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Board Game Memo Posts

Passt nicht!

Passt nicht!

評価:5/10

出せないカードを得点化できる「ウノ」。
新人デザイナー(今年はコスモスから「ウェーブ」も出している)。エッセン新作。

捨て札のカードと数字か色が一致するカードを出していく、いわゆる「ウノ」系のゲーム。
が、このゲームは手札をなくすことが目的ではない!

捨て札のカードと数字も色も一致しないカードを自分の前にプレイすることが出来る。(そうした場合、山からカードを1枚引く)
これらのカードは色ごとに分けてスタックしていく。
最終的に、この自分の前のカードがプラス点となる。
そうなると、「ずっと自分の前にカードをプレイするだけでいいじゃない!」となるが、自分の前のカードが捨て札のカードと色か数字が一致する場合「それが出せるでしょ!」ってことで、自分の前にカードをプレイすることは禁止される。

このルールによって、他プレイヤーの前のカードと合うように捨て札のカードを調整して、得点を吐き出させるいじわるプレイが横行しはじめる。

なかなか面白いゲームなのだが、ちょっと手なり感が強いかな・・・
もう一工夫で化けそうな気もするが。

ロビンフッドの冒険

The Adventures of Robin Hood

評価:5/10

ロビンフッドの一味となって、悪政と戦う。
アンドールの伝説」デザイナーによる同系統の協力ゲーム。

リトルジョン役のプレイヤーがやたらと「オープンワールドRPGだ!」と評していたが、物語から自分たちで解決方法を想像して動く必要があって、「北の洞窟で水晶を取ってこい!」と直接説明する昔のRPG程あからなさまな指示はなくなっている印象。
とはいえ、想像は容易なので迷子になることは無かった。

気になったのは、移動距離の曖昧さ。
移動駒を繋げて移動距離を測るのだが、全員協力っていうのも相まって、きわどい部分だと「オーケー!オーケー!届いた!」みたいに緩くなりがち・・・
結果、「アンドール」と比べると簡単にクリアできてしまった。
一人はシビアは監視役が必要だね。

ワイマール:民主主義の戦い

Weimar: The Fight for Democracy

評価:5/10

第一次世界大戦後~ナチスの政権掌握までのドイツ。ワイマール共和国がテーマの重量級ゲーム。
マティアス・クラマーの新作。
こんなニッチなゲームの日本語版が出るとは・・・

公称プレイ時間360分の超重量級ゲーム。
なのだが、サドンデスルールがあり、最短1時間ぐらいで終わることもありそう・・・
今回は3ラウンド目の初めにサドンデスが起こったので、実プレイ時間は2時間ぐらいで終わった。

4人専用で、各プレイヤーはドイツ社会民主党(SPD)、中央党(Zentrum)、ドイツ共産党(KPD)、 ドイツ国家人民党(DNVP)、のいずれかを受け持つ。
それぞれにデッキも違えば、勝利条件も違う、非対称ゲーム。
KPDとDNVPにはサドンデスルールがあり、盤面に特定の駒を4個以上置くか、議会で単独半数を取るとサドンデス勝利。
他2つの党は、勝利点勝負で勝つしかないのだが、国内が混乱し無政府状態になるとゲームは即終了し得点勝負となるため、こちらも実質サドンデス勝利を狙うことが出来るようになっている。

メインシステムはカードドリブン。
マイデッキからのカード3枚と、共通デッキからのイベントカード2枚が手札で、それを1枚ずつプレイしていく。
イベントカードは、自分に有利な効果とは限らないのだが、すべてのカードは使い切ることになるので、いずれ出さなければならない。

全く知らない歴史だったが、システムがしっかりしているので、なんとなくのプレイでも歴史を追体験できている感覚になれて面白い。
議会の議席の取り合いや討論綱引きと、各都市でのユニットダイスバトル陣取り、の2つを同時進行で進める感じはなかなか新鮮。

主計将校」で免疫がついたのか、いかつい歴史テーマに拒否反応は出なくなったのだが、乱発するダイス判定だけは、どうしても肌に合わない・・・

ウォーターフォールパーク

Waterfall Park

評価:7/10

短時間化された「チャイナタウン」のリメイク。
旧版6ラウンドから4ラウンドに大幅短縮。

盤面も旧版は6グループだったのに対して、新版は2グループになり、マスのつながりもヘクス的な6マス隣接になっている。
序盤から、グループが作りやすくなり、交渉が活発に起こるようになっている印象。

引き運もあるゲームだから、これぐらいの長さで良い気もするんだけど、実際遊んでみると若干の物足りなさは感じる・・・
テーマもファンタジーなテーマパークになっているのも個人的にはマイナスかな。

持っている土地を表すマーカーがボードにしっかり止まるようになっているのは良い!

