。
999ゲームスの新作。

ゲーム開始時に、各プレイヤーはチップを投げて陣営を決める。

手番では、
「同じ種類のカードを1枚以上自分の前に出す」か
「カード1枚を捨てて、そのカード能力発動」
のいずれを行う。

カードにはセットに必要なカード枚数があるのだが、その枚数を一人で出す必要は無く、同じ陣営のプレイヤーで合算して出せば良い。
セットが完成するとそれらのカードを陣営内で分配する。
貢献度は関係なく山分け!
1枚も出してなくても、おこぼれが貰えるのでセットが出来そうな陣営にスイッチしたり、沢山カードを出しているプレイヤーを自分の陣営に引き込む動きがキーとなってくる。

ルールはシンプル。手軽な陣営ゲームが楽しめる。
カドラの財宝」といい、最近の999ゲームス小箱はノッてるね。

(追記)
999ゲームじゃなく、ブルーオレンジとのご指摘受けたので修正しておきました。

騎士の幸せ

Die Glucksritter

評価:5/10

騎士となって自分の城を建てる。
シンプルなバッティングゲーム。

1~6のアクションから2箇所を同時決定。
バッティングすると、コストが高くなったり、分け前が減ったり、そもそもアクション出来なかったり・・・

悩みどころは明確で、サクサク進む。
トップ叩きも出来るのだが、ダイス次第なので泥沼化しないのが良い。

イラストが独特なタッチで気持ち悪いけど癖になる。

巨大ヴィラ・パレッティ

Palazzo Paletti

評価:7/10

コンポーネントが大きくなった「ヴィラ・パレッティ」。

直径で言えば2倍、面積なら4倍、体積なら8倍ぐらいのスケール感。

ルール的な違いは無くて、ただただ巨大になっただけ!
でも、それが良い!

「崩したくない!」って気持ちと緊張感が増して面白い!

こういうプリミティブなゲームはとにかく大きくすれば良い!

キャピタルラックス2

Capital Lux 2

評価:7/10

前にTabletopiaで遊んだ「キャピタルラックス2」を現物でプレイ。
今回はCセット。

前のBセットでも感じたけど、共通場に出した時のアクションが派手になっているので、みんな場にカードを出しがちに。
結果的にバーストが置きにくくなっているように感じた。

やっぱり1と同じルールのAセットが一番良いんじゃなかろうか・・・
と思い始めております。

京都議定書

Kyoto

評価:4/10

大気汚染、温暖化、種の絶滅、地球規模の問題を各国が話し合って解決。
交渉ゲーム。
エッセン新作。

毎ラウンド、必要となるカードと寄付金が提示される。
全員で話し合って、必要なものを出し合う。
だが、ゲーム終了時の手札だったり手元のお金は得点になるので、誰も出したがらない・・・

各自が秘密の目標カードが配られ、それによっては使った方が良いカードがあったりするのだが、基本的にみんな出し渋る。
交渉時間が90秒に制限されていることもあって、あまり交渉が成立しない・・・
オタオタするうちに時間切れとなることが多かった。
そうなると、どんどん地球の状況は悪化していきバッドエンドとなる。

バッドエンドの場合は得点が1位のプレイヤーは脱落で2位が勝利。
12ラウンド耐え抜いたらグッドエンドで得点1位のプレイヤーが勝利。

今回、4人プレイで世界を滅ぼしたいプレイヤーが2人いたので6ラウンドで地球は滅んだ。
秘密の目標次第だと思うけど、基本的に地球は滅びそう。
地球環境系ゲームにはありがちなヤツだ。

キャリコ

Calico

評価:6/10

キルトを敷き詰めて猫を呼び寄せるタイルパズル。
Tabletopiaでプレイ。

手札2枚から1枚をマイボード上に配置。
その後、場のタイル3枚から1枚を選んで補充。

タイルには色と模様の2要素があって、色でグループを作るとボタンが置けて、模様でグループを作ると猫が置ける。
他にも、得点タイルの周りで指示通りの役を作っても得点。

2要素で行うタイルパズルって有りそうでなかったけど、程よい捻りで楽しい。
個人ボード外周の印刷済みのタイル自体もグループに含められるのも序盤からしっかり考えられるようになっている。

早取り等のインタラクションは無く、ほぼソロプレイパズル。
パズルは下手にインタラクションを入れるとストレスになるからね。

模様毎にグループに必要な枚数の差をつけることで、間接的なインタラクションを作っているのにはセンスを感じる。

キャノンバスター

Cannon buster

評価:5/10

「コリョ」システムにダイスを入れてよりライトに。

システム自体は、「コリョ」と同じ。
「ペアーズ」式のカード構成。数字毎のマジョリティを取るとキャラクターを獲得して、その能力を使用できる。

今作はそれとは別に大砲カードがあり、ダイスロールで他プレイヤーのカードを捨て札に出来る。
8面ダイスを振って、出目と同じランクのカードを捨て札に出来る。

このダイスの使い方が上手い!
ギスギスしそうな直接攻撃要素だが「ダイス目だから仕方ない」となって気軽に殴り合える。

「コリョ」と比べると遊びやすくなっているのだが、展開幅が薄いのは変わらずか・・・
メインシステム自体はスゴく良い物を生み出しそうな空気を出しているのだが・・・
クニツィアとかにこのシステムを渡したら傑作を生みだしそうな気もする。

