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忠誠

Fealty

評価:6/10

各プレイヤーが8つずつ駒を配置して、最後に陣取りの答え合わせ。
「スピリット・アイランド」のデザイナー。2011年。

9種類の駒と、それと対応する9枚のカードを各プレイヤーが受け取る。
カードをシャッフルして3枚を手札。

全員が1枚同時出し。
小さい数字のカードを出したプレイヤーから順番に駒を配置していく。
駒を配置した時点では、まだ陣地は確定しない。
全員が駒を配置したら、山から1枚ドローして再び手札3枚に。

これを8回繰り返したら、実際に各駒がどのように陣取り出来ているか確認していく。
ここでも、数字が小さい駒から、自身の範囲内のマスを陣地としてしていく。
数字の大きい駒は範囲が広いのだが、既に小さい駒に陣地として確保されているマスは奪えない上に通過することも出来ない。
最終的により多くの陣地を確保したプレイヤーの勝ち。

これだけだと、各プレイヤーの気持ちが強く出過ぎるマルチ展開となるのだが、2つの配置制限が効いている!
1つ目は、各ラウンド、各プレイヤーは異なるボードに駒を配置しなければならない。
2つ目は、既に自分の駒が存在する縦列、横列には配置できない。
どちらのルールも、序盤は大した制限では無いのだが、徐々に効いてくる。
これが序盤の重要性を強調するとともに、選択肢を程よく制限してくれてプレイしやすくなっている!

他に無いプレイ感で面白いのに、あまり知られていないゲームで、隠れた名作じゃないだろうか。
ルールに「今後でる拡張ゲームでも同じルールに従うよ」みたいなことが書かれているのだが、一切拡張が出ていないところを見るに、あまり売れなかったんだろうな・・・

Published in ボードゲーム