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一文無し

Alles Futsch!

評価:5/10

オークションで競り落としたコレクションを他プレイヤーに売りつける。
F.X.シュミットの98年ゲーム。

結構な金額を持ってスタートするのだが、コレクションを購入したり売りつけられたりして、ドンドンお金が減っていく。
誰かが破産した時点で最もお金が残っているプレイヤーの勝ち。

3つのコレクションが描かれたカードから1枚を選び、それらをまとめて周回競り。
各コレクションの3つ目までは自分で獲得するのだが、4つ目以降は他のプレイヤーに2万で売りつけられる。

売りつけられるにせよ、自分で競り落とすにせよ各コレクションで3つ目を獲得したら3万のボーナスを銀行から貰えるので、これを狙いたい。
が、4つ目以降を売りつけられると、2万を売りつけてきたプレイヤーに払うと同時に銀行に1万を支払わないとイケナイ。
丁度3つずつを手に入れるのが理想となってくる。

競り落としたプレイヤーが次の競り対象を選ぶので、終盤は一方的な展開になる。
その状況に如何にもっていくかの勝負だろう。
売りつける相手は好きに選べるので、キングメイカー問題はあるが、独特な動きを一度は楽しめるだろう。(逆に言うと何度やっても同じ展開になりそうな気はする・・・)

イッツ・ア・ワンダフル・ワールド

It's a Wonderful World

評価:6/10

ブースタードラフトで拡大再生産。

エッセン新作。

「世界の七不思議」フォロワー。

7枚のカードをブースタータードラフト。

ドラフトが終わってから、獲得したカードのどれを建設してどれを資源にするかを決める。

カードを建設すると、資源の生産力が上がるので、その資源を使ってさらなるカードを建設していく。

拡大再生産部分に焦点を当たっていて、他の多くのフォロワーと違って特徴付けがしっかりしている。

ライトに遊ぶのには適した作りだが、ランダム性が強いのでやり込むタイプのゲームでは無さそう。

そのあたりをフォローする拡張が出そうな雰囲気は感じるが・・・

インプルーブメント・オブ・ザ・ポリス(新版)

評価:6/10

慶應HQの同名作を製品化。

イラストが付いて、とっつきやすくはなっているが、レイアウト等は同人版のまま。

洗練させたというよりは、綺麗にした感じ。

カード内容まで照らし合わせて無いが、システム的な変更は無さそう。

英語ルールも同梱されていて、慶應HQを世界に発信する意気込みが感じられてよい!

インドネシア

評価:6/10

インドネシア周辺での経済ゲーム。

スプロッターの長時間ゲーム。

プレイヤーは会社を所有して、運営することでお金を稼いでいく。

会社には生産会社と運輸会社がある。

生産会社は製品を生産して、それを都市で売却することで収入を得る。

その輸送で必要になってくるのが運輸会社。

輸送の際にチョビチョビと運送費で稼いでいく。

このゲームで肝となるのは「合併」。

同じ種類の会社を合併して、競りにかけることが出来る。

自分が絡んでいる会社だけでなく、他プレイヤー同士の会社も合併できるってのが面白い。

ルール量はソコソコあるが、理解してしまえばトリッキーな部分は少ない。

ただし、ゲームの流れを読み解くのは難しい!特に合併が及ぼす作用は、何回かプレイしないと見えてこなそう。

2回プレイした今でも、まだぼんやりしか見えてない。

にもかかわらず、何気ない合併が戦局に大きく作用するので同じレベルのプレイヤー同士で遊ばないと、経験者は不満を持つ展開になるのかも・・・

わかってくると更に面白くなりそうな気がする。

もう何年か後に遊びなおしてみたい。

イムホテップ デュエル

評価:6/10

「イムホテップ」が2人用に。

エッセン新作。

3×3のグリッドに駒を配置していき、縦列か横列に2駒以上置かれたら荷下ろしが可能になる。

荷下ろしをすると、その列に対応する船からタイルを獲得。

この時、タイルを自由に選び取れるわけじゃなくて、駒の並び順通りに取っていく。

タイルは、4種類の建物(ピラミッド、オベリスク、墓、寺院)に対応していて、自分の建物タイルに配置してく。

あと、アクションタイルもあって、手番で使用することで強力なアクションが可能。

船が縦横にクロスしているのが秀逸。

縦で使おうと思っていたのを横で使われてしまったり・・・ままならない。

「イムホテップ」は、お仕事感がある場面が多くて好みでは無かったのだが、今作は2人用なので問題なし!

システムはガチガチだが、タイルの補充運もあるのでそこまでシビアにならないのも良い。

好み!

インプルーブメント・オブ・ザ・ポリス

評価:6/10

古代ギリシャで、都市の繁栄を目指す。

慶應HQのデビュー作。

各自がダイスロールをして、各ダイスにアクションを割り当てる。

アクションには1~6の数字が割り振られていて、各ダイスには、ダイス目以下のアクションを割り当たられる。

つまり、純粋にダイス目が大きいほど有利!

これに最初「ん?」と思ったのだが、遊んでみると狙ってダイス運を取り入れているのが分かった。

難しいゲームではないのだ。

最初の内は、それぞれのアクションで大したことが出来ないのだが、永続能力カードをプレイしたり、ステータスを上げることで、徐々に付加効果が増していき、どんどん出来ることが大きくなって、どんどん気持ちよくなっていく。

インタラクションも早取りやステータス比べぐらいで、直接的なものは無く、今風の気持ちよさ重視!

