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タグ: boardgame

サークルズ

Circles

評価:5/10

鉄球をはじくルーレットシステムのゲーム。
ザ・クルー」「ザ・キー」のトーマス・シング新作。

ボードが両面になっていて、2種類のゲームが遊べる。

1つ目は「ダーツ」。
こっちはシンプルで、鉄球をはじいて止まった位置に自分のキューブを置く。
既に他プレイヤーのキューブが置かれているとそれらをどけて自分のキューブを置ける。
4回ずつ手番をしたらラウンド終了で、キューブを置いているマスの得点を得る。
同じマスに同じプレイヤーが3キューブ配置するとサドンデス勝利。
連なる3マスか4マスにキューブを置けてもボーナス点が入るようになっている。

2つ目は「ワイルド・ウェスト」。
こちらは少し複雑。
鉄球をはじいて、止まった位置のアクションを実行する。
アクションは「金貨1枚貰える」「お金を払ってアイテムを買う」「ダイスロールして出た目の物を他プレイヤーから奪う」「銀行に預金 or 引き出し」等々・・・
「ルビー2つを支払って牧場を買う」アクションを最初にできたプレイヤーが勝ち。
しっかり収束するように調整はされてそう。

「ザ・クルー」や「ザ・キー」程の新規性は無いけど、球を使ったルーレットは棒を回すルーレットよりも止まり方が緩やかなので興奮度が高い!

ソルトン・シー

Salton Sea

評価:6/10

アメリカ西岸ソルトン湖での資源採掘がテーマ。
新人デザイナーの新作。

採掘して得た塩水を加工して地熱やリチウムを得て、それを売却したり、契約達成に使う。

カードの使い方が特徴!
お金カードは$1、$3、$5とあるのだが、全て裏面にアクションが描かれている。
通常通りお金として使う場合は裏のアクションは関係ないのだが、アクションとして使うことも出来、アクションとして使ったカードはラウンド終了時手元に戻ってきて、次ラウンド再利用できる。
もちろん、高い額面のお金のアクションの方が強力になっているので、アクションとして使い倒したいのだが・・・そうしていると使えるお金が制限される・・・というジレンマ!

このシステムのおかげで(せいで?)、常に金回りが厳しく、ずーっと悩ましい状態が続く。

得点経路も色々あるので、やりがいはあるのだが、初回プレイは情報量の多さに圧倒されることにはなるかも。
多くのゲーマーに受けそうなゲームデザイン。

ザッツノットアハット:ポップカルチャー

That’s Not A Hat – Pop Culture

評価:6/10

ザッツノットアハット」の続編。
ニュルンベルク新作。

続編と言ってもそこまで変化はない。

背面の矢印に「ワイルド」が追加され、(自分以外の)誰に対してもカードを渡せるようになった。
ルールを聞いた段階だと、「すごい混乱する!」と思ったのだが、特徴的な裏面なので逆にすごい記憶できるようになっていた。

あと、イラストが全部変わっている。
ポップカルチャーっていう副題の通り、昔、流行った物ばかり。
ものによっては正確な名称がわからないものもあるので、適当な名前を付けることになるのが「ナンジャモンジャ」っぽくて面白かった。

ばったポーカー

Heuschrecken Poker

評価:5/10

心理戦で野菜の取り合い。
「ごきぶりポーカー」「おばけキャッチ」のデザイナー新作。

1~6とAとXのカードセットを各プレイヤーが持つ。

場に3枚のカードがめくられ、これを取り合うためにカード1枚同時出し!
同じカードが複数枚出た場合、それらのカードは除外。
大きい数字順に場のカード1種類を全て獲得していく。
ただしAが出ている場合は、そのプレイヤーが場のカードを総取り。
Aが出ている時にXも出ている場合は、Xのプレイヤーが場のカードを総取り。

同じ野菜を3つ集めると、それらを捨てて1点獲得。
バッタはお邪魔カードで、3枚集めてしまうと、野菜をすべて捨てないとダメ。

かなり心理戦なゲームだが、「6を出せば絶対に安全」な場があったり、カウンティングしていると絶対に安全な札がわかったりする。
が、そんな努力するよりも、ワーワー楽しむのが正解な気がする。

キング・コマンド

The King Commands

評価:5/10

アーサー王伝説がテーマ。
役を揃えて攻撃と防御!

カードをドローして手札から役を出すことで攻撃!
攻撃するプレイヤーを選んで、攻撃されたプレイヤーは防御をする。
強い役ほど強い攻撃になって、防御がしにくくなる。

このゲームが良いのは、攻撃されたプレイヤーにデメリットは無い!
攻撃を通してしまった場合「布袋カード」を相手に得点として取られてしまうのだが、この「布袋」カードは自分が持っていても何の役にも立たないので、奪われても何も痛くない。
逆に防御を成功すると自分が得点できるので、メリットしかない。

ちょっとルールが混み入っていて、それを頭に入れるのに少し手間取るが・・・
それを乗り越えれば、テンポ良くセットコレクションが楽しめるお手軽カードゲーム。

クーハンデル・フェスティバル

Kuhhandel: Festival

評価:6/10

「クーハンデル」をスピーディーに。
ニュルンベルク新作。

「クーハンデル」は面白い競りゲームなのだが、プレイ時間が長いのが欠点・・・
基本ルールを変えずに、展開を早くしてきた!

まず、山札が無くなり、各自に家畜カードを均等に配るようになった。
手番で「競売」する場合は、手札から家畜カードを出して競売にかける。
しかも1枚じゃなくて2枚!

