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タヒチ(フランヨス・シュピーレ)

Tahiti

評価:6/10

歩数を競る、少し変わった競りゲーム。
このゲームしか作っていないデザイナーと「フィンカ」「ペルガモン」のデザイナーの共作。
1995年。

手番プレイヤーがダイスを振って、出た目の歩数を競り合う。
一番最初にパスしたプレイヤーが落札額を受け取るゼロサム式。
大体、手番プレイヤーがパスをして落札額を受け取る役になるのだが、どうしても自分が欲しい場合は強気に値付けしていくこともある。

競り落としたプレイヤーはボード外周のコースにある自分の船を出目の数進めて、マスに示されたものを受け取る。

この受け取り方が少し変わっている。
マスには「B青」や「E白」のようにアルファベットと色が示されている。
アルファベットは小舟、色は真珠を表している。(アルファベットは、小舟を置く列・行を示している)
どっちも持っていない場合は、一方を選んで獲得(小舟の場合は、対応する列のマスに配置する)。
既に一方を持っている場合は、他方を獲得したうえで、既に持っていたものと組み合わせて盤面に配置する。
同じ色の真珠が連なるとグループとなり、グループが大きくなればなるほど得点が高くなる。
グループ内に小舟を一番おいているプレイヤーは得点の100%を貰え、1つでも小舟を置いているプレイヤーは得点の50%が貰える。
トップタイだと、どちらも100%もらえるので、場合によっては協力関係になることもある。

外周のマスをよく見ると白はA,C,Eの組み合わせしかなく、青はB,D,Fの組み合わせしかないのがわかる。
つまり、B列D行の交点のマスには絶対に白は置けないようになっている。
これが、一見フラットに見えるマスの価値に濃淡を付けている!
渋い!

かなり、渋いプレイ感で古いゲームなのにゲームデザインの工夫に感心させられた。

歩数を競るので、プレイヤーによって、その価値が変わってくる。
全員の「その歩数の価値」を読み解く必要があって、それが結構大変・・・
ルール量自体はそんなに多くないんだけど、色んな事を考えて頭がクラクラした。

Published in ボードゲーム