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ギャラリー

エジツィア:シフティング サンズ

Egizia:Shifting sands

評価:7/10

「エジツィア」に調整を加えたリメイク。

「ケイラス」程ではないが、そこそこ変更点がある。

まず、建造物の変更。

「墓地」→「コロネード」、「寺院」→「彫像」に変更された。

新登場の「コロネード」と「彫像」は、コストが他プレイヤーの影響を受けないので、計画が立てやすくなっている。

また、プレイヤーごとの戦略の幅を持たせる効果となっている。

ここら辺は今風に調整してきた感じ。

「寺院」はピラミッドと似すぎてたし、「墓地」のランダム性の意味がイマイチ不明だったので、良い変更なんでは無いでしょうか。

丸マスの効果がラウンド毎にランダムで決まるようになった。

この変更は、手間やラウンド毎の再思考を考えると不要な気はしなくもないが、定石化を防いでくれるのかも。

スフィンクスカードを最初から1枚持っていたり、カード効果自体も見直されている。

旧版はスフィンクスカードが強いイメージだったが、弱くなっている。

あと、石材/食料トラック、マジョリティ得点等の微調整が入ってるっぽい。

時代に合わせつつも、決して元の良さを削がない良いリメイク。

キックスターター版だと、裏面が旧版マップになっているのもマニア心をわかっている!

名作と呼ばれるゲームのリメイクとしては、かなり完成度が高い!

今後のリメイク作は、これをお手本にしてほしい!

ロクスレイのロビン

Robin of Locksley

評価:5/10

チェスのナイトの動きでタイル収集して「レイクホルト」的スコアトラックを進む。

ウヴェのエッセン新作。2人用。

5×5に並んだタイル上のナイト駒を動かしてタイルを獲得。

外周トラックが得点トラックなのだが、各マスに入る為に必要な条件が書かれている。

「青いタイルを持っている」「3種類のタイルしかもっていない」「他プレイヤーのナイト駒と隣接している」等々・・・

得点トラックを進めていって2周するか、周回遅れの相手駒を追い抜くと勝ち。

同じタイルを3枚以上集めると、売却して金に出来る。

3枚だと1金、4枚なら2金、5枚なら3金・・・と2枚少ない金になる。

金1枚を支払うと、得点トラックを条件関係なく1マス進める。

得点トラックのタイルはランダムセットアップなので、最初の読み解きが大事になりそう。

とにかく同じ色のタイルをたくさん集めれば無理やり進められるっていう優しさもあるので、ギスギスしにくい2人用ゲーム。

年末年始に家族で緩く遊ぶのに良いんじゃないでしょうか。

ザ・マインド:エクストリーム

The Mind Extreme

評価:6/10

2色になった「ザ・マインド」。

エッセン新作。

1~100のカードだったのが、1~50の白と赤の2デッキになった。

白は1→50の昇順。赤は50→1の降順で出す。

もちろん、それを同時に行う!

レベルに応じて、白だけ裏向きプレイになったり、両方裏向きになったりバリエーションを付けてきている。

エクストリームってことなので、難しくなったのかと思ったのだが数字のレンジが狭くなったので集中力が切れず簡単になっているように感じる。

プレイ時間も短くなって、ワチャワチャも楽しい。

良いバリエーション。

いきなりこっちを遊んでも全く問題ないだろう。

ルールを読んだときに、最初に白を出してから次に赤を出すっていう暗黙の決まりを作っちゃうルールの穴があるかと思ったのだが、ルールに「白と赤は同時に進行しないとダメ!」って書いてあったので安心。

イッツ・ア・ワンダフル・ワールド

It's a Wonderful World

評価:6/10

ブースタードラフトで拡大再生産。

エッセン新作。

「世界の七不思議」フォロワー。

7枚のカードをブースタータードラフト。

ドラフトが終わってから、獲得したカードのどれを建設してどれを資源にするかを決める。

カードを建設すると、資源の生産力が上がるので、その資源を使ってさらなるカードを建設していく。

拡大再生産部分に焦点を当たっていて、他の多くのフォロワーと違って特徴付けがしっかりしている。

ライトに遊ぶのには適した作りだが、ランダム性が強いのでやり込むタイプのゲームでは無さそう。

そのあたりをフォローする拡張が出そうな雰囲気は感じるが・・・

チケット・トゥ・ライド:日本

Ticket to Ride: Japan

評価:6/10

「チケット・トゥ・ライド」のマップコレクション第7弾。

日本とイタリアのうちの日本マップ。

特徴は新幹線。

新幹線専用の路線が沢山あり、ここには誰でも新幹線駒を置くことが出来る。

新幹線が置かれた路線はチケット達成ために全員が使用できる。

新幹線を置いても、通常の得点は得られないのだが、新幹線貢献トラックを進められる。

最終的に貢献トラックの順位から得点が得られる。

個人駒が20個しか無い。

ゲームの終了条件が「個人駒が2個以下」AND「新幹線駒が2個以下」なので、個人駒を早めに置きすぎると、新幹線駒を置かざるを得なくなってくる。

プレイ時間は拡張マップの中で一番短いんじゃないだろうか。

共通路線という概念は今までのチケライになかったので、新鮮!

