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Board Game Memo Posts

グレート・ウェスタン・トレイル:エルパソ

Great Western Trail: El Paso

評価:7/10

グレート・ウェスタン・トレイル」の簡易版。
プフィスターと「チャレンジャーズ!」のデザイナー共作。

基本ルールは同じなんだけど、コースが短くなっていたり、牛や建物の種類が減っていたり、コンパクトになっていて、60~90分級のゲームになっている。

中でも大きい変更点は、人物(カウボーイ・建築士・技術者)がステータス的な扱いでは無くカードになった部分。
人物カードを獲得すると自分の前に置いておき、使用すると個人捨て札に入る。
デッキがリシャッフルされ、デッキから人物カードを引くと自分の前に配置して再び使用できるようになる。
デッキの回転の早さが大事になっている。

他にも、鉄道トラック、目標カード、ボーナスタイル等が簡略化されている。

元の持ち味を消さないように上手く短時間化されている。
人物も最初から各種1人ずつ+ワイルド1人を持っているので、序盤のアイドリング無しでも各自狙いの戦略をとることが出来るようになっている。

「グレート・ウェスタン・トレイル」シリーズは、どれも面白いのは分かってるんだけど、なかなか腰が重くて稼働しないので、サクッと遊べる今作は需要がありそうだ。

フラムルージュ:グランドツアー

Flamme Rouge: Grand Tour

評価:7/10

フラムルージュ」の拡張第3弾。
第1段「ペロトン」、第2弾「メテオ」よりもボリューム多め。

グランドツアーという名前の通り、7つのコースを連続して遊ぶキャンペーンゲーム的ルールが追加された。
徐々に疲労カードが累積していき、ツアー全体を通した疲労カード管理が重要となる。
あと、各コースのトップ3には得点が付与されるのだが、全ての選手のタイムも記録されていき、最終的に合計タイムが短い選手に得点が加算される。
絶対勝ち目がない場合でも、ベストを尽くすことが大事になっている。

あと、コース中盤のチェックポイントを早く通過することで得られるポイントもあり、「着実に集団についていって、終盤のラストスパート勝負!」だった基本よりも展開が生まれやすくなっている。

このツアーが「フラムルージュ」のシステムとマッチしていて、勝手にドラマを想像して盛り上がる!

他に大きい追加要素として、選手ごとのデッキ構成が変えられるようになった。
ルーラーとスプリンター、各6種類ずつのバリエーションからそれぞれ選択する。
10や11といった極端なスピードを出せるスプリンターや上り坂や下り坂で通常以上の効果を生むルーラー等々・・・
バランスが取れているかは不明だが、個性が生まれて面白い展開に!

あと、特殊なコースパーツ(転倒する細い道、大回りと小回りに分岐カーブ)も追加されてコースにバリエーションが出せるようになっている。

発表から発売まで時間がかかったけど、それも納得の出来の拡張。
「フラムルージュ」好きはマストバイ!

フリーマーケット

Flea Market

評価:6/10

蚤の市がテーマのダイスゲーム。
コロヴィーニ作。2015年。

ボード上には3~18の商品タイル。
3つの白ダイスを振って、対応する目の商品タイルが競り対象となる。
全員が秘密裏にダイス2個を振る。
ダイス1個だけリロール可。
同時に出目を公開して一番高い出目のプレイヤーから、出目の値でタイルを競り落とすかパスするか。

今後、白ダイスロールで自分が保持しているタイルの出目が出ると、ボーナス金が貰え、そのタイルが競り対象となり、競り値は元所有者が受け取る。

誰かが45金に到達すると、そのプレイヤーの勝ちでゲーム終了。

競り対象がダイスロールな上に、競り値もダイスロール!
デタラメになりそうな構図だが、しっかり面白いゲームに仕上げたコロヴィーニは流石!
ただ、コンポーネントはチープ過ぎる・・・

クアンド

Quando

評価:4/10

表裏に数字が書かれたカードでやる「ヤニブ」。
シュタウペ作。

カードプレイ&山札ドローを繰り返し、手札の数字が小さくなったらノック!
っていう大枠の流れは「ヤニブ」。

特徴は両面カード。
カードドロー時に山のカードをそのまま引くか、ひっくり返して引くか選べる。

その代わり、捨て札からドローが出来なくなっている。
あと、3枚同じカードを出すと他プレイヤー全員が攻撃を食らうようになっている。

システム的には両面カードをうまく生かせている感じは無くて、他の同系統に勝ることは無さそう。

ピラミドミノ:忘れられた財宝

Pyramido: Forgotten Treasures

評価:5/10

1年半前に発売された「ピラミドミノ」の続編。
BGAでプレイ。

ピラミッド状にタイルを置いていくっていう大枠は同じ。
タイルと同時に宝石駒を取るようになり、ラウンド毎に宝石駒を消費することでその色のエリアの得点をトリガーするようになった。

