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ノリア

評価:6/10

ラピュタ風な天空島が舞台の重量級ゲーム。

デザイナーは女性で、これがデビュー作。エッセン新作。

3重構造のダイヤルが特徴。

プレイヤーは自分専用のダイヤルを持っていて、これを使ってアクション選択を行う。

手前側半分にあるチップから3つを選んで、それらのアクションを実行。

手番ごとに各階層はクルクルと回る。多重ロンデルの装い。

しかも、チップは配置したり入れ替えたりするので、多重ロンデルビルディングってわけだ。

内側は回転が速く、外側は遅いってのを計算に入れてチップを配置していく。

得点は4種のトラックの進行具合と、トラックそれぞれの価値を表すゲージの掛け算で決まる。

プレイヤーはそれぞれ頑張ってトラック上の自分の駒を進めて行くわけだが、ゲージに関しては全員共通。

最終的に、自分のトラックの進捗 × ゲージによって決まった価値 = 自分の得点となる。

ゲージの増減はリソースを支払うことで行うのだが、いやらしいのは「1つのゲージを上げて、1つのゲージの最大値を下げる」っていうのがワンセットになっていること。

強制で他プレイヤーの邪魔をするシステムになっているわけだ・・・

ここら辺がドロドロするかな・・・と思ったのだが、ルールで定められているので仕方ないと割り切れて、意外と爽やか。

で、このゲームにおける得点はこのトラックとゲージの掛け算得点だけ!!スッキリ!

得点周りはスッキリしているし他もまとまっていて見通しは良い。

ダイヤルのパズルとトラック周りのインタラクションが上手いバランスでまとまっているように感じた。

特殊能力は無いので、そういうのが好きな人には向かなそうだけど、

僕としては特殊能力なしで重量級をまとめる新人デザイナーの今後には大いに期待したい。

Published in ボードゲーム