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VOC! オランダ連合東インド会社

VOC! Founding the Dutch East Indies Company

評価:5/10

交易船で商品を集める。
スプロッターの2002年作品。

スプロッタ―のゲームで、重厚そうなメインボードを見るに複雑なゲームを想像するのだが、実際はパーティーゲーム。

まず、4隻ある船に自駒を配置していく。
その後、船が都市へ向けて出航するのだが、船の進み方がパーティー!
船長が、目をつぶって地図ボードの上に線を引いていく。
この時、他の船員は「北」とか「東」とか方向を指示できるのだが、発する回数は船員の数までなので、各自大体1,2回しか言えない。
しかも、発する言葉は「北」「東」「南」「西」「停止」の5つしか使えない。

都市に到着すると商品を積み込めるのだが、船に乗っている左側の商人から商品を獲得していく。
都市によっては商品が少なかったり、胡椒は1個しかなかったりするので、都市についたからと言って自分が商品を獲得できるとは限らないようになっている。

座礁(線が陸地に突っ込む)や定期的に発生するイベント「壊血病」によって船長は死に、次の船員が船長となる。

このあたりのルールによって、航海時に「必ずしも他の船員が協力してくれるとは限らない」状態が生まれるのが、面白ポイント。
2人が同時に「北」「南」と逆の方向を指示しだしたりする。

無事に帰還できた船に積んでいた商品は各プレイヤーの手元に行き、それらの商品で契約を達成してお金を稼ぐ。
一人で達成できない契約は交渉して協力達成も有り。

変わったルールながら、一筋縄ではまとめないスプロッターの気概を感じる作品。
でも、流石に線引きパーティーゲームを1時間やると終盤はダレる・・・

Published in ボードゲーム