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カウンシル・オブ・シャドウズ

Council of Shadows

評価:6/10

消費を抑えつつ、エネルギーを獲得する。
アレアのエッセン新作。
ヘリオス」や「レース・トゥ・ザ・ニューファンドランド」のデザイナー。

得点トラック上に2つのマーカーがある。
片方はエネルギーマーカー。これは、いわゆるスコアマーカー。
もう一方は消費マーカー。この消費マーカーにスコアマーカーが追いつくとゴールで、再びスコアマーカーを0に戻す。
最初に3回ゴールしたプレイヤーの勝ち。(最終得点で追い越されることはあり得るが)

手番システムはカードプロット。
カードには消費ポイントが示されていて、プレイしているカードの消費ポイント分だけ消費マーカーが前進してしまう。
当然、強力なカードほど消費ポイントが大きくなっている。

アレアにしては、かなり意欲的なゲームデザインで、これに「2015年ぐらいまでのハンスっぽい姿勢」を感じた。

そして、思った以上にシビアなゲーム。
多少、弱者救済があるとはいえ、拡大再生産具合が強すぎて序盤のリードがそのまま最終順位になってしまうように感じた。
カードバランスが壊れているのか、(一見弱そうな)一部カードの使い方がわかっていないだけなのか。
そこら辺を解明するためにも、もう少し遊んでみたい気にさせてくれるゲーム。

ガリレオ・プロジェクト

Galileo Project

評価:5/10

地球と火星の影響力をスイッチして木星への移住を進める。
オリフラム」デザイナーのエッセン新作。

手番でやることは簡単で、場から「人物カードを取る」か「ロボットカードを取る」か「テクノロジータイルを取る」だけ。

「人物カードを取る」ことで、影響力を得られる。
その影響力を使用して「ロボットカードを取る」。
ロボットカードを取ることで、衛星トラックを進めることが出来て、それによって得点と様々な恩恵を得られる。

今作の特徴は影響力の扱い。
地球と火星。2つの影響力トラックがあるのだが、マーカーは1つだけ。
どちらかの影響力しか保持できない。
人物はどちらの影響力を使うかで、即時効果かゲーム終了時得点かが決まる。
ロボットは、そもそも示された方の影響力でしかコストが払えない。
手番の開始時にコストを払うことで影響力をスイッチできる。

この2つの影響力のスイッチなのだが、イマイチ面白さに貢献できている気が・・・
地球と火星の特徴づけがちゃんと出来てないのが原因じゃないだろうか。
面白いアイデアなのにもったいない。

カイヴァイ:拡張

Kaivai Expansion

評価:6/10

カイヴァイ」の拡張。
4種類の新たな小屋が追加。

1つ目は「真珠取り小屋」。
釣りを失敗した際に腐らない貝が貰えるようになる。

2つ目は「祭場」。
建築した瞬間に「祭りアクション」が発動。

3つ目は「族長小屋」。
競り値の数字1つを自分のものに出来る。
他のプレイヤーがその競り値を言う場合、族長小屋のプレイヤーに3価値の貝を支払わなければならない。

4つ目は「醸造小屋」。
新しいリソースであるカヴァ酒を毎ラウンド生み出す。
カヴァ酒を支払うと影響力カウンターを得られる。

今回、全員が新要素を試したがった結果、全然資源を稼げなくなって盛り下がる展開になってしまった・・・
拡張はあくまで補助で、釣り→配達→祭りっていう基本のサイクルを疎かにしてはダメそう・・・

基本ゲームの投稿で「勝ち筋が狭い気がするが・・・」って書いてるけど、それを解決してくれるのかも。

カーネギー

Carnegie

評価:7/10

前回Tabletop Simulatorでプレイして以来、今回は実物でプレイ。

当時からルールが変更されているみたい。
主に事業タイルのバランス調整っぽいのだが、僕の記憶力では全く違いがわからなかった。
あと、セットアップで最初に建てる事業タイルを予約するってのが大きな違いなのかな?

久々のプレイだったが、やっぱり面白い!

今回は、久々&初プレイのプレイヤーばかりだったので優しい展開になったが、慣れてくるともっと攻撃的な手も打てそうな気がする。

遊んだ日の夜に色々と思いを巡らせてくれる良いゲームだ。

カリー・ザ・フェイバー

Curry the Favor

評価:4/10

友達同士で飯をおごり合う。
二人用の対戦ゲーム。

山から2枚引いてそこから1枚を選んで、相手にあげる。
もらったカードは得点として獲得できる。

料理には「値段」「甘さ」「風味」「辛さ」のステータスがあるのだが、次に相手に渡す料理は直前に自分がもらった料理よりもいずれかのステータスが上回っているものでなければならない。

