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タグ: 英数字

Passt nicht!

Passt nicht!

評価:5/10

出せないカードを得点化できる「ウノ」。
新人デザイナー(今年はコスモスから「ウェーブ」も出している)。エッセン新作。

捨て札のカードと数字か色が一致するカードを出していく、いわゆる「ウノ」系のゲーム。
が、このゲームは手札をなくすことが目的ではない!

捨て札のカードと数字も色も一致しないカードを自分の前にプレイすることが出来る。(そうした場合、山からカードを1枚引く)
これらのカードは色ごとに分けてスタックしていく。
最終的に、この自分の前のカードがプラス点となる。
そうなると、「ずっと自分の前にカードをプレイするだけでいいじゃない!」となるが、自分の前のカードが捨て札のカードと色か数字が一致する場合「それが出せるでしょ!」ってことで、自分の前にカードをプレイすることは禁止される。

このルールによって、他プレイヤーの前のカードと合うように捨て札のカードを調整して、得点を吐き出させるいじわるプレイが横行しはじめる。

なかなか面白いゲームなのだが、ちょっと手なり感が強いかな・・・
もう一工夫で化けそうな気もするが。

5つの塔

5 Towers

評価:6/10

取る枚数で競る競り。
マジックメイズ」「ファン・ファクト」デザイナーのエッセン新作。

場に5枚のカードが並ぶ。
順番に「取る枚数」でせり上げ競りを行う。
競り落としたプレイヤーは、宣言した枚数だけカードを取り、自分の前に並べる。
各色の塔は1つずつしか存在できず、降順で積み重ねないとイケナイ。

自分の前に置けないようなカード枚数を宣言できないので、飛ばし過ぎると後半、何も言えない状況になってしまう・・・
塔の伸ばし方のバランス感覚が大事なのだが、引き運もそこそこあって遊びやすい。

シンプルながら王道感のあるカードゲーム。
新たな定番となりえるかも。

13ゴースト

13Ghosts

評価:4/10

相手の伏せたカードを当てる。
二人用ミニマル推理ゲーム。(4人だとペア戦)

カードは1~13の13枚だけ。
手札2枚から1枚を自分の前にセット、残った1枚を手札。
相手がセットしたカードを言い当てるのがゲームの目的。
手番では「手札を表向きで出してテキスト効果」か「手札を裏向きで出して相手のセットカード宣言」。

カード効果が強力なので、早々に3択ぐらいに絞り込める。
あと、相手の動き等からの推測であてずっぽ宣言!
大体、適当ヒットになる気がするので、当てた側も当てられた側も納得がいかない・・・

3000人のならずもの

3000 Scoundrels

評価:4/10

スリーブ内に透明カードと背景カードを合わせて入れて3000種類の特殊カードを作り上げる!
っていうギミック1つでゴリ押しのゲーム。
「トワイライト・インペリウム」「バトルスター・ギャラクティカ」のデザイナー。

システム自体は結構シンプル。
0~6のカードが構成される個人デッキから4枚を引き、それを1枚ずつプレイしていくだけ。

カードはマイボード上のスロットにプレイする。
例えば4番のカードスロットは「4金を得る」なので、ここに4のカードをセットして4金を得る。
が、カードは裏向きでセットするので、嘘をついても良い。
しかも、嘘をついてもアクション自体は実行可能!
他のプレイヤーは嘘だと思ったら、自分のチップをカード上に置いて、ラウンド終了時にブラフチェックできる。

特徴は、ならず者カード。
スリーブに透明カードと背景カードを1枚ずつ入れることで、2枚の能力が組み合わさったならず者が誕生する!
これらのカードを金で雇うことで、自分の各アクションを強化していくエンジンビルド。

特殊効果でワーワーかと思ったのだが、どちらかと言えばブラフ合戦でワーワーの方だった。
どっちのワーワーも苦手なジャンルなので、合わないゲームなことに変わりはないのだが・・・
得点経路が絞られていて遊びやすくしていたり、やらせたいことの焦点が絞られているのには好感が持てる。
そして、「2種類のカード組み合わせて3000種類!」が、とにかくやりたかったんだなっていうのは伝わってくる。

1998 ISS

1998 ISS

評価:5/10

国際宇宙ステーション(ISS)で様々なミッション達成を目指す。
ルーピングゲームズ。

手番では8種類のアクションのいずれかを選択して実行するだけなのだが、それらが入り組んでいる。
ロケットにワーカーやリソースを積み込み、そのロケットが打ちあがるとISSにワーカーやリソースが届く。
が、元からISSにいたワーカーは戻ってきてしまう。

自分のワーカーがISSに多くいる間に目標達成カードの達成を目指す。

重量級ゲームのシステムを小さいコンポーネントで実現している意欲作なのだが・・・
小さい箱に様々な要素を凝縮!っていうよりは「無理やり詰め込んだ」印象で、ルールが体に馴染まないうちに終わってしまった。

大箱でしっかりしたゲームボードが付いてたら、また印象が違ったかも。

E.T.

