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中の人なんかいない!

評価:4/10

2種類のリード方法があるトリックテイキング。
十式ワークス。

4スート。1~15。
8以下は人間ランクのみ、9以上は人間ランクと着ぐるみランクが書かれている。

リードプレイヤーが人間ランクでカードが出した場合、普通のマストフォロー切り札ありのトリックテキングを行う。
獲得札は表向きで自分の前に並べておく。

リードプレイヤーが着ぐるみランクでカードを出す場合、裏向きでカードを出す。
さらにメイフォロー。
カードを出す際に、チップを3個まで追加出来て、ランクに加えることが出来る。
勝者は自分が出したスートの獲得済みの表向きのカードを得点化できる。
更に切り札が変更される。

トリックに勝つにも、得点化にも、切り札を変えるにも、とにかくハイカードが無いと戦えない。
手札運がほとんどな気がして、どう動くのが良いのか全然見えなかった・・・

十式ワークスさんのゲームはトリッキーながらもどこかに見どころがあるゲームが多い気がするが今作はそれが見当たらなかった。
どこかルールを勘違いしているのだろうか?

ナクベの財宝

Treasures of Nakbe

評価:6/10

クニツィアの「ドラゴンの宝石」のリメイク。

マップ変更が主な変更点かな。

今作のマップも両面マップ。
蛇っていう1回だけ発動の即死マスが追加されている。

あと、マップ上に落ちている得点が一律1点じゃなくて、0~3点のランダムになっている。
これは、勝者が誰かわからなくする良い変更じゃないかな。

最初、厚紙をスタンドに差し込むタイプのキャラクター駒が嫌かなと思ったけど、遊んでみるとそんなに嫌じゃなかった。
むしろ、キャラクターにあだ名を付けて遊ぶことになるので、愛着が湧いてくる。

総じて、良いリメイクだと思うので気になっていた人はこっちを買えば良いと思うよ。(買い替える程ではないけど)

ナイトクラブ

Spelunke

評価:5/10

ナイトクラブで客同士をマッチング。
ウヴェ。2005年。

基本は、神経衰弱なのだが、同じ客同士を組み合わせるだけじゃなくて、特定の組み合わせで特殊効果が生まれる。
組み合わせによって効果が異なるのだが、フレーバーと合っていて意外と覚えられる。
アル中の後にパンクがめくられると、乱闘が起こって、カードの位置が入れ替わる、とか。
ヒッピー同氏がめくらえると、タバコを吸いに行くので連続手番は出来ない、とか。

あと、普通の神経衰弱と違ってめくられる場所が6か所に限定されているので、記憶で疲弊することがないのも良い。

ナナ・クリスマス

Nana

評価:6/10

ナナ」のクリスマスバージョン。

ちょっとしたバリエーションルールが追加されている。

特定の数字が得点化されると、全員が手札を左隣に渡す。
これによって情報量が増えて、ゲームが一気に進むようになっている。
あと、結構記憶が混乱して、指名する人を間違えてしまったりする。

変わらず面白く、イラストも可愛い!
まさにクリスマスパーティーにピッタリなゲーム。

なんちゃって銀行強盗

Bank Robbers

評価:6/10

銀行員が銀行強盗。
「銀行強盗」「グレイブディガー」のリメイク。
クニツィア作。

場には5つの銀行。
各銀行の前には裏向きのカードが1枚ずつ。
プレイヤーの手札は5枚、持ち金は10金。

手番では、アクションカードの山から1枚めくって、そこに示された行動を行う。
勝手にアクションを決められるっていうのは中々新鮮。
アクションは
・手札のカード1枚をいずれかの銀行の前に裏向きで配置。
・配置済みのカード1枚をのぞき見。
・配置済みのカード1枚を表向きにする。
・銀行1つを指定して銀行強盗決行。

銀行強盗決行となると、全員が手持ちのお金を握って一斉公開。
銀行の前に並んでいるカードも公開して示された合計がその銀行にあるお金となり、そこから分け前を取っていく。
自分が握った額が分け前となるのだが、少ない額のプレイヤーから取っていく。
自分が握った額が残っていないければ、分け前を貰えないどころか、自分が握ったお金も没収となってしまう。

銀行の前のカードの情報は、多くても半分ぐらいしか把握できないのだが、その場を特殊な状況にするキャラクターカードというものがあって、これが紛れ込んでいることを知っていると俄然有利となる。

