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カテゴリー: ボードゲーム

マエストロ

評価:6/10

タイル引きで奏者集めてオーケストラを作る。

89年のハンス作品。

タイルの山から1~3枚のタイルをひいて、自分のボードに並べる。

自分のボードには1~10のマスがある。

タイルはどのマスに置いても良いのだが、ゲーム終了時にタイルが残っているとマスの数字がマイナス点になる。

そうなると1から順番に埋めたくなるが、そう単純じゃない。

1~5に置いたタイルは他プレイヤーに勝手に使われてしまう。

使える見込みがあるタイルは6~10に置いておきたい。

他プレイヤーのボードを見ながらプレイしないと無駄タイルができちゃうので、状況把握が大事。

他プレイヤーのボードやメインボードをキョロキョロしつつのプレイになる。

意外と小難しいゲームなのだが、イラストが可愛らしくて和らげてくれる。

昔のゲームなので荒さはあるが、シンプルなルールで深みを生み出しているのは素晴らしい。

昔からハンスは信頼できる。

シンデレラが多すぎる

評価:5/10

何人ものシンデレラ候補からシンデレラを探し出す。

大気圏内ゲームズ作の同人ゲーム。

18枚のカードで行う5分ぐらいの短時間ゲーム。

カードプレイによって、シンデレラの条件を絞っていく。

「黒髪では無かった」

「10代ではなかった」

みたいに消去法で、どんどん条件が絞り込まれていく。

各プレイヤーは出された条件に対する拒否権を1回だけ使える。

これをいつ使うかが悩みどころ。

独自なプレイ感はあるし、とても雰囲気が良いのだが・・・

他プレイヤーの手札が全然予想できないので、とにかく自分の条件に合わせるようにプレイする。

カード構成などを覚えると、違ってくるのかもしれないが・・・

軽く流す分には、とてもいいんだけどね。

テーマや雰囲気が良いので、一般人には受けが良さそうな気がする。

あいだの数

評価:5/10

1~70のカードを2つの捨て山にプレイしていくバーストゲーム。

各捨て山には2枚のカードが並べられていて、その2枚の「あいだの数」のカードしかプレイできない。

で、プレイされたカードは小さいカードの上に置かれて間が狭まっていく。

どちらの捨て山にもカードをプレイできなくなったら、溜まったカードを引き取って失点となる。

その後、カードを引き取ったプレイヤーが好きなカードをプレイしてそれが新たな列の上限となる。

簡単な我慢比べゲームなので、「うへへ~出せね~」とか言いつつ短い時間で楽しめる。

癖のないルールなので、「やりたくない!」って人は少ないだろう。

ゲーム会とかの時間調整に最適。

できればラベンスカードゲーム箱じゃなくて、アミーゴ小箱サイズが良かった!

政治献金ゲーム(新板)

評価:6/10

生産数が少なく手に入りにくかった「政治献金ゲーム」がリメイク。

献金と票数、2種類のカードを手札の1~9の議員カードで取っていく。

最終的に献金を一番多く獲得したプレイヤーの勝ちなのだが、

票数が1番と2番のプレイヤーは献金が倍に!

献金と票数の取る割合をコントロールするわけです。

基本的に、票数による倍ボーナスを狙っていくのだが、その票争いが過熱しすぎると、票を無視して献金だけ取ったプレイヤーが勝つことに。

秀逸なのは最初、手札を2グループにわけて、どちらから出すかによって場に補充されるカードが決まるってルール。

これによって運ゲーに途端に戦略性が加わる。

シンプルながら、カウンティングやら場札のコントロールやらテクニカルにも楽しめる。

かといって、十分カード運もあるので恐れることはない。

旧版はプレイしたことないんだけど、

カードバランスが調整されていて、低い議員カードにも意味が出てきてるみたい。

シャッフル

評価:3/10

防災カードゲーム。

災害時の手順カードを出して手札を無くすことを目指すゴーアウト系ゲーム。

最初、場には4枚の状況カードが並べられている。

それらの状況カードに対応した手順カードを手札から出すか、パスして1失点を受ける。

4枚目の手順カードが並べられたら、いきなりクイズタイム!

4枚の手順カードを正しい順番に並び替えて、答え合わせ。

正解なら3点もらえる。

手順カード以外にも、スキップや、出せる手順を制限するカード等の特殊カードがある。

全員が手札を出し切ったら、ゲーム終了。

手札を出し切った順に得点。

これがかなりデカい。

今回は、クイズに答える事無く1番に抜けたら、1番抜け得点だけで勝てた。

災害時には、まず避難!ってことだろうか・・・?