が、なんとなく「こんなのチケライじゃない!」って感情も湧いてくる。

「取るか取られるか」の緊張感に「誰が新幹線を置くんだ」のお見合い要素が入ってきて、シンプルな駆け引きを邪魔しているようにも感じる・・・

フランスのショップから買ったけど、日本語ルールも入ってた。

グリズリー

Grizzly

評価:5/10

滝ギリギリで鮭を取る熊。

「ビースティーバー」デザイナーのエッセン新作。

5列の川。

ダイスロールで鮭が昇ってきたり、川が流れたりする中、我々熊は鮭を取って陸地まで持って帰る。

もたもたしていると、川の流れに飲まれて滝つぼに落ちてしまう。

他プレイヤーの熊は通過できないので、帰り道をブロックしあったりする。

あと、移動ルート上に鮭が落ちていると、熊は無視できずに止まってしまうっていうのが可愛らしく面白い。

勝負所でダイスロールが決まるかどうかが全てだけど、邪魔しあってボトボト滝つぼに落ちていくのは盛り上がる。

マルコポーロ2

Marco Polo II: In the Service of the Khan

評価:6/10

「マルコポーロの足跡」の続編。

拡張では無く、単体で遊べるスタンドアローン。

エッセン新作。

基本ルールは同じだが、バランスはかなり調整されている。

リソースの獲得が簡単になり、のびのびプレイできる。

ストレスを減らして遊びやすく調整したってことだろうが、僕のようなゲームに新味を求めるプレイヤーには物足りない。

アクが抜け過ぎているのか、インパクトが弱まって、リプレイ欲も刺激されない・・・

クリスタル・パレス

Crystal Palace

評価:6/10

1851年の第1回ロンドン万国博覧会の準備。

ウヴェセレクション。デザイナーは新人。エッセン新作。

スカウトアクション2位。

ダイス目が強さになるタイプのダイスプレイスメント。

だが、ダイスは一切振らない。

ラウンド最初に、各自が自分のダイスの出目を決める。

出目の数分だけお金を支払う必要があるので、やたらめったら大きな目にすることは出来ない。

「ケイラス」のように、ダイス配置とアクション実行が分かれているタイプ。

ダイスを置ききってから、各エリアでダイス目が大きいダイスからアクションを実行して良く。

いやらしいことに、アクションエリアのダイス配置マスの数よりもアクション数が少なくなっている。

つまり、全てのマスにダイスが置かれたエリアでは、出目の小さいダイスは何もアクション出来ない。

互いに牽制し合うシビアなインタラクション。

ちょっと古い感じもあるけど好き。

いくらでも借金できるあたりも良い。

アクション自体は、資源獲得だったり、それを使ったカード獲得、収入増加等々・・・

カードの得点差が派手で、途中はすごい点差が付くのだが、最終的には接戦に収まった。

ここら辺のゲームバランスは流石のウヴェデベロップ!

普段のウヴェとはちょっと毛色が違うけど、安心感のある面白さ。

エッセン新作で注目していたものは大体遊べたので、個人的なランキングを記しておこう。

1.ザ・クルー

2.バラージ

3.テラマラ

4.ディープ・ブルー

5.アズール:サマーパビリオン

6.マンダラ

7.ミヤビ

8.ビッグショルダー

9.マヤ

10.ファストスロース

(拡張等は除外)

去年のエッセンは個人的に不作だったが、今年は豊作!

その中でも、「ザ・クルー」が飛び抜けて良い!

そろそろトリックテイキングがSDJ獲っても良いんじゃないでしょうか。

「バラージ」「テラマラ」「ビッグショルダー」と重量級も高いレベルでバラエティにも富んでいる。

去年の感じから、しばらく業界が停滞するかと思ったのだが早くも復調の様子で嬉しい限り!

ケイラス1303

Caylus 1303

評価:5/10

「ケイラス」のリメイク。

かなり手を加えられている。

9ラウンドで終わるようになったり、お金が無くなりワーカーがリソースとして代替されていたり、ルール分量やプレイ時間を減らす工夫がなされている。

スッキリしてはいるのだが、「ケイラス」にあった重厚感みたいなものが無くなっていて寂しさを感じる・・・

そして、何よりも大きな変更であり、最も不満なのはキャラクターという特殊能力の追加。

「ワーカーが置かれている場所にもワーカーが置ける」「城建築の得点が増える」「他プレイヤーがパスした後の追加コストが無くなる」等々・・・

弱いものから強いものまで様々。

最初にこれらを1枚ずつもってゲームを開始する。

そもそも「ケイラス」に特殊能力を入れること自体がナンセンスに感じるのだが、そんなことよりも何よりも納得がいかないのは、「他プレイヤーのキャラクターを奪い取ることが出来る」って部分!

しかも、特に制限なく自由に取るタイルを決められ、取られた方に何の補償もない・・・

強烈な直接攻撃!時代に逆行している!古臭すぎる!

昨今のソロプレイに偏り過ぎたトレンドからの振り戻しで、インタラクションが強いゲームが見直され始めている感じはするのだが、そうは言っても、これは直接的すぎる・・・

何の工夫もない昔まんまのインタラクションを取り入れてどうする!

ころころプレイヤーの能力が変わるので、人の動きが読みにくくなっているのも良くない・・・

個人的な感想としては、完全な劣化リメイク。

僕の「ケイラス」の思い出が強すぎるだけか・・・

このリメイクから入る場合は、そこまで拒否反応は出ないかもね。

久々に「ケイラス」を遊びなおして冷静に判断してみたい。

チャータ

Chartae

評価:5/10

タイル9枚だけを使ったシンプルな2人用ゲーム。

クニツィア新作。

片方が陸を担当、もう片方が海を担当。

ゲーム開始時は、1枚だけタイルが置かれている。

手番では、「新たなタイルを1枚配置」か「既存のタイル1枚を時計回りに90度回転」を行う。

3×3の9枚が出そろった時点で、自分の担当地形の最大エリア(枚数)勝負。

回転を時計回りに限定しているところが肝だろうか・・・

タイル構成がわかってからの勝負っぽいが、そこまでやろうと思わせる魅力が足りない・・・

ガチアブストラクト好きには合うかも。

元から日本語ルールも付いているが、機械翻訳丸だしな上に誤訳もあるので注意!