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キングスプログレス

Kings Progress

評価:6/10

カードマジョリティをしながら、盤面では対応する色駒がレース。
「街とギルド」のデザイナー。JKLMゲームズ。

8色の廷臣駒が王宮へ向かう。
カードを自分の前に出してマジョリティ争いをするのだが、その廷臣駒が王宮に到着しないとマジョリティのメリットを得られない。
マジョリティによって得られるものがギフトカードで、このギフトカードのマジョリティで得点が得られる。
2段階のマジョリティ。

廷臣のマジョリティを取ると、その廷臣固有の特殊効果を得られるのだが1回しか使用できず、再利用するには一旦他プレイヤーにマジョリティを渡す必要がある。

カードの配置方法にも工夫がある。
同じ色のカードは重ねて出していく。
マジョリティ値は、「一番上のカードの値 + カード枚数」。
廷臣が宮廷に着いた時や、ラウンド終了時、または自主的に、スタックの一番上のカードを捨てることがある。
これを使って、マジョリティ値をコントロールしていくことがゲームの肝になってくる。
カードをスタックに追加する時は、スタックの下にカードを追加していくので、追加しても一番上のカードは変わらない。
最初にカードを出すときに先を見通した値を仕込まなければならず、中々にテクニカル。

システムにはしっかりと軸があり、各要素がリンクしているように感じるが、それをプレイヤーに伝える気が無い!
「自分が良いと思うものを作る!」っていう職人魂を感じるゲーム。
「街とギルド」と同様、垢抜けないが通受けしそうなゲーム。

JKLMゲームズは捻りの効いたゲームを出すお気に入りのメーカーなんだけど、10年ぐらい活動していないみたい・・・
このデザイナー自身も、「街とギルド」と「キングスプログレス」だけ作って、あとは作ってないみたい・・・
好みのゲームを作る、メーカー、デザイナーなだけに残念・・・

Published in ボードゲーム