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ザ・コスト

The Cost

評価:6/10

アスベストをテーマにした経済ゲーム。
シュピールヴォルクス新作。

アスベストの採掘、加工して市場へ売り払って利益を出す。
アスベストを扱う際に安全な方法を取るか危険な方法を取るか選択できる。
安全な方法は労働者分だけリソースを支払う。
危険な方法はリソースを一切支払わずに済むが労働者が必ず死ぬ。

労働者が死ぬと、その国でのアスベスト需要が減っていき、それが過ぎるとアスベストの取り扱いが禁止されゲーム的にその国が消滅する。

環境系ゲームによくある「環境か利益か」というテーマなのだが、このゲームでは人を殺すことによるデメリットがほぼ無い!むしろ手番順を取れるメリットがある!
利益を上げるために危険な作業を強いることになる。
そして、もし全ての国が消え去ったとしても、「全員負け!」や「人を殺さなかった人が勝ち」みたいなことは無く、通常通り一番お金を稼いでいるプレイヤーが勝つ。

ここがこのゲームが凄い所で、本当の経営者の気持ちにさせてくるというか、綺麗ごとじゃないプレイ感を作り上げている。

アスベスト採掘以外でも、鉄道や港を作って輸送費でクリーンに稼ぐことも出来る。
だけど、多少なりとも悪いことをしないと勝つのは難しいんじゃないかな。

決して一般受けはしない、終盤のキングメイク問題もある、下手すると何か必勝法が有る可能性すら感じる・・・
欠点は色々あるけど、他に無いテーマとプレイ感。
遊んだ後に、色々思い返してしまう妙な魅力があるゲーム。

Published in ボードゲーム