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ザ・アカデミー

The Academy

評価:5/10

「ハリーポッター」的な魔法学校がテーマのトリックテイキング。
エッセン新作。

4スート、1~9。(4人プレイ時)
マストフォロー切り札有り。

各自役割が割り当てられる。
「キャプテン」&「チームプレイヤー」vs「マスターマインド」の獲得トリック数勝負。
「不良」は「3色のカードを集める」っていう独自な目標を持っている。

手札8枚が配られた後、残った4枚をマスターマインドが見て、そこから1枚を「切り札」か「ルールカード」として割り当てる。
残った3枚を「チームプレイヤー」が受け取り、残った方に割り当てる。

「マスターマインド」が1人で2人と勝負するので不利っぽいが、ほとんどルールカードがマスターマインドが有利になるルールになっているので、むしろ有利とさえ思える。

もっと荒いゲームを予想していたのだが、思った以上に普通のトリテだった。

役割が4種なので、4人専用かと思ったが、3人プレイで抜ける「不良」は良くも悪くもマイペースな目標なので、3人プレイでも十分楽しめた。
むしろ、3人プレイの方がゲームの方向性が見えやすくて良いかも?

最強王者決定戦!

Champions!

評価:6/10

様々な人物・キャラクターを様々な勝負で対決させる。
パーティーゲームを多数出しているレポス&「ボタニク」や「アンクォール」のデザイナートリオ(うち1人はセバスチャン・ポーション)。

同じコンセプトのボードゲームはいくつかあったが、議論・弁護しあったりして1試合が長くテンポが悪かった。
今作は、そこら辺をスマートに解消して、ライトに遊べるパーティーゲームに仕上げている。

8人の人物がトーナメント式で対決していくのだが、対決ごとに項目が違う。
「キウイを皮ごと食べそうな方」
「派手な下着をつけている方」
「自転車に補助輪をつけている」
等々、いろんなバリエーションがある。

そのトーナメント表を見て、だれがチャンピオンになるかを予想。
対決は全員の多数決で決まる。
この時、議論なんかは一切ない!各自がどちらが勝つかを判断して同時出しだ!
多数側に投票したプレイヤーは勝利点獲得。
これをチャンピオンが決定するまで繰り返す。
チャンピオン予想が当たっているとボーナス点。

チャンピオンを当てることももちろん大事なのだが、そのボーナス点はそこまで大きく無く、あくまでメインは各対決の多数派に投票することで得られる点!
このあたりの得点バランスのおかげで、(たとえ自分のチャンピオン予想した人物が初戦で敗退しても)真剣に勝敗を判定する気になるようになっている。

2ラウンドやるのだが、逆転性を考えると2ラウンド目は倍の点が入っても良いかもね。

サヴェッジボウル

Savege Bowl

評価:4/10

ヒーフー」に似た2トリックしか取ってはダメなトリックテイキング。(4人プレイでは3トリック)
同人ゲーム。

5スート、1~13(4人プレイ時は1~11)。切り札スートのみ1~8。

最初の5トリックは2番目に強いカードを出した人がトリックを取り、一番強いカードを出した人はカードを1枚捨てて、次のトリックお休み。
6トリック目以降は、通常通り一番強いカードを出した人がトリックを取る。

「なるほど、手札が強すぎる人は前半戦で手札調整するのね。面白そうじゃない」と思って遊び始めたのだが・・・どうも良くない・・・

「ヒーフー」の4人戦でも感じたのだが、トリックを取りすぎてはイケナイルールのゲームでは、総トリック数が足りないようにしないと、よっぽど手札が良くない限り「とにかく負ける」っていう思考にしかならないので、プレイングに工夫が出来ない・・・
前半で手札を捨てるルールも、13がラッキーカードになっていて、その下がアンラッキーカードになっているに過ぎない・・・

「とりたくない系」トリテになっているにもかかわらず、切り札があるのも不思議。
カメレオンカードの扱いも雑で、全員が1つずつ持っている延命装置としてしか機能しない。

イラストはとても魅力的なだけにもったいなく感じた。

ザ ドッグ ゲーム

The Dog Game

評価:3/10

「ザ キャット ゲーム」の犬版。
ド直球の大喜利ゲーム。

セリフに合わせた犬写真、有名人が飼ってそうなそうな犬写真、テキストの穴埋め&犬写真。

むき出しの大喜利。

犬に限定していることで、解答幅も狭まっている気がする。

犬の写真もそんなに良くない。

サンフランシスコ(アミーゴ)

San Francisco

評価:5/10

1906年のサンフランシスコ地震で壊れた街の再建。

競りで盤面にマーカーを置いていき、マスのマジョリティを取れることが確定すると得点。
とにかく競りに次ぐ競り!

競りの方式は大きく3種類。(ラウンド開始時に山からカードをめくって決める)

1つ目は影響力を使った競り。
全員が0~9の影響力カードを持ち、そこから1枚を同時出し。
上位〇人がマーカーを置ける。(何位まで置けるかは毎ラウンド変わる)
同じ影響力を出してしまうとキャンセルされる「ハゲタカ」式。
マーカーを置いたプレイヤーは出したカードの影響力を失うので、あんまりはっちゃけ過ぎると、後で後悔することになる。

2つ目はお金を使った競り。
こちらはスタンダードな周回競り上げ式。
最後に残った1人だけが競り値を払ってマーカーを置ける。

3つ目は配置場所同時決定のバッティング。
まず、全員が「4のマス」か「5のマス」か「6のマス」のどれにマーカーを置きたいかを同時決定。
1人だけが選んだ場合は、1金だけ払ってマーカーを置ける。
2人以上が被った場合は、紙幣を使った同時入札。

他にも、定期的にイベント的なアクションカードがめくられるのだが、これの実行権利も競る!

