突如、ビーチで砂の城を作り始めた男のゲーム。
フリーゼらしい奇抜なテーマ。エッセン新作。
・
各自が同じ構成のデッキを持っている。
このデッキを無くすことがゲームの目的。
デッキビルドならぬ、デッキゴーアウト。
・
特徴の一つは同時手番制。
ラウンド開始時に、全員が自分の色のディスクがテーブル中央に出して、手番を行う。
手番が終わったプレイヤーはテーブル中央の自分のディスクをデッキの上に置いて、手番終了をアピール。
全員が終わったら、再び新たなラウンドを始める。
(全員がルールを守ることを前提とすれば)ゲームを進めるうえで良くできた仕組みなのだが、これがとんでもないソロプレイ感を生み出していて、途中からソロプレイどころか、孤独感さえ感じ始める。
砂の城を作っていている時の心境を表現しているのだろうか・・・?
・
ゲームの構造自体はそれほど複雑じゃなくて、「サンファン」式でカードを自分の前に出すことでドロー数を増やしたり、同時に建築できる数を増やしたり、手札上限を増やしたりしていく。
唯一のインタラクションとして、左隣のプレイヤーに手札を1枚流すことが出来る。
コストがいらないので、カードを減らす手段として有用なのだが、その流そうとしている1枚すら惜しい状態がおこったりして中々悩ましい。
・
最初のプレイは面白いが、プレイ幅は狭くて寿命は短そうなゲーム。
それを補うために「フルーツジュース」形式のキャンペーンゲームが付いている。
これでどれぐらいゲーム性が変わるのか興味深い・・・