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ストゥポル・ムンディ

Stupor Mundi

評価:6/10

ストゥポル・ムンディは神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世の異名。
プレイヤーはフリードリヒ2世の家臣となり国の発展に貢献する。
ダーディンズジャーニー」「ニュートン」「アウトバーン」の、じゃない方デザイナー。
BGAでプレイ。

ラウンド開始時に個人デッキから手札5枚。
1手番に1枚ずつ使ってアクションしていく。
カードは表向きにプレイしてカード効果を使うか、裏向きにプレイして基本アクションを実行するか。
カードは自分のカードスロットに配置する形でプレイするのだが、裏向きにプレイする際は配置場所によって実行できる基本アクションの種類が決まる。
表向きにプレイするときもカードスロットを占有するので、以降の選択肢を潰すことになり計画性を求められる。

あと、自駒のロンデル的システム。
移動しなくても良いし、アクションの対象エリアを決めるだけなので、本来のロンデルと根幹はちがうのだが、前述のアクションスロットシステムと合わせて、ラウンド内のアクション順決定を悩ましいものにしている。

重量級ゲームにお決まりのスタータストラックも付いている。
普通のステータストラックと違って「今いるマスの効果のみ」有効。
とにかく前進させれば得!ってわけじゃなくなっていて、長期的な計画性を求められるようになっている。

デッキビルド、ロンデル、ステータストラック、マイボードの駒を配置することによる能力開放、と人気要素をくっつけただけかと思ったのだが、それぞれオリジナリティある工夫が入っていて、融合具合も良い!

と、ここまでのシステムはかなり良いのだが・・・
判断が付かないのが得点システム。
NPC的な存在であるフリードリヒ2世ボードがあり、全員がここに駒を追加したり除去したりして、自分の得点条件に合わせていく。
基本的に自分が得するように調整していくのだが「自分自身はどっちでも良いけど、追加するか除去するか決定してください」っていう状況が良く発生して、このインタラクションの付け方がちょっと古臭いような・・・
拡大再生産のゲームなので、トップを止める為のバランスシステムなのだろうが・・・嫌う人は多そうに感じた。

システムのまとまりが良くて評価7を付けようか迷ったのだが、得点システムがひっかかって6点保留にした感じ・・・
4月にクラウドファンディング開始みたい。実物でも遊んで、再評価してみたい。

スターシップ・キャプテンズ

Starship Captains

評価:5/10

宇宙船のキャプテンとなり、宇宙を冒険。
チェコゲームズの新作。

宇宙船を移動させて、目的カードを確保して、それに人員を割り当ててボーナスを得る。
基本的にコレを繰り返すのがメインの得点行動となる。

「アルナック」のヒットに続けと遊びやすい中量級ゲームを作ってきたな・・・という感じなのだが、目的カードが色んな場所に登場するので視点が散らかって遊びにくい。

「ボードゲームはシステムデザインだけじゃなく、UIデザインもかなり大事なんだな」と実感させられた。

スケボー伝説

Skate Legend

評価:6/10

同じ色を3枚めくっちゃダメなバーストゲーム。
BGAでプレイ。

手番では、山からカードを1枚めくって自分の前に出すだけ。
自分の前に同じ色のカードが3枚か、失敗アイコン3つが出てしまうとバーストで脱落。
その前に、ラウンドから抜けると得点化できる。
最後までラウンドに残るとボーナスカードが手に入るので、どこまで我慢するかっていうシンプルなドキドキ。

カード効果が何種類かあって、シンプルながらゲーム展開を生む効果になっている。

このゲームで一番目を引いたのは、強すぎる弱者救済!
バーストした場合、ヘルメットトークンが貰える。
以降のラウンドでヘルメットトークンを使用することで、指定した1色のバーストをラウンド中、無視できるようになる。

これによって、自然と攻めたプレイスタイルになって、バーストゲームと相性が良い!

邦題がB級感強めでつまらなそうだが、軽く運を試すのに良いゲーム。

スクワッシュ

Squashed 3D

評価:4/10

六面体上で鬼ごっこ。

ダイスロールで自分の駒を動かして他プレイヤーの上に止まると、キューブの内側に押し込んで脱落させることが出来る。
あと、トロフィー駒が刺さっている面の中央に止まると、キューブを持ち上げて、任意の面を下にした机に押し付けて、その面の駒全てを脱落させる!

途中までは中々楽しいのだが、終盤、キングメーカー的展開でグダってくる・・・
終了条件を調整すれば化けるかもしれない。

スリーリングサーカス

3 Ring Circus

評価:6/10

アメリカ全土をサーカス巡業。
カリマラ」「サポテカ」のロピアーノ新作。

手番処理は簡単で「カード1枚をマイボード上に配置」か「駒の移動&公演を行う」の2択。

カードをマイボードに置くことで自分のサーカスのステータスを上げ、公演を開いて新たなカードを獲得し、さらにカードを置いて・・・というサイクル。
一見、シンプルで底が浅そうに見えるのだが、小都市、中都市、大都市それぞれの公演条件と収入が上手くデザインされていて、そのあたりのバランス取りが非常に悩ましい。

ロピアーノは中量級のデザインが上手いね。
今作も1時間ぐらいでしっかり満足感を得られるゲームに仕上がっている。

ロピアーノのゲームは、「おお!気が合うなぁ」と肩を組んで分かり合えたような嬉しさがある。
攻略する楽しさっていうよりも、ゲームプレイ自体を楽しめる感じ。
来年頭に発売予定の新作は重量級っぽいけど、どうだろうか。楽しみだ。