ゲームとしてはアレだけど、まぁ防災教育ツールでしょう。

あと、イラストがイケてる。

ラ イスラ

評価:5/10

無人島で様々な動物を捕獲する。

フェルトの中量級。エッセン新作。

ラウンドの最初に3枚のカードが配られて、これを「特殊効果」「資源補充」「動物の価値アップ」にそれぞれ1枚ずつ割り当てる。

そして、資源を使って自分のコマを盤面に置く。

自分のコマでエリアを囲むと、そのエリアの動物を獲得できる。

おそらく特殊効果のコンボゲーム。

盤面で絡みが有りそうに見えるが、そんな絡みは些細なもので、自分のやりたいことをバシバシやっていけば良い。

ってことで、ソロプレイ感は強い。

同時処理と選択肢の少なさのよって、ものすごいスピード感を生み出している。

サクサク進めれば30分で終わる。

このスピード感がこのゲームの魅力。

でも、手なりでプレイするしかないので、ゲーム的な深みは無さそう・・・

ヴェネツィア2099

評価:6/10

2099年のヴェネツィア。

次々沈む町からお宝を探し出す。

コロヴィーニのエッセン新作。

盤面には6色2~8とXのタイルが並ぶ。

そして、それらのタイルと対応したカードを手札として何枚か配る。

手番では、まず移動。

3つの自分のコマのうち1つを縦横斜めに一直線に移動できる。

既に沈んだマスには入れないし、他のコマを通り抜けれられない。

次に宝の購入。

自分のコマのうち1つを選び、そのマスにお金を置いてマスの色と対応した宝を獲得する。

既にお金が置かれているマスだと、置かれているお金+1が購入コストになる。

次にカードプレイ。

と言っても、自由度はそれほどなくて、手札の中で一番数字の小さいカードを出す。

対応するタイルが裏返って沈む。

沈んだ場所にいたコマは、もちろん一緒に沈む。

これを順番にやっていくだけ。

最終的に

・生き残ったコマのマスの数字合計

・宝

・使わなかったお金

を合計して得点を競う。

宝は、同じ色のマスが沈めば沈むほど価値が高まる。

自分の手札や、他プレイヤーの動きから価値の高まりそうな宝の目星を付けつつ、沈まないように上手く駒を動かしていく。

最後の宝の価値の差が激しすぎる気がしなくはないが、コロヴィーニらしさを残しつつも、かなり遊びやすくまとまっている。

5人だと、ちょっとコントロールが効かないので、4人以下が良さそう。

フレッシュフィッシュ(新版)

評価:7/10

ルール運用の難解さで有名な「フレッシュフィッシュ」が判りやすくリメイク。

旧版は工場と各店舗や空き地が道路で繋がらないって事態が起こりそうになったら道路が勝手に敷かれる。

この判断が非常に難しい。

慣れたら出来るんだろうけど、少なくとも初回プレイでは無理だ。

そこを新板では非常にシンプルなルールに変更している。

各マスは3マスやら4マスのグループになっていて、そのグループ内に物が配置できるマス数が決っている。

たとえば、3マスのうち1マスしか物を置けないグループに物が1つ置かれた瞬間に他の2マスは自動的に道路になる。

非常にシンプルでスマート。

でも、このルールだと工場と店舗が絶対に繋がらないって事態が起こっちゃう。

そんな事態になると盤外に移動コストの高い道路が置かれる。問題なし!

非常に良いリメイク。

道路が勝手にできるっていう、独特な持ち味も損なわれてない。

「いや!旧版のが良いんだ!」って人用にクラシックルールもついてるしね。

「電力会社」の時もそうだったけど、フリーゼさんはリメイク上手!

ただ、旧版だと店舗が「魚」「ガソリンスタンド」「原子力発電所」「ボードゲーム屋」っていう尖ったセレクトだったのに対して、

新板の「魚」「サイダー」「チーズ」「アイスキャンディー」っていう甘ったれぶりは、ちょっと残念。

エル ガウチョ

評価:6/10

ダイスを使って牛を「ケルト」風に集めていく。

エッセン新作。

ラウンド最初に沢山のダイスをジャラーっと振る。

順番に2つずつダイスを取って、アクションを行っていく。

アクションは大きく2つに分かれていて、牧草地にいる牛を捕まえるか、特殊アクションの予約を行う。

牛タイルは「ケルト」みたいに色別で昇順か降順に並べないといけない。

並べられない場合、売却になる。

売却額は、(牛タイルの最高値 × タイルの枚数)。

大きいタイルを含む長い列を作りたいが、特殊アクションの中には泥棒アクションもあるので、溜めすぎると危険。

牛の捕まえ方も凝っている。

牛タイルに描かれた大きい数字ちょうどのダイスを支払って「本確保」。

もしくは、牛タイルに描かれた小さい数字ちょうどのダイスを支払って「仮確保」。

ラウンドの最後に、列の全ての牛タイルが本確保か仮確保されていたら、本確保された牛がプレイヤーの元に。

ちゃんと考えないと、ほしい牛がなかなか手元に来なかったり、まだいらない牛が急に手元に来たりする。

見た目以上に考えどころがあって面白い。

ダイスロールによる盛り上がりもあるしね。

泥棒っていう攻撃アクションがあるけど、攻撃された側にも補償があるのでそこまでドロつかないのも良い。(でも、泥棒はキーアクションっぽい)

昇順で並べるか降順で並べるかで戦略が変わるのも良い。

プレイ時間も1時間ぐらいで、対象も広い。まさに中量級。丁度良い!!

6の牛タイルのイラストは「ニムト」へのオマージュかな?

(追記)

数ゲーム遊んでみて、意外とシビアなゲームと言う印象に変わった。

少なくとも、万人向けではなさそうなので評価6へ降格。

アクアスフィア

評価:5/10

フェルトのエッセン新作。

フェアプレイスカウトアクション1位。

基本となるシステム + 様々な得点要素っていういつものフェルトフレームワーク。

「アクアスフィア」の基本システムはアクション実行の前に予約が必要ってルール。

予約にも手番を使うので、できるだけ色々予約しておきたいのだが予約数が2個までって言う少なさ。

実行と予約の順番をよく考えないといけない。

あとはいつもの膨大な要素群。

各要素の繋がりもあるのだが、ちょいと直接的過ぎるしスマートさに欠ける。

総じて、いつもの長時間フェルト。

フェルト好きは十分満足できそうだけど、個人的には(またか・・・)って感じ・・・

決してつまらなくはないんだけどね・・・

プレイ中は、楽しい気持ちとメンドクサイ気持ちがせめぎ合って、最終的にメンドクサイの勝ち!!

う~ん、これが1位ですか・・・そうですか・・・

さらばフェアプレイ!