カーゴ・エンパイア

Cargo Empire

評価:5/10

シンプル目なピック&デリバー。
モアイデアゲームズが発売予定のゲーム。
Tabletop Simulatorでプレイ。

手番では、手札から乗り物カードを消費して、資源1つを需要のある町まで運ぶ。
輸送元には自駒がなければならず、輸送先には自駒を置くことが出来る。
徐々に盤面に自駒が増えていくので、中盤までは選択肢は増えていくわけだが、そのうち資源が枯渇してくるので、終盤に向けてまた選択肢が減っていく。

乗り物には、車、鉄道、船の3種類あって、消費するごとにそれぞれトラックが前進し、新たな乗り物カードや目的カードが手に入る。
得点を取るか、今後のための手札を優先するかのバランス取りが面白い。

最初は選択肢が狭く、半自動気味に進んでいくが、2ラウンド目あたりから徐々に面白さが見えてくる。
全3ラウンド中、最初の1ラウンドはセットアップにまとめてしまって、2ラウンド目から始まるぐらいのボリュームの方が個人的には好み。
まだ、開発中みたいなので、ここからグッと面白くなるかも。

チャレンジャーズ!:ビーチカップ

Challengers! Beach Cup

評価:7/10

チャレンジャーズ!」の続編。
トレーナーカードという、永続効果カードが追加。

試合が始まると自動処理っていうのが「チャレンジャーズ!」の特徴だけど、流石に2というだけあって、試合中に判断が入るカードが増えている印象。
まだ許容範囲だが、これ以上自動っぽさが無くなると、個性が死にそうで不安は感じる。

ビーコン・パトロール

Beacon Patrol

評価:5/10

協力型「カルカソンヌ」風タイルパズル。
screentop.ggでプレイ。

協力して「カルカソンヌ」風にタイルを配置していく。
タイル回転は禁止だが、手札3枚あるので、それなりに自由は効く。
自駒を空きスペースに移動することでタイルを配置するので、徐々に各自の担当エリアみたいなものが出来てきて、自然と責任感が生まれてくるのが面白い。

難易度はそこまで高くなくて、初回でも結構いい得点が取れた。

screentop.ggは2DのTabletopiaみたいなサイト。
ユーザー登録も不要で、簡単に立卓出来て、使い勝手が良い。
まだまだ登録ゲーム数が少ないが、今後の発展に期待したい。

スケボー伝説

Skate Legend

評価:6/10

同じ色を3枚めくっちゃダメなバーストゲーム。
BGAでプレイ。

手番では、山からカードを1枚めくって自分の前に出すだけ。
自分の前に同じ色のカードが3枚か、失敗アイコン3つが出てしまうとバーストで脱落。
その前に、ラウンドから抜けると得点化できる。
最後までラウンドに残るとボーナスカードが手に入るので、どこまで我慢するかっていうシンプルなドキドキ。

カード効果が何種類かあって、シンプルながらゲーム展開を生む効果になっている。

このゲームで一番目を引いたのは、強すぎる弱者救済!
バーストした場合、ヘルメットトークンが貰える。
以降のラウンドでヘルメットトークンを使用することで、指定した1色のバーストをラウンド中、無視できるようになる。

これによって、自然と攻めたプレイスタイルになって、バーストゲームと相性が良い!

邦題がB級感強めでつまらなそうだが、軽く運を試すのに良いゲーム。

カルヴィ

Karvi

評価:5/10

ハンスのエッセン新作。
バイキングテーマ。

グレンモア」式の手番&アクション決定。

自分の船を移動して交易や襲撃ミッションを集め、それをこなしてリソースを得て、自分の船を強化する。

無難に面白いが全てが既に知っている面白さ。
ハンスは完全に他メーカーの後追いになってしまった寂しさを感じる。

春秋戦国(2023年版)

Zhanguo: The First Empire

評価:7/10

春秋戦国」のリメイク。
そこそこのルール変更有り。

まず、「船トラックの追加」。
6つのアクションから「高官の移動」が無くなり、「船トラックの前進」に入れ替わった。
船トラックを前進させると、マイボードに錬丹術師カードを差し、エンジンビルドの助けとなる。
カードの数字が合わない時に、「高官の移動」が出来るようになり、少しストレスが軽減された。

高官駒がフラットな3色では無く、それぞれに意味があるようになった。
「将軍」は労働者の配置。
「建築家」は宮殿の建設。
「錬丹術師」は錬丹術師カードの差し込み。
これに伴い、高官駒を上下に動かすシステムが無くなっている。

あと、細かいところだと、
・万里の長城が1プレイヤーにつき1スペース用意。
・早取り得点タイルの条件が簡単になり、数が増えた。
・統一マーカーがラウンドまたぎで5個までしか持ちこせない。
等々・・・

最近、旧版を遊んでいたのだが、その時よりも面白く感じた。
粗を削り、遊びやすくした良いリメイク。
旧版は、そこまで話題になったタイトルでは無いけど、これを機に遊んでみるのも良さそう。