宝石は持ち越しが出来る上に、3つ消費することで獲得点を2倍にできるので、贔屓の色の宝石をたくさん集めることが大事になる。

個人的に不満に思っていた「次のプレイヤーの為に補充するタイルを選択する」ルールは健在。
得点条件に「そのラウンドにその色を配置する」っていう条件が無くなってるっぽいので、そこまで気にしなくて良くなったかも・・・(それにしてもランダム補充で良い気はするが・・・)

こんな短いスパンで続編を出すだけあって、面白くなっている気はするが、劇的!って程では無いかな。

ニュークレウム:進歩の宮廷

Nucleum: Court of Progress

評価:7/10

ニュークレウム」の拡張第2弾。

前回の「オーストラリア」とは違ってマップが指し変わるわけじゃなくて、新たに宮廷ボードというサブボードが追加される。
あと、新たな実験(種族的なもの)が2種類追加された。

それに伴う、宮廷アクションが追加。
手元のワーカーを宮廷ボード上にある4つの政党のいずれかに配置する。
各政党には、配置時の即時ボーナス、決算時の得点が決められているので、自分の都合の良い政党に配置していく。
政党内でのマジョリティを取ると、決算時に得点できる。
更に、政党間でもマジョリティ争いがあり、マジョリティをとった政党内にワーカーを置いているプレイヤーも決算時に得点できる。

拡張自体に、そこまでボリュームが無いので混乱することは無かったが、単に無視していただけかも・・・
宮廷アクションが強くなる新しい実験を使っていたプレイヤーが圧勝したので、無視していては勝てないってことだろうか?

みんなでトリックビーノ

評価:5/10

トリックテイキングのシステムを使ったビンゴ。
ゲームマーケット新作。

全員が4×4のグリッドが描かれたシートを持つ。

まず、手札準備フェイズ。
山札からカードを3枚めくって、各自がそこから2枚を選んでグリッドの好きなマスに書き込む。
「A3」とか「C5」みたいなものを書くのだが、アルファベットがスートで数字がランクを表している。
これを16マス埋まるまで繰り返す。

その後、トリックテイキングフェイズ。
山からカードを1枚ずつめくり、山札の裏面とめくったカードの表面を組み合わせて「A2」みたいなカードを作る。
NPCがこのカードを出した体で、マストフォローで自分のグリッド内の1マスを使用する。
自分がフォロー出来てNPCのランク以上だった場合は、そのマスに〇を付けて、そうじゃない場合は×を付ける。
これを16枚繰り返して、ビンゴだったり、〇の数だったり、最初に提示された位置を全て×にすることで得点。

意欲的な作品ながら、隙の無い綺麗なルール!
トリックテイキングを知っている人なら、普通のビンゴよりもこっちの方が興奮出来る!

香感覚

評価:5/10

匂いで連想ゲーム。
同人ゲーム。

全員が同じ匂いの匂い袋を嗅ぐ。
親は4つの選択肢の中から、その匂いと一番合うと思うものを1つ選択。
子は相談して親の選択を当てる。

子が相談した後に、親がそれに対して絵文字のリアクションカードでヒントを与えられるのだが、これがヒント過ぎる!
相談が合っていたら🥳だし、全然間違えていたら😨、みたいに簡単すぎる!

まぁ、出来るだけ正解して楽しい気持ちで終わってほしいっていう意図だろうね。

匂い袋の匂いが混じってしまっていたのが残念。
匂い袋は徹底して分離密封しないとダメそう。

マケマケ

Make Make

評価:3/10

ラマヌイ島でバチバチの陣取り。
多人数アブストラクト。

手番では1マスに自分のチップを置くだけ。
空きマスなら何枚置いても良くて、他のプレイヤーのチップがある場合は、より多い枚数を置いて追い出さなければならない。

隣接する3マスを同じプレイヤーが支配するとその中心にタンガタマヌ駒を置く。
また、周りのマス全てが自分の色で支配している場合、モアイ駒が置かれる。
モアイ駒が置かれたマスは全員が支配されている扱いとなるので、どんどん盤面は狭まっていくことになる。

「自分のタンガタマヌ駒を5個置く」and「中央のマスを3マス以上支配することで得られるマケマケ駒を持っている」状態になると勝利。

4人プレイでやったのだが、全員がトップを妨害しあって終わらない状況になってしまい協議終了となった・・・

3人以下ならゲームになりそうだが・・・どうだろうか。

ギークアウト!

Geek Out!

評価:4/10

「アーケードのレースゲーム」や「セーラームーンのキャラクター」みたいなお題に沿う答えを出来るだけたくさんいうクイズゲーム。

答えの数が競り上げ式なので、より知識があるプレイヤーが得点できるガチクイズ。
クイズ好きは、自分の実力を発揮できて満足できそうだが、一般人への優しさは無い・・・