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ギャングスター(QANGO VERLAG)

Gang Star

評価:5/10

少し変わった手札交換ゲーム。
BGGに登録が無いのだが・・・おそらく新作。

6枚×6色+警官カード8枚+ジョーカード1枚の計45枚。(5人プレイ時)
カードは配り切り。

目的な手札に同色6枚を揃えること。

手番では、手元の同じ色のカードを1~3枚、任意のプレイヤーに渡す。
受け取ったプレイヤーは、その色のカードを渡された枚数以上持っていなかったら、そのままカードを受け取って終わり。
その色のカードを渡された枚数以上持っていたら、渡されたカードと同色同枚数のカードを添えて返さなければならない。

手元に同色6枚が揃ったら公開して1点獲得。

特殊札が少しある。
まず、警官カード。
これはいわゆる防御カードで、本来返さないといけないカードの代わりに警官カードを返すことが出来る。
警官カードは使われるとすぐに捨て札になるので、ゲームの収束性は守られている。

各色1枚ずつあるボスカード。
このカードは1枚渡すだけで、受け取ったプレイヤーはその色のカードを全て渡し返さなければならない。
非常に強力なカードだが、警官カード1枚で防御できてしまう。
出すタイミングが重要となるカード。

最後にジョーカード。
ブラフ用のカードで、受け取ったプレイヤーはただ手札に入れるだけ。
何か重要なカードが移動したように見せかけるのに使うのだろう。

ルールを読んだ段階だと、「ポンジスキーム」や「クーハンデル」のようなゲームかと思ったのだが・・・
実際遊んでみると各自の思惑が交錯する心理戦というよりも、序盤にたまたま取引が上手くいったor上手くいかなかったことで互いの手札が透けた2人の戦いが各所で繰り広げられる展開となってしまった・・・

何かちょっとした工夫で、他に無い傑作が生まれそうな予感がするのだが・・・
もしくは、楽しみ方を間違えたのだろうか?

キャメロット

Die Zukunft von Camelot

評価:6/10

両手をグーで突き出して「いっせーのーで」で親指を上げながら数字を言うゲームを、ベースシステムにしたようなゲーム。
無名デザイナーのシュミット新作。

場にいくつかのカードが公開された後に、全員が駒を好きなだけ握る。
駒を公開する前に、「全員が握った駒の総数」を一人ずつ予想していく。
予想が近かったプレイヤーから手番を行う。
手番では、場のカードを1枚選んで、そのカードのシールドで示された場所に駒を置く。
エリア毎に得点形式が異なる。

駒数の予想とその心理戦がメインのゲームなのだが、そこへ導く周辺の調整が上手い!

握った駒数によって置けるカードが制限される。
多く駒を握った方が選択肢は増えるわけだが、余分に握った駒は捨てられてしまう。
駒の総数も絶妙に調整されていて、毎回多めの駒を置くことよりも効率的に駒を配置することが大事になっている。

予想の判定は、「ピッタリ的中」→「より少ない予想を近い順」→「より高い予想を近い順」となっている。
高めか低めか迷ったら低めに行くように誘導されていて、これまた心理戦のフックとなっている。

セオリー通り安全な数の駒を握るか、予想トップのボーナスを狙って多少無茶をしてでもブラフをかけるか。

このバランス感覚はデザイナーの力なのか、シュミットのデベロップの賜物なのか・・・
同じデザイナーの他のゲームにも興味が出てきた。

ギガンテン

Giganten

評価:5/10

石油発掘と輸送と売却。
「五番街」デザイナー。1999年。

トラックを進めて石油を掘って、列車を進めて輸送路を確保する。
石油は3つある会社に輸送する。

毎ラウンド、各会社で売却できるプレイヤーは1人だけ。
これは競りで決めるのだが、競りで使うのはお金では無くて売却許可書という別のリソース。
前述した移動をたくさんすると売却許可書はあまりもらえず、移動を抑えると売却許可書がたくさんもらえる。
このバランス取りがこのゲームの肝。

各会社に保存できる石油は2個までなので、いずれ売却権を競り落とさなければ掘った石油が無駄になってしまう。

安値で競り落とさせないために、ハイリスクノーリターンの捨て身のお仕事が発生する。時代を感じるデザイン。
それら辺を許容できれば、十分楽しめる。

持ってない額の競り値を言って競り落とすとペナルティがあるんだけど、お仕事やブラフとして持ってない額を言って落札額を上げさせることがあるのが新鮮だった。

恐竜発見!

Dino Detektive

評価:6/10

恐竜の化石の発掘。
「傭兵隊長」や「シラ」のデザイナーの古い作品。

ラウンド開始時にダイスを振って、対応するマスに化石タイルが裏向きで置かれる。

手番では「移動」か「発掘開始」の2択。

「移動」では、手札をプレイして自駒3つ(調査員、助手、犬)を移動させるのだが、手札を何枚プレイしても良い。
調査員の移動先のエリアのタイルは全て表向きになる。

「発掘」を選ぶと自駒のあるエリアの表向きのタイル1枚を獲得する。
ただし、一回発掘を選ぶと、そのラウンド中は移動できなくなる。

タイルのセットコレクションで得点。
各種、早取りボーナスがある。

犬駒の存在が秀逸。
犬は他プレイヤーの調査員か助手と一緒のエリアにいないと機能しない。
他の駒と比べて弱いのだが、「他プレイヤーに絡んで行けよ!」というデザイナーのメッセージを感じられて、とても良い!

