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ショッテントッテン2

Schotten Totten2

評価:7/10

傑作2人用ゲーム「ショッテントッテン」の続編。
エッセン新作。

中世バトルラインぐらいのちょっとした変更かと思ったら、かなり手が入っていた。

一番の違いは「ゲーム全体を通して、攻撃側プレイヤーと防御側プレイヤーにわかれる」。
まさかの!クニツィアらしからぬ!非対称ゲーム!
攻撃側の目標は「同じ列で2回勝つ」or「4列で1回ずつ勝つ」。
その前に山札が切れると防御側の勝ち。

9列から7列に減って、各列毎に配置枚数が違ったり、出せる役に制限がかかったりする。
通常には無かった「合計が低い方が勝つ」列なんかもある。

カード構成も変わっている。
6スート1~9から、5スート0~11に。
同じスートの0と11が対面に置かれると対消滅するっていうルールも追加されている。

さらにさらに、攻撃側、防御側それぞれに特殊能力がある。
攻撃側は「退却」。
1列の自分側にあるカード全てを捨て札にする。
防御側は「油の大釜」。
攻撃側のカードを1枚除去できる。ゲームを通して使えるのは3回で、除去できるのはその列の一番古いカードのみ。

攻撃側のみが列の勝利宣言が出来て、証明まわりのルールは元と同じ。
ただし、「証明は手番の開始時」バリアントは無し。

かなりプレイ感は変わっていて、よりシビアでキツいプレイ感になっている。
列によっては2枚で勝負が決まるので、1枚目から決断を迫られる!

強い役が出来ても「油の大釜」や0と11の対消滅ルールがあるので、勝ちが確定できない。
これが結構ストレス。
防御側は防御側で相手のちょっと上のカードを出したら急に退却されるっていうスカされストレスがありそう。
この確定しにくさが「2」の特徴だろう。
列が減っているので、その分ゴニョゴニョしなさいってことかな。

ちょっと心理戦の色が濃くなってるかな。
「1」の徐々に戦場が形成されていく感じが好きだったんだけど、「2」はいきなり正念場って感じで情緒がないかな。
ルール的にも「1」の方がエレガントだし、全体としてみると「1」には及ばない気はするが・・・まぁ、これはこれでアリかもしれない。
防御側もプレイしてみたい。

「バトルライン」的な特殊カードルールも付いている。
特殊カードを入れると色々誤魔けて遊びやすくなる気もする。

Published in ボードゲーム