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バイ・ザ・ボート!

Buy the Vote!

評価:6/10

ひたすら金で票を買い続ける大統領選ゲーム。

全員10金もってスタート。
第1ラウンドは3枚のカードがめくられ、それぞれに対して同時ビッド。
当然、最高額のプレイヤーがカードを獲得するのだが、競り負けたプレイヤーも含めて全員がビッド額を失う・・・
とにかく勝たないと意味がないシビアな競り。

が、他の調整が上手くてシビアさを感じないようになっている!

まず「競り対象の多さ」。
ラウンド毎に競り対象が1枚ずつ増えていくので、どこかで負けてもどこかで勝てる!

次に、他プレイヤーからカードを奪える「黄色カードの存在」。
黄色カードを競り落とすと、他プレイヤー1人を指定して、そのプレイヤーが直前に獲得したカードを奪える。
得点は公開情報なので、自然とバランスが取られるようになっている。
(高得点カードが奪えそうなら負けているプレイヤーから奪ったりもするが・・・)

そして、一番の特徴は「15分の制限時間」の存在。
カードの配置や、ビッド中、収入の獲得等の時間中も、タイマーが進み続けている。
15分のタイマーが鳴ると、即ゲームが終了する。

重苦しくなりがちな競りゲームをライトに仕上げていて大変良い!
収入のタイミングや額でゲーム展開を構築しているあたりにもセンスを感じる。

ファーナス:戦間期

Furnace: Interbellum

評価:6/10

「ファーナス」のゲームシステムはすごい綺麗で面白いんだけど、バリエーションの無さが懸念点だった・・・
そこに新要素を追加する拡張!

追加の個人能力カード、スタートアップカード、企業カード、既存のカードに能力を追加するマネージャータイル、新たな入札ダイヤル、と盛りだくさん。

今回、よくばって全部入れて遊んでみたのだが、僕にはトゥーマッチだった・・・
見る部分が増え過ぎて、思考がショートしてしまう感覚。

拡張はモジュール式みたいなので、少しずつ足していくのが良いかもしれない。
逆に、要素が多いゲームがへっちゃらな人は、いきなり全部入りでも楽しめるだろう。

(追記)
追加要素を減らして遊んでみたところ、大分遊びやすくなった。
最初は「マネージャータイル」「新企業カード」はどちらか1つだけにするのがオススメ。
あと、新たな入札ダイヤルは賛否両論ありそう。

ニマリア

Nimalia

評価:6/10

ブースタードラフトでやるタイル配置パズル。
アイル・オブ・スカイ」の得点システム搭載。
新人デザイナー。

3枚のカードをブースタードラフトしつつ、自分の前に配置。
3枚配置するとラウンド終了で、得点計算。
この得点計算が「アイル・オブ・スカイ」と同じ形式。

2枚目以降のカードは既存のカードに一部重ねないとダメっていうルールが悩ましさを生み出している。
かつ、徐々に切り替わる得点条件ともマッチしている!

既存ゲームの組み合わせなので新しさは無いが、お値段もお安めだし、リプレイ性もあるし、ボードゲーム始めたての人には良いかもしれない。

マインドバグ

Mindbug

評価:6/10

相手の出したカードを奪えるトレディングカードゲーム風ゲーム。
2人用。
「マジック・ザ・ギャザリング」のガーフィールドもデザイナーの1人として参加してるみたい。

各プレイヤーにランダムで10枚の山札。
そこから5枚を引いて手札とする。

手番でのアクションは
・カードを1枚自分の前に出す
・既に出しているカード1枚で攻撃
の2択。

攻撃のルールは「マジック」と似ていて、防御側が防御クリーチャーを選ぶ形式。
防御されなかった攻撃は、プレイヤー自身のライフポイントを1削る。
ライフポイントは3しかないので、直ぐに決着がつく。

特徴はタイトルにもなっている「マインドバグ」カード。
最初から各プレイヤー2枚ずつ持っている。
相手がカードを出した瞬間に「マインドバグ」すると、出したカードを奪って自分の前に置けてしまう!
ズルみたいなルールなのだが、各カードの強弱やら、先手後手の有利不利やらを、すべて丸め込むことができるルールになっている。

結局のところ、「本当に出したいカードなのか?マウンドバグされた後のカウンターカードを持っているのか?」っていう心理戦に収束してしまう気はするが・・・
プレイ時間が10分ほどなので、そういう前提のゲームなのだろう。
ガチすぎる2人用ゲームは、キリキリしちゃって好みではないので、これぐらいが丁度いい!