キャラクターカードの枚数のカウンティングは重要なので、最初に枚数を説明しておくとより楽しめると思うよ。

ナイト・オブ・ザ・ニンジャ

Night of the Ninja

評価:5/10

ブースタードラフト&正体隠匿。
2陣営に分かれて殺し合い。
Tabletopiaでプレイ。

ブースタードラフトするのは陣営カードじゃなくてアクションカード。
3枚をブースタードラフトして最後の1枚は捨てるので、手札は2枚。
カードの起動順が決まっていて、早めの能力は弱くて、遅い能力は強い。

起動順が来ても、公開せずに他の強力な能力のふりをするブラフも可能。

全てのカードの起動機会が終わったらゲーム終了。
より多くのプレイヤーが残っている陣営の勝ち。
同人数の場合は、陣営カードの数字が小さい方が勝ち。
それも同値の場合は、陣営関係なく生き残ったプレイヤーの勝ち。

あと、プレイ人数が奇数だと「浪人」のプレイヤーが1人。
「浪人」は陣営の勝敗関係なく生き残れば勝ち。

カードの種類はそこまで多く無いので、1ラウンドやれば流れはわかるが、その分、展開幅はないかも。

今回5人プレイだったのは、少なすぎる気もするので機会があれば、大人数で遊んでみたい。

ないはずの記憶

評価:3/10

故人を偲ぶ体(てい)でのエピソードトーク。
同人ゲーム。

対象となる人物を決めて、その人物が亡くなっている体でエピソードを書いて、一番「らしい」エピソードを書くと得点。

大喜利にテーマをまぶしただけのコンセプトゲーム。 
気のしれた者同士が話のネタにするのには良いかもしれないが、紙に書いてまでとなると、とたんにハードルが上がる・・・
大喜利系ゲームは、スベるリスクを下げるのが役割だと思うのだが、今作はそこら辺のケア無しどころか、設定までもが笑えない方向に向かわせている。

ナイル・アーティファクト

Nile Artifacts

評価:4/10

ナイル川でセットコレクション。
「エリジウム」や「コスタリカ」のダンスタン&ギルバート。
エッセン新作。

手番では、自駒を動かして移動先のカードを1枚獲得。
駒は前には進めるが後ろには戻れない。

ゴールしたら、そのラウンド中移動は出来なくなり、手番がまわってくる毎に1金貰える。

全員がゴールすると、手元のカードを消費して建物カード上の駒を進める。
誰かが、建物カードの最上階まで進むとそのカードの決算が行われる。

このコンビのゲームは、シンプルながら一工夫が効果的に効いているゲームが多くて好みなのだが、今作はシンプルなだけで、全然深さが無い・・・
「そうだろうな」という動き方しかできない。

ナナ

Nana

評価:6/10

手札のある神経衰弱。

カード構成は1~12の数字カードが3枚ずつ。
各プレイヤーに手札を配るのだが、場にも裏向きで何枚か置かれている。

手番では、数字のカード3枚を公開することを目指す。
場札は好きなカードをめくれるのだが、他プレイヤーの手札のカードをめくる場合は「一番大きなカード」か「一番小さなカード」を指定して公開してもらう。
自分の手札からカードを公開する場合も、その制限は有効なので「持ってるのに出せない」っていう状況がたまに発生する。

大人もしっかり遊んだ気にさせてくれる神経衰弱。

ルールを読んだ印象よりも心理戦の要素もあったりして、そこを楽しめる人はより楽しめるんじゃないだろうか。

あと、勝利条件の付け方も上手くて負けているプレイヤーも「もしかしたら・・・」を期待できるようになっている。

少ない分量で、色んな意味を持たせていているルールでカッコイイ!

イラストや印刷も綺麗で総合的に見て下手な商業品よりも上を行っている。

ナイスミドル

評価:5/10

3人専用の「ハゲタカの餌食」。
少し前の同人ゲーム。

2枚の得点カードを「ハゲタカ」式の同時カード出しで取り合う。
一番大きな数字では無くて、中間の数字を出したプレイヤーが1枚取る。
中間の数字により近い数字を出したプレイヤーが残った1枚を取る。

得点カードはプラス点とマイナス点と特殊カード。

「ハゲタカ」だと、マイナス点だとルールが変わるので「大きい数字が強い!」という絶対的なルールがあるからこそバッティングが際立つ。
今作はプラス点の取り合いだと「中間の数字が強い!」のだが、マイナス点の避け合いだと「端の数字が強い!」ことになる。

これを深みがあると捉えるか、思考がブレると捉えるか・・・