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ロレンツォ・イル・マニーフィコ

評価:7/10

「グランドオーストリアホテル」のデザイナーコンビにアッキトッカから1人増員。

硬派なワーカープレイスメント。

エッセン新作。

ベースシステムはシンプルで、4つのワーカーをプレイスしていくだけ。

もちろん、一工夫ある。

ラウンドの最初に、スタートプレイヤーが黒、白、オレンジのダイスを1つずつ振る。

各プレイヤーは黒、白、オレンジ、無色のワーカーを持っていて、各ワーカーはダイス目と同じパワーを持っている。

つまり、ダイスによってワーカーパワーが決まるけど、全員が同じ条件になる。

今までのダイス+ワーカープレイスメントでよく使われていた、ダイス目をゴニョゴニョ操作したりするのに違和感を感じていたのだが、このシステムはスマート!

ダイス目のランダムが良い起伏を生み出している。

アクションは、「4種のカード取得」、「獲得済み建物カードをすべて起動」「獲得済みの土地カードをすべて起動」「リソース獲得」「次ラウンド手番+補助ボーナス」。

基本的に同種のカードを集めると良いように設計されているのだが、簡単にそうできないシステムになっている。

同種のカード取得エリアに自分のワーカーを2つ以上置けない。

無色のワーカーのみ例外で、どこでも置ける。

ただし、無色のワーカーはパワーが0でリソースを消費しないと使い物にならないようになっている。

カード効果とコストも別の種類とツイストしていて、同種を集めまくれば良いっていう単純な戦略は取りにくくなっている。

2ラウンド毎に信仰度チェックがあって、規定値まで達していないと永続のペナルティを受ける。

信仰度が達していても大きな恩恵は無いので、あえてペナルティを受けるという選択肢もある。

今までのゲームはペナルティチェックは絶対達成したい感じだったから、この感じは新鮮。

見た目が「グランドオーストリアホテル」っぽいので、あまり期待してなかったのだが、想像よりも硬派でかなり好み。

上級ルールだと、

「アグリコラ」的なリーダーカードドラフトってのが入ってくるみたい。

リーダーカードには良いことしかないので、基本ゲームに比べてぬるいプレイ感になりそう。

とは言え、上級ルールも試してみたい。

Published in ボードゲーム