ファーストフード店の熾烈な争い。
スプロッターの新作。
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「ピザ」「バーガー」「コーラ」「ジュース」「ビール」を作って売ることでお金を稼ぐ。
このゲームで面白いのは、広告によってプレイヤーが需要を生み出さないと一切物が売れないって所。
しかも、広告と言っても自分の店の宣伝をするんじゃなくて「ピザ」や「コーラ」自体を宣伝する。
なので、他プレイヤーの打った宣伝を利用して自分の商品を売ることも出来る。
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システムはハンドビルディング。
「CEO」1枚でスタートして、「コック」やら「ウェイトレス」やら「広報」を雇って社員を増やしていく。
それらの社員の能力を使って商品を作ったり広告を打ったりして儲けを出していく。
社員を教育することで能力を強化できるのだが、教育する時には働かせられない。
働かせるタイミングと教育するタイミングを上手くコントロールする必要がある。
更に、強化された社員には給料を払わなければならないので、下手に教育すると損しか生み出さない。
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あと、マイルストーンっていう早取りボーナスも特徴。
条件を満たすと得られる永続効果。
誰かが獲得すると次のラウンドからは獲得できなくなる。
条件が簡単なものが多いので、1ラウンド目からいきなり取り合い!
そして能力は強力!
このマイルストーンを取り逃すとかなりの出遅れとなる・・・
この部分がこのゲームが初心者お断りな所以だろう。
といっても、2ラウンド先ぐらいまで計画できれば大きく脱落することは無いので、必要以上にビビることはない。
序盤に脱落者が出たら、練習ってことにしてやり直せば良いしね。
逆にマイルストーンを獲得することで、何に重点を置けばいいかハッキリして指針が立ちやすくなる。
普通のゲームだと最初からプレイヤーごとに特殊能力を持たせて指針にさせるけど、それも自分でやらせるのがスプロッター流。
不器用なスプロッターなりの優しさとも捉えられる。
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それなりにルール分量はあるけど、変な部分はないので頭には入りやすい。
プレイ時間も2~4時間と長めだけど、ラウンド毎のアクション選択がプロットになっているのでダウンタイムが抑えられていてダレることはない。
そもそも、ダウンタイム中も自分の計画を建てるのに忙しいしね。
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とにかく後を引く面白さで、感想戦が楽しい。
これまで、3時間超えは敬遠してたんだけど・・・遂に禁断の領域に足を踏み入れてしまったかもしれない・・・
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気持ち的には評価8レベルなんだけど・・・
今回、ちょっと上手く行き過ぎたきらいがあったので、もう一回遊んで真価を確かめたい。