「ラッタス」の第1拡張。
キャラクターバリエーションを追加。
「ラッタス」の基本ルールが良く出来ていて、キャラクター能力のバランスが多少悪くても、ゲームは壊れない!
第1弾拡張ということもあって、そこまで派手過ぎるキャラクター能力もない。
適当に出された拡張って感じも無くて、デザイナーが愛を持ってデザインしている印象を受ける。
他の拡張も色々試してみたい。
ボードゲームメモ
「ラッタス」の第1拡張。
キャラクターバリエーションを追加。
「ラッタス」の基本ルールが良く出来ていて、キャラクター能力のバランスが多少悪くても、ゲームは壊れない!
第1弾拡張ということもあって、そこまで派手過ぎるキャラクター能力もない。
適当に出された拡張って感じも無くて、デザイナーが愛を持ってデザインしている印象を受ける。
他の拡張も色々試してみたい。
積み重ねたり広げたりのタイルパズル。
「クマ牧場」「イムホテップ」のフィル・ウォーカー・ハーディングの新作。
5種類の形状のタイルの中から1つを選んで、自分の前に置いていく。
この時、エリアを広げるように置くか、既存のタイル上に積み重ねるように置く。
積み重ねると、覆ったマスに描かれたリソースが貰える。
そのリソースを使って得点カードを獲得する。
得点カードを取った時にラマ駒をタイル上に置く必要があり、今後のタイル配置の邪魔をしてくる。
エリアを広げるとリソースは貰えないが、目標カード上に自分のマーカーを置ける。
ゲーム終了までに、その目標を達成できていればボーナス得点。
非常に素直なパズルゲーム。
同作者の「クマ牧場」と「ジンジャーブレッドハウス」の合いの子みたなゲームだけど、どっちつかずで無味無臭に仕上がっている。
1回遊んだだけなんで想像だけど、目標カードがランダムとは言え、大枠の展開は毎回同じになりそうな気がする・・・
ペストがテーマの「ラッタス」を6人まで遊べるようにする第2拡張。
ヨーロッパ(メインボード)の下にアフリカボードが追加されエリアが増えた。
キャラクターも6人から8人に増え、「イスラム」という階級が追加された。
あと、地域カードっていう防衛カードが追加されているけど、文字の視認性が悪すぎてほとんど無視して遊んでいた。
普通の「ラッタス」を遊んだのが10年以上前なので、比較は出来ないけど、5人でも十分楽しめた。
攻撃性、マルチ要素はあるのに、ギスギスし過ぎない・・・
プレイヤーとプレイヤーの間に疫病が入り込むことで怒りを生みにくくなってるのかな。
中間管理職的な疫病の存在。
すごく面白いってわけじゃないけど、独特なプレイ感でたまに遊びたくなる魅力がある。
「ラマ」をダイスゲーム化。
デザイナーは同じくクニツィア。
手札は公開で、自分の前に並べる。
手番では3個のダイスを振る。
出た目の手札を捨てることが出来る。
1枚も捨てることが出来なければ、ダイス目のカードを場から取って自分の手札に加える。
手札にも、場にも出目のカードが無ければバースト!
場に残っているカードを全て獲得してラウンド終了。
ダイスを振る前にパスアウトも可能。
ラウンド終了条件だったり、得点計算はカード版と同様。
ルール読んだ段階だと、「ほぼ自動処理だな・・・面白く無さそう・・・」だったのだが、実際遊んでみるとドラマがあって、結構面白い。
ドラマが生まれるよう計算されつくされているのだろうか?
まぁ、運ゲーなのは間違いないんだけど、プレイ中にいくつかの気づきがある。
クニツィアのゲームはこういうことが多いから止められない!
「ジャイアント」のリメイク。
公称プレイ時間が半分(45分)になっていて、かなり簡略化されているみたい。
「ジャイアント」は未プレイなので正確な比較はできないのだが、BGGのフォーラムだと「『協力してモアイを運ぶ』という大枠は同じだけど、ルールがかなりかわってるから別のゲームだよ」と説明されている。
遊んでみた感じだと簡略化は成功しているんじゃないだろうか。
序盤は協力してモアイを運んで、みんなホクホク。
徐々にそれぞれの思惑がシビアになっていく推移が面白い。
手続きがシンプルなので思考の邪魔にならない。
ただ、元の「ジャイアント」が好きだった人には物足りなくてイマイチって可能性はありそう。
「ラット・ホット」のリメイクで「ラット・アタック」が去年発売されたが、そのシリーズ。
デザイナーの1人は変わらずシャハトだけど、ルールは全然違って「ゴールド」がベース。
エッセン新作。
ネズミとなって、食べ物を集めることが目的。
手札は全て公開手札。
場には5枚のカードの列が2列。
片方の列はコックが守っていて手を出せず、もう片方の列がアクティブな列となる。
手番では、「一番価値の低いカードを獲得」か「手札のネコ(-2)と場の食べ物カードを交換」か「手札の食べ物と場の一番低いカードを交換」の3択。
その後、手札に同じ色が3枚揃うとセットとして得点化。(強制)
ネコと場札を交換すると、コックが移動してアクティブ列がスイッチする。
手札公開なので、他プレイヤーの嫌がる動きをしなければならないのだが、今回4人プレイということもあって、他プレイヤーをいじめるよりも自分の利を取ることになって巡り運が勝敗を左右することになった。
今作も他のシャハトゲームの例にもれず、3人プレイが良さそう。
3人プレイで再評価してみたい。
(追記)
