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アーグラ

評価:6/10

ムガル帝国大帝の30歳をリソースマネジメントで祝う。

「ラグランハ」デザイナーのエッセン新作。

一応、メインシステムはワーカープレイスメントなのだが、他プレイヤーの駒がいてもノーコストで追い出して置ける(追い出された側にちょっとボーナスがある)ので、アクション選択の不自由さは薄い。

逆に自分の駒が置かれているアクションを実行するときはコストが掛かるようになっている。

自分だけで特化戦術を取りにくいようになっているわけだ。

絞りあうんじゃなくて、互いに高めあうインタラクション。面白い。

アクションで何をするかというと「リソースの生産・加工」「建物建設」「リソースの配送」。

リソースの種類が全16種類と多いのだが、無から生まれる第1資源は4種で、それらを加工することで第2、第3資源にすることが出来る。

で、リソースを配送することでお金(=得点)を得たり、特殊能力を得られたりする。

リソースが16種類もあるので、最初圧倒されるが、対応する建物を建設しないと加工アクションは出来ないし、今配送できるリソースとこれから配送できるリソースは全公開されているので、初回プレイは刹那的に必要なものを追っていけば良いし、慣れてきたら先を見通したプレイングが出来るようになっている。

配送に関しては早い者勝ちなので、こっちは排他的インタラクション。

と、基本の流れはシンプルなのだが、このゲームを複雑に見せているのは、多種多様なフリーアクション。

リソース変換だったり、生産量変化、果てには配送アクションまでフリーアクションで出来てしまう。

このフリーアクションによって、比較的やりたい放題出来るのでノンストレス!

だけど、人によってはダウンタイムがエグいことになってストレスフル!

膨大なルール量で、「これは僕には合わないなぁ・・・」と思っていたのだが意外と好き・・・

アクション選択の協調インタラクションと配送の排他的インタラクションの組み合わせが、リソースのグループ分けによって上手く機能していて面白い。

フリーアクション周りのわちゃわちゃをまとめてくれていたら7点付けたかも。

プレイ中のランダム要素は少ないし、2回遊んで展開が全然違ったので戦略の幅もありそう。

4人と3人で遊んだけど、情報量が多く混乱しがちなので、最初は3人で遊んだ方が良いよ。

Published in ボードゲーム