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ダイナスティー

評価:6/10

マティアス・クラマーがハンスから出した新作。

政略結婚がテーマ。

ラウンド毎に各自に4枚ずつカードが配られる。

手番ではそのカードを1枚プレイするだけ。

カードには3つのアクションが書かれていて、そこから1つを選択。

アクションは5種類。

・交易

・王子の配置

・王女の配置

・人物タイルの使用

・スペシャル

交易は3つある船のうち1つを選んで、駒を1つ置く。

船には2つまで駒が置けて、2つ置かれた時点で資源の分配が行われる。

分配の仕方は1人が分割して、もう一人が選択するケーキ切り分け式。

ここで仕入れた資源は他のアクションを行う際のコストとして使われる。

王子・王女の配置は、ボード上への駒の配置。

王子は黒駒、王女は白駒をコストと支払って駒を配置する。

この時に、都市ごとのボーナスを得られる。

さらに、同じ都市に男女が揃うと結婚!

ボーナスダイス3つを振って、ここでもケーキ切り分け。

ボード上の駒はゲーム終了時のマジョリティ得点がある。

人物タイルは、様々な効果をもったアクションの実行。

コストが必要だがそこそこ強力。

それぞれ1人しか実行できないので早い者勝ちだ。

スペシャルっていうのは、他の4つのアクションの強力版。

ただ、配置できる都市が指定されていたり、追加コストが必要だったりする。

「これを軸にして戦略を練っていってね」っていうメッセージだろう。

3ラウンドして、途中で得られる目的カードの得点と、ボード上のマジョリティ得点を加算して得点勝負。

面白いのは、ラウンド終了時の得点。

1ラウンド目、ボード上に置かれた独身の駒は2 / 4点貰える。

2ラウンド目も独身の駒が3 / 6点貰えるのだが、その後に修道院に入るって理由で除去される。これを回避するのにコストが必要。

3ラウンド目は、独身の駒への得点は無い。

最初のうちは独身でいたいのだが、徐々に結婚したくなってきて、最後は結婚したくて仕方がないってわけだ。

これによって、単調にならないようにしてるわけだ。やるね。

ハンスとデザイナーのパワーバランスは7:3って感じかな。

最初に配られる目的カード、スペシャルアクションによる指針付け、重くなりがちなケーキ切り分けをライトに調整等、遊びやすくする工夫がハンスらしい。

実際、初回プレイでも十分楽しいし、雰囲気も良いのだが・・・

ちょっとインパクトには欠けるな。

このタッグに対する期待が高すぎたか・・・

Published in ボードゲーム