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テラ・ピラミッド

Terra Pyramides

評価:6/10

乱立するピラミッド建設競争。
クラマー&キースリングの新作。

手番は手札にタイル1枚プレイして山から1枚ドローするだけ。
タイルを配置して、そのタイルを起点に縦横斜めのいずれかのラインを選び、そのライン上のタイルに示されたリソースを獲得する。
石材やお金は単純に獲得するのだが、労働者はそのタイルから直線上にあるピラミッドに移動しなければならない。(移動先がない労働者は消えてしまう)
既に誰かが労働者を置いているピラミッドには入れないので、早いもの勝ちなのだが、使える労働者駒の数は決まっているので、手当たり次第に取ればいいわけでも無い。

ピラミッドに労働者が3人そろうとピラミッドのレベルアップが可能。
1段目は石材1個、2段目は石材2個…と必要な石材はどんどん増えていく。
さらに同じピラミッドに使う石材は同じ色でなければならず、全5段を完成させるには1+2+3+4+5の計15個の同じ色の石材が必要となる。
労働者もレベルアップごとに2人減るので、完成までに3+2+2+2+2の計11人必要になる。
これはかなり大変で、4人プレイだとほぼ不可能なんじゃなかろうか。

骨太なオールドユーロ!ぶれない感じは流石のクラマー&キースリング!
サンコーレ」を遊んだ直後だったので、「こんなシンプルなルールでこんなに面白いんですか?」という清涼感さえ感じられた。

小さなバリエーションルールと大きなバリエーションルール2つが同梱されている。
要素が増え、登場するタイルをコントロールする状況もありそうで、やりがいが増しそう!

サンコーレ

Sankoré: The Pride of Mansa Musa

評価:6/10

14世紀、西アフリカ、トンブクトゥのサンコーレ大学がテーマ。
メルブ」に続く、シリーズ第2弾。
デザイナー、アートワーク、パブリッシャー共に同じ座組。

各プレイヤーは大学の学長となり、クラスを設置して学生に授業をすることで盤面に建物を建てていく。

クラスや学生の配置はマイボード上で行い、ここで上手くアクションを組み立てることで共通盤面での早取り&マジョリティの陣取りを行う。
2段階の手続きが必要になっていて直感的では無いが、一筋縄ではいかない悩ましさがあって面白い!

学部(色)が4種類あり、それぞれで駒の配置ルールは違うのだが、他の多くを共通にして、まとめようとする努力が見られて好感が持てる。

得点周りも学部ごとの名声トークンに統一されている。
ゲーム中に消費された本は図書館ボードに配置され、このマジョリティに応じて各名声トークンの得点効率が変わる。
ちょっとした株みたいになっている。

「メルブ」の後続っぽい見た目だけど、システムは全然別だし、プレイ感も違った。
プレイ中のランダム要素は少なめなので、「ニュートン」等と同じく、セットアップ盤面を見て最適ルートを読み解く系のゲームっぽい。
ダウンタイムは長めだけど、終了条件が短めに設定されていてストンと切れ味良く終わったのは気持ちよかった。

初回は構造を読み解くのに必死だったので、もう一回遊んで再評価してみたい。

箱庭特急:日本マップ

Mini Express:Japan Map

評価:6/10

箱庭特急」の拡張マップ集から日本マップ。
デザインはオカズブランドの林さん。

日本の細長い地形を成立させるためにフェリーという長距離移動ルートが設定されている。
あと、色んなエリアに接続すると株価ボーナスが付くようになっているので、うまくフェリーを使うことが肝になりそう。

そこまでオリジナリティを出し過ぎず、元ゲームの魅力を優先した調整と感じた。

ペンギンの消えた足跡

評価:6/10

トリックテイキング+推理。4人専用。
テボリューション」デザイナーの新作。

1~21のカードからランダムで1枚を抜き出し、これが犯人となる。
残りのカードを5枚ずつ手札として配り、犯人捜しを行う「クルー」系の推理ゲーム。
(実際は犯人ってフレーバーじゃないけど・・・)

カードは1~7が黄色、8~14が緑、15~21が青にスート分けされている。

リードプレイヤーがカードを1枚表向きに出し、他プレイヤーはマストフォローのルールにのっとってカード1枚を裏向きで出す。
リードプレイヤーは全員のカードを見たうえで、「数字の大きい順位」と「フォローできなかった枚数」を教える。

トリックの勝者は関係なく、リードは時計回りに1人1回ずつ行い、4トリック行った後に推理!

各自6アクションポイント持っていて、「他プレイヤーの残り手札を見る」のに1ポイント、「答えを1つ予想する」に1ポイント使い。
アクションポイントは1ポイント以上残さなければならず、正解した場合残しておいたポイントが得点となる。

「テボリューション」でも感じたけど、ゲームデザインセンスにあふれるルール!
一般受けするかはおいといて、ゲーム通を唸らせるルールの組み立て方だね。

トリック・オブ・スパイ」とは別解釈のトリックテイキング+推理を見せてくれてありがとう!