それが出来なかった場合、追加で1枚渡す必要がある。

これを繰り返して、最終的におごってもらった料理の金額合計が高い方が勝ち。

選ばなかった方のカードは場に裏向きで配置する。
これらのカードを渡すカードだったり追加の1枚として使用できるので、記憶要素も大事。

フレーバーは面白いのだが、ゲームとしては淡々と進んで楽しさが無い・・・

ガイア

Gaia

評価:5/10

シンプルな天地創造ゲーム。

手番ではカードをドローするかプレイするかを2回やるだけ。

土地カードは対応する土地タイルを配置。
都市カードは隣接に適切な土地があるタイル上に配置&自分のミープルも配置する。

ミープルを配置しきったら勝ち。

都市以外にもプレイした土地カードのセットコレクションでもミープルを配置できる。

土地タイル上に都市タイルが置かれると、そのタイルは土地では無くなってしまうので、隣接する都市が成立しなくなることがあって、そうなると都市カード上のミープルも戻されてしまう。

土地カードのセットコレクションが確実にミープルを置けるので狙いたいが、土地タイルを置きすぎると、他プレイヤーの都市カードの土台として使われてしまうというジレンマ。

見た目から全然期待して無かったんだけど、思ったよりも面白い。
BGAでも遊べるので、気になった人はそちらで試してみても良いかも。

ガーデン・ネイション

Garden Nation

評価:5/10

小人たちの庭で建設合戦。
ツインイット」デザイナーの新作。

手番でやることは「建物の配置」か「建物の除去」の二択。
建物を配置するとリソース(人口)を消費し、建物を除去するとリソースが配置時の2倍回収できる。

建物を配置して、共通目標や秘密の個人目標を達成していく。

あと、次のアクションの実行エリアの制限が特徴。
マップは7つのエリアで構成されていて、1つのエリアは7つのマスで構成されている。
これらの構成が同じ並びになっていて、アクションを実行したマスで次のアクションで実行できるエリアを決定するようになっている。
これがちょっとしたルート構築のような意味合いも含んでいる。

メインシステムは非常に魅力的でワクワクさせられるのだが、調整がイマイチ・・・
次手番のプレイヤーを指定するルールは、次のエリア指定のルールとダブって良くない気がする。
もっとテンポアップして、建物の配置除去のサイクルにフィーチャーしてほしかった。
あと、盤面が埋まって面白くなってきたあたりでゲームが終わってしまうのも不満。

デベロップ次第で、もっと面白くなった気がする。
「もったいないなぁ・・・」と感じたゲーム。

カンブリア

Cambria

評価:5/10

ダイスロールで配置場所が制限されるエリアマジョリティ。
アルモリカ」「キタラ」のデザイナー。

ダイス2個を振って、どちらかの目の砦の周りの道に自駒を配置する。
砦の周りが全て駒で囲まれたら、マジョリティ得点が分配される。
基本、コレだけのシンプルなゲーム。

配置する場所が「道」なので、1つの駒が2つの砦に影響する。
これが、先を見越した配置と、ダイス配置制限の緩和につながっていて中々面白い。

あと、ダイス目の1が特別な能力を持っていて、配置場所が限定される代わりに他プレイヤーの駒を追い出したり中立駒を移動させたりできるようになっている。

ドロドロしがちなエリアマジョリティだけど、マップやプレイ時間もコンパクト、配置にダイスロールを加えることでライトなプレイ感になっている。

カラムビズ

Columbiz

評価:6/10

ペンク!」の前身であろうルチアーニ作の初期作品。

ダイス8個をヤッツィーロール。
同じ目のダイスセットを作って対応するマスに自駒を置く。
1手番でダイスセットを複数作ってもいいが、最大3セットまで。(4人プレイ時)

駒をおいたときに同じ列のより役が弱い駒をキャプチャできて得点となる。
あと、自駒を直線で3駒以上繋げても得点できる。
この2種類の得点を積み重ねていく。

誰かがコマを使い切ったらゲーム終了。

シンプルなルールだが、ルール以上の気付きと展開があって通受けしそう。

元のルールだと多人数ゲームでのキャプチャ得点が強すぎるので、BGAに公開されているルチアーニ本人によるバリアントを使ったほうが良いだろう。

解放者:共和制ローマの終焉

Liberatores: The Conspiracy to Liberate Rome

評価:6/10

カエサル暗殺がテーマの招待隠匿ゲーム。
台湾のモアイディアーズゲーム。

陣営は間者1人、共和主義派3人、対抗者1人。(5人プレイ時)
間者は唯一のカエサル側陣営。
共和主義派と対抗者は共和主義陣営なのだが、対抗者はカエサル失脚後の独裁を狙っている。

ほとんどが共和主義陣営なので、みんな共和主義陣営のふりをするわけだが、資金を得るためにはカエサルの影響力を上げざるをえない。
得た資源の使い道は大きく2つで、購入したカードを自分の能力とするか、購入したカードを共和主義陣営に送って影響力を上げるか。
共和主義を装うには自分の能力よりも陣営の影響力を上げたいところなのだが・・・対抗者の存在がそれを許してくれない・・・

ちょっと用語になじみが無かったり、テキストもりもりのカードに圧倒されたが、わかってしまえば進行はシンプル。
選択肢が程よく狭いので、プレイングも正体隠匿も難しすぎない。

見た目で損しているゲームな気はする・・・