各家畜4枚ずつっていう構成は変わらないんだけど、4枚のうち3枚を揃えると得点化できるようになった。
残り1枚は、既に購入済みの場合は失点となり、手元に残っている場合は、以降お金として使えるようになる。
あと、ワイルド家畜カードもあって、セットが作りやすく、ゲームが終わりやすくなっている。

あと、「取引」も少し変わっていて、同時出しじゃなくて、手番プレイヤーが出した枚数を見てから、もう一方のプレイヤーが提示できるようになった。
0金カードのブラフがより有効になった。
僅差で負けた時の致命傷具合は変わらずだが・・・

かなりスピード感は増している!
でも、終盤に絶対勝てないプレイヤーが出てしまう感じは、変わらず・・・

ラマ カダブラ

L.A.M.A. Kadabra

評価:6/10

ラマ」に色々と要素を追加した新作。
ニュルンベルク新作。

まず、色々とカードが追加された。

「2/3」「4/5」カードは、どちらの数字としても使えるカード。
3→2/3→2 みたいな順番で出すことで、場の数字が下がったりすることもある。

数字の横に■が付いたカードは次の(降りていない)プレイヤーが1枚ドロー。
数字の横に●が付いたカードは降りていないいずれかのプレイヤーに自分の持つ最少額のチップ1枚を渡す。
数字の横に★が付いたカードは、マジックチップを獲得できる。
マジックチップは手番で使うことでソフトパスが可能。

あと、マジックショーボードの追加。
ラマを出すたびに、自分の持つ最少額のチップ1枚をマジックショーボードに置く。
マジックショーボードにチップが5枚以上溜まると、手番でラマを出さない限り、マジックショーボード上のチップを全て受け取らなければならない。

●カードやマジックショーで、10点チップが飛び交う展開になるので、ガチラマプレイヤーには嫌われそうなバリエーション。

マジックショーボードへのチップの溜まり具合が指針の一つになっていて、盛り上がりどころはわかりやすくなっているように感じた。
個人的には普通の「ラマ」よりも好き。

臆病なチキン

Feiges Huhn!

評価:5/10

同じ色かより低い数字をめくるバーストゲーム。
カフーツ」デザイナーのニュルンベルク新作。

1~8,3スートが2枚ずつ。

ここから3枚を得点カードとして除外して、他を全員に均等に配り個人山札とする。

基本はシンプルで「山から1枚めくって場に出す」か「場のカード1枚を引き取る」の2択。
カードは失点の元となるので、基本、山からめくりたいのだが、直前のカードと「色が違う」&「数字がより大きい」とバースト!
場に溜まったカードを全て引き取ることになる。

引き取ったカードは個人山札の下に入れるのだが、山に入れずに失点札として確保することも出来る。
というのも、7や8という大きい数字のカードが自分の山札に入ると後々後悔することになるからだ。

ここまででも、十分ゲームとして成立しているのだが、このゲームは手番プレイヤーに対して「チキン(臆病者)!」宣言が出来る。
チキン宣言されたのに「場からカードを1枚引き取る」を選ぶ本当のチキン野郎はチキン宣言したプレイヤーからカードを1枚受け取らなければならない。
チキン宣言に歯向かって、カードをめくって成功した場合は、逆に手番プレイヤーがチキン宣言したプレイヤーにカードを1枚渡せる。
無理やりゲームの盛り上げを作るルールのようで、エレガントさは無いが・・・
パーティーゲームを楽しむ為のガイドラインと言ったところか・・・

同系統でパーレット作の「チキンアウト」があるが、あっちの方が通好みのゲームデザイン。
「カーフツ」といい、今作といい、初心者向けのゲーム作りが上手いデザイナーだね。

卓上ヘボコン 対戦キット

HEBOCON

評価:5/10

技術力が低い人限定のロボットコンテスト「ヘボコン」。
実在するイベントみたいなんだけど、それをボードゲーム化。

「パッチワーク」風にタイルを獲得。
集めたタイルを「ウボンゴ」風にマイボード上にリアルタイムパズル配置。
最後に配置したタイルの能力を「ロボラリー」的な押し出し合い。

色んなゲームをゴチャマゼにした感じだけど、それが(おそらく)イベントの「らしさ」を出している。

真剣に遊ぶ類のゲームじゃ無いけど、イベントのノベリティと捉えると、とても良く出来ている。

ヴァイ

VYE

評価:6/10

塗り替えが横行するダイナミックな陣取りゲーム。
2013年発売。

ランダムな地形カード4枚を手札として持つ。
それとは別に、各自、同じ内容のファミリーカード4枚を公開手札として持つ。

手番ではいずれかのカード1枚を場に配置し、手札4枚に補充。
地形カードは、そのカード自体と隣接する同じ地形グループ全てを自分の領土と出来る。
ファミリーカードは強力!そのカード自体と「周囲8枚のカード」「上下左右4枚のカード」「斜め隣接4枚のカード」「周囲のいずれか1枚のカード」を自分の領土と出来る。

これを繰り返し、山札底付近の終了カードが引かれるとゲーム終了。

自分の一番大きな領土グループを構成するカード枚数が得点となる。

最初は盤面が狭いので特に理由のないやったやられたを繰り返していて「大味なゲームだなぁ」と思ったのだが、最終的に1つの領土グループしか得点にならないので自然とライバルとなる相手が決まっていく。
内陸のカードは塗り替えにくいので、それを狙って早めにファミリーカードを使うか、終盤の戦いに備えて温存するか。

各地形カードは4枚ずつしかないっていうのは重要な情報なので、最初に説明した方が良いだろう。

バチバチの殴り合いのゲームなんだけど、短いゲームなので険悪にならない。
ルールもシンプルだし、もうちょっと話題になっても良かった気がするんだけど・・・
今発売されていたなら、どこかからシレっと日本語版出てもおかしくないゲーム。