とにかく競り!競り!競り!

「ハゲタカ」式のキャンセルや「バッティング」で被らなかった場合のポロリ配置、イベントでの資金の補充タイミング等々・・・そこかしこに粗さがあるゲームなのだが、全てが粗いので許せる感じがある。
むしろガチガチのバランスで、競り続けてたら疲れ果ててしまうだろう。

昔のボードゲームを懐かしむノスタルジィもあって、大変楽しめた。

ザ・マインド:ソウルメイト

The Mind Soulmates

評価:6/10

ザ・マインド」の新しいバージョン。
デザインにシュタウペも参加。

基本ルールは同じで、みんなで協力して昇順にカードをプレイすることを目指す。

一人が予言者となって、今回使うカードの一部を見ることが出来る。
見た数字のいくつかをボードに書いて、みんなに伝える。
その後、カードを全員に均等に配って、ゲームを始める。
が、通常の「ザ・マインド」と違って、全てのカードを裏向きでプレイする。

全てのカードがプレイされると、予言者だけが確認して成否判定をする。
失敗していた場合、ボードに数字を1つ追加して、同じカードセットで再チャレンジ。

カード枚数は減ってるし、ヒントまで貰えるので、簡単かと思ったのだが・・・
難しい!
いつもの技を使っていても、ヒントで有るはずの予言者の数字が逆に雑念になったりする!

ゲームとしては確実に進化してきていて、今作を「ゲームじゃない!」っていう人は少ないんじゃないかな。

サバンナパーク

Savannah Park

評価:6/10

各タイルを1回ずつ移動するタイルパズル。
クラマー&キースリング。2021年。

マイボード上の各ヘクスにタイルがランダムに並んでいる。

手番プレイヤーはいずれか1枚のタイルを選択して、全員がそれと同じタイルを取る。
取ったタイルは裏返して、空きマスに配置する。
そうやって裏返ったタイルは確定されたものとなって、以降移動することは無い。
そうやって、表向きのタイル全てが裏向きになったらゲーム終了。

同じ動物のグループが大きくなるように配置することで高得点。

最初はオンラインで遊んだからか、「他プレイヤーの盤面まで気にしたくねぇ!」と感じたのだが、リアルで遊んでみると「全く気にしない!」。

ただ、それはそれで何気ない一手が致命傷になったりして、それが気になることは気になる。

サンスーシ(2022年版)

Sanssouci

評価:5/10

キースリング単独作「サンスーシ」のリメイク。
基本ルールは同じだけど、拡張が2つついている。

1つ目はマイボード上にボーナス&ペナルティマスを追加。

2つ目はイノシシコマの追加。
イノシシがいるマスにタイルを置くと1点もらってイノシシを隣接する空きマスに移動させる。
イノシシが移動できるマスがなくなったら除去して3点。
最終的にイノシシが残っていると失点となるので、終盤に除去するのがベストとなる。

元々地味なゲームなので、アクセントになっていいんじゃないかな。

サンタモニカ

Santa Monica

評価:5/10

サンフランシスコのビーチを舞台にカード配置と駒の移動の2層パズル。
「キャット・レディー」デザイナーの新作。

場からカードを取って、自分の前に配置していく。
カードには即時効果とゲーム終了時得点がある。
即時効果は「コイン獲得」か「人駒の配置 / 移動」。

人駒が今作の特徴。
カード上に配置&移動してスポットに収まることで得点となる。
逆に、ゲーム終了時までにスポットに収まれなかった駒は失点となってしまう。

コインを払うことで特別なアクションが出来る。
このアクションはゲーム毎に変わってくるのだが2枚同時に取れたり、配置済みのカードの位置を変えられたりする。

カード配置の制限は弱いが、そこに人駒のパズルがのってくるので、それが悩ましい。
とは言え、パズル難易度的には優しめで、カードの流れ次第なところもありそう。
得点形式やコインアクションのバリエーションがあるので、リプレイ性は高そう。

サビカ

Sabika

評価:6/10

3層ロンデルの重量級ゲーム。
アルハンブラ宮殿の建設がテーマ。
ビトク」デザイナーのエッセン新作。

ゲームボード中央に3層のロンデル。
各プレイヤーは、内側のロンデルに1つ、中央に1つ、外側に2つの駒を持っている。
手番では、いずれかの駒をロンデルしてアクションを実行する。
動かした駒は寝かして、ラウンド終了まで動かせない。
そうやって、4周すると全ての駒が寝るのでラウンド終了。
再び全ての駒を立てて使用可能にして、新たなラウンドを始める。

「ビトク」と一緒で、ルール量も情報量もかなり多いのだが、ロンデルの層毎にやれることがグルーピングされていたり、テキストカードはラウンド開始時にしか補充されなかったり、思考が迷子にならないように気が使われている。(とはいえ、最初は軽くパニックになる情報量だが・・・)

基本的に自分が得意なアクションを連打したくなるのだが、ロンデルだったり、4つの駒を順番に使わないとダメなルールが、それを簡単にやらせてくれない。
上手くやるとコンボで別のアクションに繋げられるので、それを使って得意なアクションに導くのが肝になるのかな。
リソースの所持上限が厳しめに設定されているので、コンボが連鎖しすぎないようになっているのも好印象。

インストに苦労したこともあって、1回遊んだ後には「面白いけど、もういいわ・・・」ってなったのだが、振り返ってみると、どのルールも良く考えられている気がして、リプレイ欲がグングン湧いてきている。
制限がきつく、何でもできるタイプのゲームじゃないので、窮屈に感じる人もいるかも。