クルーバージュ

Clueverge

評価:6/10

場に並ぶ16枚のカードから、真犯人を推理する。
ゲームマーケット新作。

4×4に裏向きにカードが並べられる。

手番では、
自分の駒を裏向きのカードの上に寝かせて置き、そのカードを自分だけ見るか、
自分の駒を動かさずに、カード1枚を表向きにするか。

犯人が分かったら、対象のカードの上に自駒を立てて置く。

カードには、容疑者、凶器、動機、手掛かり、アリバイがあり、それらが相互に影響して犯人が確定する。
個の相互関係が、そこそこややこしくはあるのだが、それによって色んな展開が生まれるようになっている。

推理ゲーム好きな人には是非遊んでみてほしいゲーム。
ただ、他プレイヤーの駒が置かれているカードは見ることが出来ないので、どうしても3分の1ぐらいまでしか絞り込めないので、「絶対、確定してから回答したい!」って人は注意。

カプライス

Caprice

評価:6/10

駒を置いて移動して、自分の理想の並び順にする。
「テニスマスター」と「ゴルフマスター」のデザイナーコンビ。1999年。

共通盤面に個人目標を作るゲームは苦手なジャンルなんだけど、今作は個人目標にある程度の遊びを作っているのがうまい!

頑なに他プレイヤーとやりあうよりも、柔軟に自分の目標を組み替えることが大事になってきそう。

ゴールドジーバーによる無駄に豪華なコンポーネントが、ゲーム体験に大きく貢献している気がする。

キウィズの王様

The Grand Kiwiz

評価:6/10

消去法でクイズ。
「ボタニク」「アンクォール」のデザイナートリオ。

9種類の〇×クイズの中に1つだけ〇のものがある。
順番に×だと思うクイズを1つずつ選んでいく。
〇を選んでしまうと、得点没収&失点なので「もうリスクがある!」と思ったら抜けることも可能。

非常に真っ当なクイズゲームだが、クイズ選定が上手い!
普通の人なら大体知らないぐらいの難しさだけど、想像で補うことが出来る。
難しくても、ヤマカンでも最初は9分の8でセーフだからね。

チーム戦で1人が代表者となって、難しいと思ったら仲間とタッチできるルールなんだけど、タッチごとにマイナス点を受ける。
責任感をもって真剣に挑むようにってことかもしれないけど、マイナス点はいらなかったんじゃないかな?
まぁ、勝手にその時のメンバーに合ったルールでやれば良いだけだけど。

ゴーアウトガール

GO OUT GIRL

評価:6/10

個人能力有りの大富豪。
ハレルヤロックボーイのゲームマーケット新作。

基本ルールは連番なしの大富豪。
大富豪と同じくソフトパスなのだが、パスした際に直前に出されたカードに示されたダメージを負う。
ダメージを負うと、ダメージ分のカードを山から引き手札に加え、手札からダメージ分のカードを自分の前に伏せて置き、それでダメージを表現する。
つまり、ダメージを受けることで手札調整ができるようになっている。
もちろん一定数のダメージを受けると脱落してしまうので、どこでダメージを受けるかの判断が面白い。

そして、なによりの特徴はキャラクターカード。
全員が同じ内容のキャラクターカードを持っていて、ラウンド開始時、手札を見たうえでキャラクター1人を決めて伏せておく。
自分の手番でキャラクターを公開することで、特殊能力が発揮されるようになる。

重量級ゲームだと、個人能力は当たり前な感じになってるけど、カードゲームにも導入できることを実績をもって証明した感じだね。
このシステムは流行るかも・・・

パス・オブ・シヴィライゼーション

Path of Civilization

評価:6/10

軽いプレイ感の文明発展ゲーム。
チューリングマシン」デザイナーのエッセン新作。スカウトアクション6位。

手札5枚から2枚を「キューブ配置」に使い、2枚を「文明トラック前進」に使い、1枚を破棄する。
キューブは5色あり、色ごとに、戦争の戦力になったり、建造物の建設に使ったり、指導者を獲得に使ったりする。
毎ラウンド、1枚カードを破棄するので、1枚補充しなければならない。
カード補充に使うのが文明トラック。
文明トラックを消費して、カードを獲得する。
もちろん、良いカードは高コスト。

すべてのフェイズは同時処理になっているのが特徴でプレイ感は軽い。
が、哲学トラックや戦争の戦力争い、カードの早取りというインタラクションもある。
セットアップで各ラウンドに割り当てられるイベントや、建造物や指導者のバリエーションも豊富なので、リプレイ性も十分。
隙のないゲームデザイン。
日本語版が出たら人気が出そう。

サンライズレーン

Sunrise Lane

評価:6/10

ロンド」のリメイク。エッセン新作。

基本システムは同じ。
ディスクでは無く、カードになり、盤面には自分の色の家駒を置くようになった。
別の色で裏向きで置く場合は、中立の公園チップを置く。

自分の駒を置くようになったので、マジョリティ得点が追加された。
エリアによって「マス数マジョリティ」と「高さマジョリティ」がある。
あと、ボード全体で自駒の最大グループマジョリティもある。

「ロンド」はちょっとシンプル過ぎる所があったので、これぐらいの追加要素がちょうど良い!
ゲームシステム的には「サンライズレーン」の方が良いんじゃないかな。

チップがカードになって、配置するのが家駒になったのは良いんだけど、ボードや家駒のサイズが小さい・・・
2倍ぐらいのサイズだったら嬉しかったんだけどな。