あんまり話題になっていない古いゲームだけど、もうちょっと評価されても良さそうな隠れた名作。
ただ、早取りボーナスが強すぎる気がするので、マジョリティボーナスに変えたり、点数を減らした方が終盤まで勝敗が分からなくなって良さそう。

キングドミノ・オリジン

Kingdomino Origins

評価:6/10

原始時代版「キングドミノ」。
拡張では無く、これだけで遊べるスタンドアロン。

まず、リソースが追加された。
タイル配置時に示されたリソースも一緒に配置される。
リソース毎の数比べでボーナス得点。

上級ルールでは、リソースを消費して人物タイルを購入できる。
人物タイルは土地タイル上に配置して「周りに残っている魚1匹ごとに〇点」とか「人物タイルグループが得点」等々のボーナス点を得られる。

あと、土地タイルの中に火山が追加され、配置時に炎タイルを周辺に配置できる。
炎アイコンは通常の「キングドミノ」での王冠シンボルにあたるので、グループの得点を増やすことが出来る。

少し難しくなっているけど、頭がパンクするほどでは無い。
プレイ後に「ちょうど良いトゥーマッチ」という妙な評価が下された。

キング・オブ・ザ・バレー

King of the Valley

評価:5/10


シンプルなタイル獲得ゲーム。
ゲームマスターのエッセン新作。
スカウトアクション7位。

タイルが5×5に並べられた共通盤面の駒を動かしてタイルを獲得していく。
駒の移動は縦横斜めに一直線移動。
移動先のタイルを1枚獲得するか、通過した経路上の1種類のタイルを全て獲得するか。

高得点のタイルは枚数が少なく低得点のタイルは枚数が多い。

全種類を集めボーナスと同じ種類をたくさん集めてのボーナスがあるので、それを狙っていく。

まとまってはいるが、全体的にとても古臭く、目新しい部分は皆無。

今回、4人プレイだったけど、このルールを活かすなら少人数で遊ぶ方が良さそう。

ここまでネイティブなバタ臭イラストを生み出せるのは、今やゲームマスターだけだ!

キングス&クリーチャーズ

Kings & Creatures

評価:5/10

東海道」や「グレンモア」の手番システムをカードで表現したようなカードゲーム。
ツォッホのエッセン新作。
Tabletopiaでプレイ。

場からカードを1枚ずつ取っていくゲームなのだが、手番順が特徴。
最後に取ったカードの右上に示された数字が一番小さいプレイヤーが常に手番プレイヤーとなる。
小さい数字ほど手番を取りやすいのだが、大きい数字になるほど効果が強くなっている。
「3枚獲得する」か「直前のカードよりも小さいカードを取る」とパスアウト。

1枚目は中くらいのカード、2枚目は大きいカード、3枚目で小さいカードにして次ラウンドの先手番を取りやすくするのが理想。
一回大きいカードを取ってしまうと中々小さいカードを取れずヤキモキするが、結果的に接戦になったので、バランスは良いのかもしれない。

キーマーケット

Key Market

評価:6/10

キーシリーズだけど、デザイナーはリチャード・ブリーズじゃない。
でも、醸し出す雰囲気は十分キーシリーズのソレ。

共通盤面で陣取りして、作物を獲得。
その作物を使って、特殊能力を得たり、市場に売却してお金を得たり。
ワーカーには毎ラウンド賃金を払う必要もある。

元は2010年のゲームだけど、2019年に第2版が出て色々調整されているみたい。

選択肢の多さだったり、各ステップの処理が直観的じゃ無くて頭に入りにくく、今遊ぶにはちょっと野暮ったさが見えるけど、自分でルールの意味を解析していく楽しさはある。

キュリアス・カーゴ

Curious Cargo

評価:4/10

「パイプライン」のデザイナーによる2人用ゲーム。
「パイプライン」が未プレイなので比較は出来ないが、タイルでルートを作るのは同じっぽい。

マイボード上の左側から出荷して、右側から入荷する。
出荷場所にはトラックが横付けしてくるので、そこに荷物が届くようにラインを作っていく。
荷物がのったトラックは対戦相手の入荷側に入っていく。
相手から送られてきたトラックの荷物を、今度は入荷側にラインを作って荷物を受け取る。

これだけなら、複雑ながら中々楽しそうなパズルなのだが・・・
ここに複雑なアクションの選択肢やら、ボーナスチップが入ってくる・・・
選択肢が多すぎて、ずっと頭パンク状態・・・

ただでさえパズルが難しいのに、細かいルールが多くてそこにも思考がもっていかれる・・・

普通に、タイルを2枚引いて2枚配置。
好きなトラックを選んで1枚差し込んでも良い。
の繰り返しで良かったんじゃないか・・・

キング・オブ・ザ・ピッチ

King of the Pitch

評価:3/10

サッカーチームを作りつつ、試合をして真っ先に5勝することを目指す。
BGAでプレイ。

場からカードを選手カードを獲得してチームを強化していく。

マッチカードを出すと試合開始!
試合の勝負判定はシンプル!ダイスを振り合って大きい数字比べ!

選手をそろえることで振るダイスの個数を増やせる。
ダイス個数が増えても、振ったダイスの中で一番大きな目だけが有効なので、選手がそろって無くても勝てる見込みはあるぞ!

サッカー選手のトレーディングカードとかで「一応ゲームとしても遊べますよ」と付いているおまけゲームっぽい仕上がり。

ダイスロールとサッカーが好きで好きで仕方ない人にしかオススメできない・・・

サッカーゲームのしょーもないゲーム率の高さは中々のもんだな。