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マイ・シティ

My City

評価:6/10

「テイクイットイージー」式でやるシンプルなタイルパズルにレガシーシステム搭載。
今年のSDJノミネート。クニツィア作。

共通山から1枚めくって、そこに示されているタイルを全員がマイボードに配置していく。
最初の一枚は川沿い、それ以降は他のタイルに接するようにいていく。

最終的にボード上に見えている(タイルが置かれていない)木のマスはプラス点。
見えている岩のマスは大きなマイナス点。
空きマスもマイナス点となる。

と、非常にオーソドックスなタイルパズルなのだが、唯一変わっているのは全てのカードがめくられるっていう部分。(多くの同系統ゲームは、何枚かはめくられずにゲームが終わる。)
途中で置けない、もしくは置きたくないタイルが出てきた場合は減点を受けることでパスすることが出来る。
これがちょっとしたことなんだけど、ギャンブルに寄り過ぎないようになっていて良い。
その分、スコアリングの派手さは無いが・・・

あと、レガシー部分。
全8章からなっていて、各章は3ゲームで構成されているので、全24ゲーム。
最近よくあるなんちゃってレガシーでは無く、コンポーネントに書き込んだりするリプレイ性を犠牲にした本当のレガシーシステム。
ボード裏面はレガシー要素無しで、ずっと遊べるようになっている。

概要を聞いたときは「クニツィアがレガシー???無い無い無い!」って思ったのだが、遊んでみるとクニツィアなりのレガシーを生み出している。
「古代ローマの新しいゲーム」「ダイスゲーム百科」「ライナー・クニツィアのダイス・トランプゲーム集」等を見ると良くわかるが「クニツィアはバリアント大好き!」
最近の新作は過去作のバリアントレベルってことも・・・
とにかく、最小限の変更で最大限の変化を生み出す天才!
たった3行のルールで、プレイ感を変えてくる!
意外とレガシーと相性良いのかも?

まだ3ゲームしか遊んでないので、この先どうなるかわからないけど・・・


KDJノミネートの「キングスジレンマ」は、大賞発表までに遊ぶことは出来なさそうなので、ここでSDJ予想をしておこう。

KDJは
「カートグラファーズ」
「ザ・クルー」
「キングスジレンマ」

まぁ、「ザ・クルー」が固いだろう。
「ザ・クルー」はSDJかKDJを取るだろうと思っていて、どちらに割り振られるかに注目していた。
ドイツでのトリックテイキング知名度の噂を信じて、予想はSDJだったんだけどKDJだったか・・・

「ザ・クルー」の無いSDJは、うって変わって予想が難しい・・・
「マイ・シティ」
「ノヴァルナ」
「ピクチャーズ」

「ノヴァルナ」は各システムのかみ合わせがイマイチな感じがして、どうもシックリ来ない・・・
「マイ・シティ」を遊ぶまでは、消去法で「ピクチャーズ」かと思っていたのだが、遊んでみたら「マイ・シティ」が急浮上してきた。
自粛期間に家族でまったりチョコチョコ遊ぶのにも向いてるし。

ただ、「ケルト」に続いて「マイ・シティ」が受賞となると、つくづくクニツィアは受賞運が無いなぁ・・・
「ケルト」や「マイ・シティ」単体で見ると悪くないんだけど、もっとふさわしいクニツィアゲームがあるだろう・・・っていう意味でね。

Published in ボードゲーム