スコベンティア

Skoventyr

評価:5/10

デンマークの悪魔「ガムル・エリック」と森の化身「フォグター」の戦い。
協力ゲーム。

ガムルがフォグターに追いつく前に、ガムルの手下を全員が倒すことが目的。

まずディスプレイからカードを手札に入れて、それをコース上に出す。
同じ種類のカードを規定枚数出すことで、ガムルの手下を倒すことが出来る。

あと、カードはコース上に出す以外にも捨て札にして即時効果を得ることも出来る。

カードを手に入れる際には悪い効果を受ける必要があり、それを避けるには山からカードを1枚めくるリスクチャレンジ!
「ガルム」を引いてしまうと、ガルムが2マス前進してしまう。

手札からプレイしたカードは山から除外されるのに対して、「ガルム」カードは(基本的に)山の下に戻るようになってるのがポイントで、ゲームが進むにつれ「ガルム」の割合が増えるようになっている。
デザイナーの狙いはわかるし、カードの動きでゲーム展開を作る手法は好みなのだが、ちょっとカード効果の把握が大変で、カード効果が苦手な僕には楽しむ為のハードルが高い感じ・・・

スコットランドヤード:シャーロック・ホームズ・エディション

Scotland Yard : Sherlock Holmes Edition

評価:6/10

「スコットランドヤード」の両陣営に特殊能力を追加!

警察(ホームズとその仲間達)はゲーム中に1回だけ使える特殊能力を持つ。
「ボードの4エリアのいずれかを指定して、そこに泥棒がいるかいないかを聞ける」
「マスを泥棒が通れなくする」
等々・・・

盤面には泥棒(モリアーティ)の隠れ家がいくつかあって、そこに行くことでワイルドチケットやx2チケットが貰える。
さらに、ゲーム中に一回だけ隠れ家から気球に乗って大ジャンプ可能!
あと、ゲーム開始時に特定のエリアが支持されたゴールカードを3枚持っていて、それらすべてに移動することで即勝利となる。

ミスターX」同様、泥棒側へのボーナスを付けてバランスを取っている印象。
「ミスターX」と違って、ゴールがランダム&警察側に秘密っていうのがあって、泥棒有利に偏ってるんじゃないかな?
まぁ、スタート地点、ゴール地点、気球のジャンプ先がいくつかの候補が提示されるランダム式なので、それによってどっち側有利になるかの振れ幅はありそう。

スカイケイパー

SkyCapers

評価:4/10

変な形で切り込みが入ったブロックを積んでいくバランスゲーム。
ウィンニングムーブの初期作品。(パッケージにアレックス・ランドルフも写ってる!)

手元のブロックを共通の場に置いていく。
崩さない限り何個でも置くことが出来る。

あと、手番の最後に「ケイパー」っていうボーナスアクションが可能。
1つのタワーの途中から上を、別のタワーの上に移動させる。
ただし、下がフラットなブロックを掴んではダメなので、上手く形状が一致するブロックが別のタワーに存在する状態を作ってから「ケイパー」を狙う!

1手番でいくらでもブロックを置ける上に、思った以上に崩れにくいブロックなので、手牌が良いと、どんどんブロックを消費できてしまう。
慣れると、他プレイヤーの手牌を見て追い込んでいくのかな?

バランスゲームに、何かしらを追加しようとした心意気は感じるが、それを受け止めきれなかった・・・

スパイネット

Spynet

評価:5/10

ウィンストンドラフトでマジョリティ争い。
ペア戦。
「マジック・ザ・ギャザリング」のガーフィールド作。

ウィンストンドラフトを調べて知ったけど、ガーフィールド自身が考え出したものみたい。

手番ではカードをプレイするか、カードをドローするか。
ドローする場合は、ウィンストンドラフトで行う。

カードプレイ時は自分の前にプレイしていく。
特定の色でマジョリティを取っていると、その色の得点カードもプレイすることが出来る。
マジョリティに関しては、パートナーの数値は判断しなくて良いので、それぞれが得意な色を作る感じになる。

ウィンストンドラフトとペア戦とマジョリティの組み合わせは面白いのだが・・・
カードプレイ時の特殊効果が、パートナーとのカードの受け渡しやウィンストンドラフトの駆け引きを台無しにしているように感じてしまう・・・
ここら辺はカードテキストへの耐性の問題っぽいけど・・・

スマスマルム!

Summa Summarum!

評価:6/10

行と列でマジョリティ争いオセロ。
ポールポジション」のデザイナー。2人用。1989年。

直前に配置された駒と同じ列が同じ行に配置するっていう「クラミ」式配置制限。(今作の方が古いが)

駒を配置した後に、その列と行を見て、自分の方が合計数字が大きい場合、相手の駒を裏向きにする。
さらに、相手の駒を裏返せた場合、その列(行)の自分の裏向きの駒を表に戻せる。

これを繰り返して、最終的に表向きになっている数字合計が大きい方が勝ち。

表向きの数字を維持すると、マジョリティを取りやすくなって「富める者が富むのか!?」という状況になるのだが、一点大きな数字を裏返し&表返しされると、あれよあれよという間に逆転されることもある。

ガチガチのアブストラクトだけど、終盤に裏向きの駒の数字の記憶違いから窮地に陥ることもあるあたりに可愛げがある。