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古代の帝国

Empires of the Ancient World

評価:5/10

ワレス作のバチバチの陣取りバトル。

軍事的支配を表すディスクと外交的な支配を表すキューブ、2種類の駒がある。
他プレイヤーが支配しているエリアにキューブをちょこちょこおいて、おこぼれ点を得る事が出来るのが特徴。

ただし、キューブは戦争で奪い取った時のボーナスになるので、情勢が安定していないエリアに置くと他プレイヤーの餌になってしまう可能性もある。

あと、面白いのは戦闘処理。
各プレイヤーは手札から5枚を好きな順番で山にしてセットする。
お互いに1枚ずつ同時に公開して勝敗を決めていく5本勝負。
柔道の団体戦みたいな感じ。
ユニットカードはかなりの種類あって、騎兵>剣>パイク>騎兵っていう三すくみ、引き分けにもつれ込ませやすい前哨兵、ダイスで一発逆転のある砲兵、海での戦闘で重要なガレー船、攻城戦で絶大な戦力を誇る攻城塔、等々・・・

戦闘後処理も面白い。
敗北者だけでなく、接戦の場合は勝者もユニットカードを失う可能性があり、連戦連勝が難しくなっている。
また、強力なユニットカードを保持しているとラウンドまたぎで得点を失うことになるのも、面白いバランス。

細かい処理やユニットの種類の多さが、遊ぶまでのハードルを上げているが、発売されたのが2000年ってことを考えると、先進的なアイデアが色々盛り込まれた快作。
ワレス好きには是非遊んでもらいたい。

Published in ボードゲーム