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トスカーナの城

The Castles of Tuscany

評価:6/10

簡易版「ブルゴーニュ」。
フェルト&アレア。エッセン新作。

「ブルゴーニュ」は発売当初1回遊んだだけなので、あんまり比較はできないんだけど、別ゲーと言っていいぐらい簡略化されている。
インタラクションは薄まっていて、タイルを共通場から取るのと、地形ごとの早埋めボーナスぐらいだろうか。

ルールを読んだ段階だと、ちょっと物足りない印象を受けたのだが遊んでみると、「無理してタイルを置くかカードを溜め込むか」、「小さい得点を早めに取るか、我慢して大きい得点を狙うか」というショートスパンのジレンマが絶えず現れる!

自分の盤面からタイルの置き順の計画を立てる楽しさと、それを容易にさせないカード運とタイル運。

去年の「カルペディエム」といい、フェルト復活の兆しを感じる。
僕が好きだった中量級フェルトなだけって話もあるが。

ただ、気になるのは得点形式。
緑の得点トラックと赤の得点トラックがある。
ラウンド終了時に、緑の得点トラック分だけ赤の得点トラックを進める。
ゲーム終了時に評価されるのは赤の得点トラック。
つまり早めに緑の得点トラックを進めると、より多くの最終得点を生み出すことになる。
これが序盤の緊張感を生み出しているのだが、終盤の逆転の無さを見せつけることになっている。
最終ラウンド開始時に、「あぁ、逆転不可能だな・・・」と感じるプレイヤーが1,2人出るんじゃないかな。
そういうゲームは他にもあるけど、このゲームは「それが良く見える」ってのがなんともやるせない・・・

序盤~中盤は楽しいのだが、そこから終盤にかけて徐々に楽しさが減っていく尻すぼみ感。
そのせいで、素直に「楽しかった~」と終われなかったのが残念。(勝負が拮抗すれば問題無さそうだけど・・・)

Published in ボードゲーム