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フランチャイズ

評価:8/10

98年の「胡椒袋」をクイーンがリメイク。

舞台が北ドイツから60年代アメリカに。

エッセン新作。

多くの変更が施されている。

「都市タイルをプレイヤーに配らず、最初から全部置かれている」

これが、最初「それって、胡椒袋の肝の一つじゃないの?」と思ったのだが、問題なかった。

展開幅が狭まっているのかもしれないが、それ以上に見通しの良さによって戦略に集中できるようになっている。

「紙幣の価値が上がっている」。

「胡椒袋」では「収入で48金」みたいな細かい収支が面倒だったが、今作の収入は最大でも7金。道も最大で8金。

掛け算や細かい計算がなくなって単純に有難い。

「エリアマジョリティの追加と、それのトリガーボーナスの追加」

エリア内の全てのマスが埋まると、駒の総数でエリアマジョリティを行う。

この変更が一番大きい!

「胡椒袋」では、エリアに1個でも駒を置いておけばエリア得点が貰えたので、ダラダラすることがあったのだが、今作は常に緊張感が持続。

更に、エリア最後の駒を置いたプレイヤーはボーナス得点を得られる。

これが収束性を良くすると共に、このボーナスを狙う動き方も大事になる。

他にも「ボーナスアクションタイル所持数の増加」「ゲーム終了条件の変更」「手番の流れの整理」「小都市の得点」「少人数プレイでの調整」等々・・・

全てゲームの肝が見えやすいように調整されているように感じられる。

唯一「プレイヤー人数が5人までになっている」という改悪があるが、3人以下だとマップ調整が入るので少人数でも楽しめるようになっている。

古いゲームのリメイクとしては、会心の出来。

「レーベンヘルツ」のリメイクに並ぶレベルじゃないだろうか。(あれを良いリメイクと思う人であれば)

僕は「胡椒袋」を直前に1回遊んだだけなので、「胡椒袋」に精通している人がどう感じるのか興味深い。

(追記)

大都市決算で駒を除去するルールが抜けて遊んでいました。

正しいルールの方が、エリアマジョリティが悩ましくなって良い!

より傑作になった。

評価7→8にアップ。

Published in ボードゲーム