キャプテン・ブラフ

Captain Bluff

評価:6/10

ブラフ要素ありの変則ゴーアウト。
ヘルベティックの新作。

3スート、1~17。と特殊カード。

場には6列のベルトコンベアカード。
コンベアカードの上には裏向きで1枚カードを置き、そのスートが行き先となる。
コンベアカードの下には表向きでカードを置いていく、「ケルト」のように同じスートで昇順か降順で置かなければならない。

行き先と荷物のスートが違うと思ったらブラフ宣言出来て、負けた方がその列のカードを全て手札に加える。

あと、変わっているのは荷物として置かれたカードを「誰でも」「いつでも」取って手札に入れても良い。
カードを出すときに連番だとまとめて出せるので、連番を作るためこれを使っていく。

他にも、細々とルールがあって、何とも不思議なプレイ感のゲームとなっている。

なんだか腑に落ちない感じもしつつ、しっかり成立している気もする・・・
靄のかかったようなプレイ感なのだが、遊んでいてワクワクする。
変わったプレイ感を求めている人は一度遊んでみてほしい。

キャピタルラックス2

Capital Lux 2

評価:7/10

「キャピタルラックス」の第2版。
ベースシステムは同じで、カード効果のバリエーションが増えている。
Tabletopiaでプレイ。発売は来年かな?

カードをキャピタルにプレイした際の各色の効果のバリエーションがA~Dの4種類用意された。
セットアップで各色の効果をA~Dから選ぶ。

Aが「キャピタルラックス1」と同じ効果。
なので、2さえ持っていれば1は要らない!

今回は全てBでプレイ。
青の効果は「反乱軍デッキから1枚引いて手札に入れる。さらに反乱軍旗トークンをいずれかの色に移動する。反乱軍カードは反乱軍旗トークンが置かれている色として扱う」。
赤の効果は「預言者タイルの山から1枚めくって公開。公開されている預言者タイルの合計が5以上なら、キャピタルにある各色の最小値のカードを捨て札にする」。
黄色の効果は「追加手番」。
緑の効果は「専用の交換ディスプレイにカードが並んでいる。手札から1枚をそのディスプレイに出して、そこから別の色1色すべてのカードを獲得する」。

かなり効果が変わっているので、プレイ感も変わっている。
今回はちょっと大味な展開になったので、1の効果の方が好みかも・・・

あと、1のルールでちょっと細かかった
・タイブレイク処理
・次ラウンドのスタートプレイヤーの決定
・プレイヤー人数による手札枚数の変更
等が簡略化されている。
遊びやすくなって良いんじゃないでしょうか。
(タイブレイクの処理は、賛否分かれそうな気がするが・・・)

良くできてるゲームだと思うんだけど、1はあんまり話題にならなかった気がする。
2が発売されたら一度遊んでみてほしい。

キャット イン ザ ボックス

Cat in the box

評価:6/10

「シュレディンガーの猫」がテーマの量子系トリックテイキング。
操られ人形館のゲームマーケット新作。

スートの無い1~8のカードが5枚ずつの40枚。
これらのカードは手札の段階では何色でも無くて、出した瞬間に色を決定する。

ただし、この世界には4スート1~8の32枚しか存在しない。
存在しえないカードを出した瞬間にパラドックスが発生して、そのプレイヤーは、そのラウンド脱落扱いとなる。
もしくは、8ラウンドでちょうど32枚を出すことが出来た場合は脱落者無しで終了。

マストフォロー切り札有り(赤スート)。
マストフォローだが「あ!緑フォロー出来ない!」と言えば、別の色を出せる。
だけど、それ以降、そのプレイヤーは緑を出すことは不可能となる。
無茶苦茶なように聞こえるが、不用意にボイド(スート枯れ)宣言すると前述したパラドックスのリスクが高まるようになっていて、そこまで無茶は出来ない作りになっている。

得点はビッド式。
手札が配られた後に、取るトリックを1~3の範囲でビッド。
取ったトリック数+ビッド成功時はボーナス点。

このボーナス点の決定方法が秀逸!
ゲーム中に出たカードはグリッド状の共通ボードにチップを置いてプロットしていく。
このチップで形成されたエリアの大きさがボーナス点となる。
これが陣取り的な要素を生み出している。
パラドックスの危険性を見えやすく表現することで緊張感も生み出している。
素晴らしい!

いわゆる普通のトリックテイキング的な面白さとは種が異なるが、オリジナリティの高い面白さが生み出せている!
同人ならではのエキセントリックさと商用品レベルの完成度の高さ!スゴイ!

想像以上に陣取り要素のウェイトが大きいことに気づくと、紆余曲折を経てものすごい所に着地したであろう制作過程を想像して感心させられる。