慶應HQという響きとシステマチックな見た目から重厚なゲームを想像していたのだが、思ったよりも手軽なゲームだった。

カード運やダイス運に翻弄されながら、それぞれが気持ちいいコンボを作って羨ましがる。

さっぱりスッキリした爽快感のあるゲーム。

来年、製品版が発売予定みたい。どう化けるのか、楽しみだ!

インパクト

評価:6/10

「ストライク」のリメイク。

ルールは一緒。

ダイスがシンボルになっていたり、フィールドが狭くなっていたりする。

専用ダイスになっているのは、それだけでテンションが上がる。

あと、ヴァリアントルールとして出目の種類によって特殊効果が発動する。

といっても、ゲーム毎に1種類だけが有効。

「全プレイヤーが持ちダイス全てを左隣のプレイヤーに回す」

みたいなとんでも効果もあるが、

「揃っても場に残る」

「ペアになって取ったものはまとめて使用しなければならない」

あたりは、プレイ感に変化が生まれて面白いんじゃないでしょうか。

ちょうど「ストライク」を持っていなかった身としては有難いリメイク。

もう持っている人がわざわざ買いなおす程では無いかも・・・

イスパニョーラ

評価:4/10

シャハト作のトリックテイキング。

5スート、1~15。

手札を配ってから1枚を裏向きに伏せて、一斉オープン。

一番ランクが高いスートが切り札となる。

プレイ自体はマストフォローの普通のトリック。

勝者はリードカラーの島に自分の駒を配置できる。

ラウンド最後に自分の駒が残っていれば得点になるのだが、駒はドンドン押し出せて、定員オーバーすると島流しにされて、マイナス点となってしまう。

なので、序盤に勝ちすぎるのは良くないのかな・・・と思ったのだがそうでもない!

というのも、トリックの勝者はトリックを左右どちらかのプレイヤーに譲渡できる。

このルールが一番の謎で、とにかく強いカードを持っているプレイヤーが有利になる作りになっている。

どういう工夫なのだろうか・・・誤訳だろうか・・・?

イクアツ

評価:6/10

横と縦のマジョリティ争い。

去年のエッセン。大人HABA。

手番では、カードをプレイして自駒を置くか、カードを4枚ドローするか。

駒を置くマスと同じ色のカードをプレイする。

一番上の段に置くのは1枚、2段目に置くには2枚、3段目に置くには3枚・・・となっている。

1段目のマスがすべて埋まると決算で、1段目のマジョリティで得点。

さらに、縦列でもマジョリティを見て、こっちは得点ではなく特殊タイルを獲得する。

決算が終わるとスクリーンがスライドして、2段目が1段目に、3段目が2段目になる。

マジョリティのタイブレイクが横軸では左側、縦軸では下側が有利になる。

これが非常に効いている。

先の段の左側に置いておけば、将来の優位性が保てる。

左側の取り合いが激化するのだが、そうなると右側の縦列マジョリティが緩くなってくる。

最小限のルールで場所の価値にグラデーションを生み出している。

1周する毎にマスが水滴で埋まっていき、ゲームがダレることも無い。

見た目のギミックに目が行きがちだが、システムは堅実なドイツゲームそのもの。

ドイツ発売時にもうちょっと話題になっても良かった気もするが・・・エッセン発の物は埋もれがち。

イエロー&ヤンツィー

評価:6/10

「チグリス・ユーフラテス」の姉妹作(?)。

舞台は中国の黄河と長江に。

ルールもかなり色々変わっている。

マスがヘックスに。

モニュメントが3マスで建つようになり単色に。

各色2個ずつしか無く、3個目が建つと移動する。

一番影響が大きそうな変更は外戦。

全てのリーダーの争いをまとめて処理するようになり、全プレイヤーが参戦可能。

そして、戦力は赤タイルしか考慮しない。

負けた方だけがタイルを除去されるんじゃなくて対消滅になっている。

勝った方が貰える得点も除去した数に関係なく一律1点。

処理が内戦と似た感じになっている。

タイルの色毎に能力があって、

青(農民)は連続配置、緑(商人)はタイルの選び取り、黒(役人)は内乱の戦力、赤(軍人)は外戦の戦力、黄(職人)は能力は無いがオールマイティ得点を獲得できる。

「災害」タイルがなくなり、青タイルを2枚捨てることでタイル除去が出来るようになっている。

また、緑タイル2枚を捨てるとモニュメントの再建が出来る。

外戦まわりの処理はシンプルになり、財宝のルールも無くなっている。

その分、色ごとの能力が追加されているのでルール分量的にはプラマイゼロ。

直感性で言えば、今作の方が分かり易い気はする。

「チグリス・ユーフラテス 」のように外戦で大量得点することが出来ないので、コツコツ稼ぐ地味な展開。

大国同士が接近し始めた時のひりつく緊張感!みたいなのは無くなっているのは残念な気はするが、その分気楽で遊びやすい。

万人向けの「チグリス・ユーフラテス」って感じだろうか。

今作ならではの戦略がありそうな気もしているので、もう何回か遊んで再評価してみたい。