「マンハッタン」のように駒を積み重ねていくビル建設ゲーム。
ゲームマスター。オランダゲーム賞2006。
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手番では、収入>建設>駒購入を行う。
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収入は自分の駒が一番上になっているビルで形成されるグループ1つを選んで、駒に示された合計額を収入として得られる。
「グループ1つ」ってのがミソで、分断されると一気に収入が減ってしまう。位置取り大事。
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建築は手元の駒の盤面への配置。
建築コストは駒に示された額面と同額。
1階には1の駒、2階には2の駒、3階には4の駒、4階には6の駒、5階には10の駒しか置けない。
しかも!自分の駒の上に自分の駒を重ねられない!
自然と他のプレイヤーの駒を上書きすることになるのだが、建築コストは上書きされたプレイヤーに支払われるのでそこまでのストレスではない。(終盤にはそうもいってられないが・・・)
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最上階である5階に置く10の駒はペントハウスと呼ばれる。
これを置くと1点を獲得できるのだが、この駒自体から発生する収入はゼロ!
高額を支払って建てたうえで収入がゼロ!
ただ、このゲームは1点は尋常じゃなく重いので、タイミングを見て建てていかないと勝てない。
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最後に駒購入。
購入コストも駒の額面と同額。
建築の後に駒購入ってのがいやらしくて、次手番に使うための駒を事前に買っておかないとイケナイのだ。
他プレイヤーの手持ち駒も見つつ慎重に。
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そうこうして、誰かが3つ目の10の駒を置いたら他のプレイヤーが1手番ずつやって終わり。
建設したペントハウスが1点。
ボード上に3マスあるオレンジマスの最上段プレイヤーに1点。
最初に配られるミッションカードのテトリス的形状を作れていたら2点。
これらを合計して最高得点者が勝ち。
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基本ルールはシンプルながら、序盤、中盤、終盤と展開があるし、中立駒やスカイライン駒という特殊駒によって、ダイナミックな戦略も可能になっている。
ただ、他プレイヤーのヤケッパチな1手や何気ない1手で大きく得点を削られることがあったり、詰めの甘さは隠しきれない。
大手が拾っていれば化けて傑作となったのか・・・丸くなりすぎて陳腐化したのか・・・
粗いゲームなので人は選びそうだけど、僕には魅力的なシステムに感じた。