E.T. The Extra-Terrestrial: Light Years from Home Game

評価:5/10

映画「E.T.」のボードゲーム。
IPものを得意とするプロスペロ ホール作。

全員で協力してE.T.を母船に戻すっていう映画のストーリーまま。

手番は3アクション制。
移動と盤面のアイテムの回収がメインとなる。
手番毎にダイスを振って、その出目に応じて敵(エージェントやパトカー)が移動する。
子供やE.T.が捕まるとE.T.のライフポイントが減ってしまう。

同じ色のアイテムを対応するエリアに運ぶことでデバイスダイスっていうのを作れて、これをゴール地点に運ぶことで手番毎にデバイスダイスを振ることが出来るようになる。
デバイスダイスで当たり目が出ると、母船が近づいてくる。

母船がゴールに到達して、E.T.をゴールまで届けることが出来るとプレイヤーの勝利。

相変わらず、原作をゲームに落とし込むのが上手くて、E.T.を自転車のカゴに入れて運ぶのはもちろん、子供駒同士をくっつけることで、それぞれの能力を使ったり一気に長距離移動することが出来るようになる。

ゲームとしては、ちょっとダイスロール運のウェイトが重すぎる気がするが・・・
原作モノはこれぐらいが丁度良いのかも。

OK牧場

O.K. Corral

評価:5/10

カードをめくって、指示通りのアクションを行う。
反射神経パーティーゲーム。

指示の種類が多くて、10種類近くある。
反射神経以前に、これらを覚えるのが大変大変・・・

序盤は、カードがめくられて、「・・・これ何だっけ?」という状態に。

しばらくすると慣れてきてゲームになってくる。
立ち上がって敬礼したり、手を銃の形にして撃ち合ったり・・・
バカらしさが面白い。

QE:コモディティ

QE : commodity

評価:7/10

QE」に金、石油、仮想通貨を追加する拡張。

基本ルールは変わらないが、入札額2位がコモディティタイルを購入できるようになった。
基礎点が低いがマジョリティ点のある「石油」。
得点の振れ幅が大きい「仮想通貨」。
基礎点が高いが暴落の危険性のある「金」。
購入してからでないと得点は分からないのだが、平均すると6点ぐらいだと思うので、1位が獲得する産業タイルよりも少し点数が低いぐらいかな。

そして、2位の入札額はオークショナーに支払われる。
ただし、オークショナーが2位になった場合は銀行に支払うことになり、数少ない収入機会を失うので結構な痛手。

2位も得点を取るようになったので、大胆な値付けがしにくく展開は地味になる気がした。
2位までわかることで、相場観もつかみやすくなっている。
「みんながどれぐらい使ってるかわからん!」っていう状態が「QE」の魅力だと思うので、それが薄れてしまっているのは少し残念に感じた。

得点経路が増えたり、強引なインフレ戦術が使えなくなっていて、ゲームとしては綺麗になっている気もするのだが・・・
整えてしまうと魅力が削がれる。
ルールに穴のありそうな荒々しさも含めての「QE」ってことだろうか。
なんとも評価の難しい拡張だ。

27番目の乗客:狩猟列車

27th Passenger: A Hunt On Rails

評価:5/10

推理+バッティング。 

匂い(芳香、普通、悪臭)、
見た目(フォーマル、カジュアル、奇抜)、
声(優しい声、金切り声、深い声)
という3種類の特徴を持った27人のキャラクター。
それらのなかから1キャラを担当しつつ、他のプレイヤーのキャラクターを推理して殺す!

推理と書いたが、このゲームの推理は簡単。
1人を指定して、匂いか、見た目か、声を教えてもらえる。
つまり同じ人に3回質問したキャラクターが確定する。
しかも、誰にも割り当てられていないキャラクターの情報が次々と公開されるので、バンバンわかってくる。

推理よりも、アクションにバッティング的な要素があるので、そこでの読み合いだったり、誰が誰の情報を握っているかのマルチ的な縛り合いが発生する。

あと回答方法もちょっと変わっていて
「○○さんのキャラクターは●●!」って言うんじゃなくて、
「この中にキャラクター●●が居る!」って言う。
指定されたキャラクターを持っているプレイヤーは脱落!
流れ弾に当たって死んじゃうこともある。

なんとも雑だが、推理ゲームにしては短時間なので許せる。

情報がバシバシ出てくるので、詰めて詰めて確信を持って殺しに行くよりも、ある程度絞れたらエイヤッと行かないとダメそう。
真の推理好きには合わないかもしれないけど、軽いノリで遊ぶのは良さそう。

80デイズ

80Days

評価:6/10

「80日間世界一周」モチーフのレースゲーム。
キャメロット」デザイナーのエッセン新作。

パーレットの「80日間世界一周」とは別物。

システム的にはワーカープレイスメントになるのかな?

アクションの種類としては
・移動(鉄道、船、特殊)
・買い物(バザー、マーケット、ブラックマーケット)
・コイン獲得

コイン獲得以外のアクションはコインをアクションエリアに置く。
最初の人は1コイン、次の人は2コイン・・・とコストが増えていく。

買い物はアイテム1つを獲得できる。
アイテムは自分のトランク内に配置しなければならず、ちょっとしたパズル。
アイテムは特定のルートの移動だったり、個人目標の達成に必要になってくる。

5ラウンドでゲーム終了で、それまでにゴール出来ないと、足りない歩数がマイナスになってしまう。

ルールだけ読むとなんてことないゲームなんだけど、実際遊んでみると何か楽しい。
マップのルート構成が良く出来ているのか、乗り物の人気が上下して、それを乗りこなす感じが面白い。
あと、毎ラウンド最初の公開される新聞カードによるイベントが、普通のゲームならゲンナリする要素となるのだが、今作だと意外なハプニングも楽しめてしまう。
テーマの強さだろうか。

「キャメロット」程の爆発力は無いけど、古き良きドイツゲームを遊んでいるような感じもありつつ、しっかり締めるところは締めていてダレない。
なんだかこのデザイナーとは気が合いそうな予感がビンビンきてます。