3人で遊んでみたけど、3人だと自分の自手番まで意識できるようになって良い。
3人がベスト人数じゃないかな。
ただ、マルチ味が増す感じはあるので、その部分はちょいマイナスかな・・・
ラージェへ魔法のランプと空飛ぶ絨毯を贈る。
「フォーラムロマーナムの商人」のフロリアン・イゼンゼー作。
いち早くランプと絨毯を集めてスタート地点に戻ってくるレースゲーム。
盤面にリソースが配置されていて、それを拾いながら移動して店マスでリソースを払ってアイテムを購入する。
移動方法に特徴がある。
まず、直線移動。
リソースが無いマスに入ってしまうとそこで移動が終わってしまう。
あと、より多く移動するにはリソースを支払う必要があって、1歩は無料、1リソース払えば3歩、2リソースで5歩、3リソースで7歩まで移動できる。
移動で支払うのは「自分の色」のリソースでなければならない。
移動で通過したリソースは獲得できて、獲得したのと同じ数の自分の色のリソースをストックから盤面に配置する。
この時、既に自分が盤面に置いているリソース(もしくは市場マス)に隣接しておく必要がある。
この配置制限が陣取り的な意味合いを生み出していて、このゲームの面白どころとなっている。
移動に使えるのは自分の色のリソースだけなので、基本的に自分色のリソースを回収しつつ移動したいのだが、そううまくルートを作らせてもらえないようになっている。
また、アイテムを買うには異なる色で3つか4つ必要になってくるので、他プレイヤー色のリソースもちょっとずつ必要になる。
そのついでに妨害できれば丁度いい。
アイテムには勝利に必要なランプと絨毯以外にも「移動力を上げるラクダ」「一回曲がれるようになるヘドウィン」「ランプと絨毯の値段を割引できるファキル」がいて、それぞれ絶妙なバランスで個性付けされていて、ともすれば一つも取らなくても勝てるバランスになっている。
ランプと絨毯が揃った時点で、移動に必要なリソースの色が変わる。
自分の色から、一番盤面に置かれていない色に変わる。
ルール読んだ段階だと「なんだコレ?」だったのだが、実際遊んでみると計画の必要性と逆転の可能性を生み出す良いルール。
初回プレイ用に初期配置が用意されているのだが、2回目以降のプレイはセットアップからゲームが始まる。
各自が、自分の色のリソースを20個ずつ盤面に配置していく。
この配置がかなり重要。
前半後半のゲームと捉えられるぐらい重要。
このデザイナーのゲームは「フォーラムロマナムの商人」「株の恍惚」「ラージャへの贈り物」しか遊んでないけど、どれも強烈な個性があって感心させられる。
この3つの中だと、今作が一番癖が無くて遊びやすい。
そして一番好み。
「ピンクラマ」と「プラスカード」が追加された「ラマ」。
一応、エッセン新作に入るのかな?
「ピンクラマ」は、どの札の上にでも出せる便利な「ラマ」。
ただし、最後まで手札に残すと大失点。
「1+」「2+」「3+」みたいに数字に+が付いた「プラスカード」は通常の数字カードと同様にプレイして、連続手番となる。
他プレイヤーの動きが読みにくくなるので、タイトル通りパーティー寄りな調整。
だが、そこまでプレイ感は変わらない・・・
一番大きな変化は、20点チップの追加かも。
ゴーアウトボーナスの価値が上がって逆転しやすくなっている。
よっぽどの「ラマ」好きじゃないと買う必要は無さそうだが・・・
でも、「ラマパーティー」のコンポーネントで追加要素を無視すれば通常「ラマ」になるので、どちらか買うなら「ラマパーティー」がお得!
ライン川周辺で運送業。
「春秋戦国」や「レイルロードレボリューション」のデザイナー。
ライン川上流のバーゼルから下流の都市へ物品を配送してお金を稼ぐ。
飛行機、船、列車、トラックという4種類の輸送手段があるのだが、トラック以外は共用物。
誰かが、たくさん積み込んでいるところに相乗りして、運賃を肩代わりしてもらうことができる。
物資は基本的に自分の目標カードに示された街に運ぶことを目指すのだが、先に遠くに運んでおいて、あとでそれに合った目標カードを引くっていう作戦も可能。
ただし、物資の数は有限なので、盤面に置き過ぎると直近の目標が達成できずに泣きを見ることも・・・
ここら辺のリソース管理は「ビックチーズ」を思わせる。
毎ラウンドの資金繰りはシビアに計算しないとダメなのに、ギャンブルで多めに配送したのが当たったプレイヤーが大金を稼ぐっていうのにアンバランスさを感じた。
もっと軽いタッチの絵だったら、アンバランスさは軽減されてる気がする。
アートワークミス。
パトロンとなって、探検、書物、宗教、芸術、政治の支援を行う。
「マデイラ」や「ニッポン」のデザイナーコンビの新作。
ルールは、そこまで複雑じゃないのだが、文字だけで説明するのは中々大変・・・
環状マップを周回することで、タイル獲得と、その獲得したタイルの購入&アクション実行を同時に行う。
上記2作品と比べると、スケールは小さくなっているが、要素の繋がりの見えづらさは健在。
要素の繋がりが見えないゲームの多くは、最後まで遊んでも何も見えないものが多いけど、このデザイナーのゲームは1度遊ぶとボンヤリ見えてくる。
重量級ゲーム好きな人には物足りないボリュームだろうけど、一風変わったプレイ感を求める中量級好きにはオススメの一品。
BGGだとイマイチな評価だけど、何度か遊んでみたい気にさせるオリジナリティを感じた。