日本に行こう

Let's Go! To Japan

評価:6/10

日本への旅行を予定していた作者が、コロナ渦で行けなくなった日本旅行への思いをゲーム化。
サンタモニカ」デザイナーの新作。
Tabletop Simulatorでプレイ。

変則ブースタードラフトでマイボード上にカードを配置していく。
これが旅行の計画になっていて、月曜から土曜の予定を決めていく。
18枚のカードを配置し終えると、旅行計画に沿って各地を回る。
といっても、ここは自動処理なので得点計算フェイズみたいなもの。

各曜日には、カードを3枚ずつ配置していくのだが、そのうち1枚はその曜日の得点条件を決めることになる。
この条件を満たせるように他のカードを選んでいくことになる。
カードは「東京」と「京都」の2種類あって、旅行中にそれらのカードが切り替わる毎に新幹線を使い、これが失点となる。(場合によっては得点にもなる)

ゲームシステムはオーソドックスな作りなのだが、旅行計画っていうテーマが非常に魅力的!
カードテキストは英語だけど、日本人なら絵とタイトルを見るだけで何を表しているかはすぐわかる。
「月曜日は新宿御苑で桜見て、火曜は食べ歩きで締めは高級寿司、水曜日は新幹線で京都に移動してお寺巡り・・・」みたいに、情景を想像できる日本人が一番楽しめるんじゃないかな。

日本の魅力を再発見できる良いゲーム。

お邪魔者:ダークケイブ

Saboteur The Dark Cave

評価:6/10

失われた鉱山:お邪魔者ボードゲーム」を再カードゲーム化したようなゲーム。
お邪魔者シリーズ5作目(?)だけあって、洗練されてきている。

ボードゲーム版と同様、2陣営に分かれる。
そして、各陣営に裏切り者(本当は逆の陣営)が紛れ込んでいる可能性も有り。

カードを1枚プレイしてから、3歩まで移動。
金塊を集めてゴールすることを目指す。

いずれかの陣営が全員ゴールしたらゲーム終了で、「ゴールまで運んだ金塊 × 相手陣営の人数」が得点となる。
この得点形式によって、人数が少ない陣営も十分勝てるようになっている。

実際に今愛、5人プレイでまさかの1人vs4人の構図になったのだが、最後までどちらが勝つかわからない状態になった。

お邪魔者シリーズの中では一番出来が良いんじゃないかな。
でも、特殊カードが結構あってインストでダレるので、ゲーム慣れしてない人には向いてないかも。

ゼフィリア

Zefiria

評価:6/10

スライドパズルを協力して解く。
BGAでプレイ。

5×5に並んだタイルを1~25の順番に並び替える。

各プレイヤー駒が隅のタイルに載っている状態から始める。
自分の手番では4AP使って、自駒を移動したりタイルを入れ替えたりする。
プレイヤーごとに特殊な移動方法とタイル入れ替え方法を持っているので、それぞれが自分の能力を活かすことが重要になる。

あんまり期待せずに遊び始めたのだが、思った以上に楽しめた。
協力ゲームで、「みんながそのパズルを知っている」ってのは大きなアドバンテージになるかもね。

マイ・シティ:ロール&ライト

My City : Roll & Write

評価:6/10

マイ・シティ」の紙ペン版。
カードめくりではなく、ダイスロールになっている。

ダイス3つを振って、それによって決まる形状をマイシートに書き込んでいく。
青ダイス2個をくっつけることで1つの形状になるようになっていて、各形状の出る確率が変わるようになっている。
ここが、今作の一番の見所かもね。

元の「マイ・シティ」同様、徐々にルールが追加されていくのだが、ゲーム毎に新しいシートを使うので、レガシー要素は無い。
あと、弱者救済や勝者への足かせも無い。

ルールを読んだ段階で「確率が均一化されるカードフリップじゃなくて、ダイスロールになったのはどうなんだ?」と思ったのだが、遊んでみると全然気にならない。
むしろ、先を考えずにその場その場の判断でパズルしていくのもコレはコレで手軽で楽しい。

「マイ・シティ」を遊んでいる人は「既に知っている味」だろうけど、未プレイの人は手軽に遊べるこっちを選ぶのも全然アリ。

アムステルダム

Amsterdam

評価:6/10

フェルトのシティーコレクション第2段。
マカオ」のリメイク。

これまた結構変わっている。
・カードが裏面で種類分けされた。
・商品以外に労働者を輸送できるようになった。
・獲得した商品をブラックマーケットに売却することで金や任意キューブを得られる。
・金によるボーナスに得点以外にフェルトトラック全員や任意キューブが追加。
・全体的に航路が短くなった。
・エリアマジョリティ得点の追加。

得点要素が増えたり、任意キューブによって窮屈さが緩和されている。
ニューヨークシティ」や「ウィーン」と同じく、元ゲームの軸はブラさず今風に調整してきた感じ。
シティーコレクションのリメイクは全部調整が上手いね。

ザ・マインド:ソウルメイト

The Mind Soulmates

評価:6/10

ザ・マインド」の新しいバージョン。
デザインにシュタウペも参加。

基本ルールは同じで、みんなで協力して昇順にカードをプレイすることを目指す。

一人が予言者となって、今回使うカードの一部を見ることが出来る。
見た数字のいくつかをボードに書いて、みんなに伝える。
その後、カードを全員に均等に配って、ゲームを始める。
が、通常の「ザ・マインド」と違って、全てのカードを裏向きでプレイする。

全てのカードがプレイされると、予言者だけが確認して成否判定をする。
失敗していた場合、ボードに数字を1つ追加して、同じカードセットで再チャレンジ。

カード枚数は減ってるし、ヒントまで貰えるので、簡単かと思ったのだが・・・
難しい!
いつもの技を使っていても、ヒントで有るはずの予言者の数字が逆に雑念になったりする!

ゲームとしては確実に進化してきていて、今作を「ゲームじゃない!」っていう人は少ないんじゃないかな。